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ANA、子供たち自ら考えながら空の仕事を学ぶ、新スタイルの航空教室「ANA Blue Academy ミライつく~る」

現場のスタッフが講師。2020年までに全国47都道府県の小学校で巡回実施

2017年10月25日 実施

ANA、子供たち自ら考えながら空の仕事を学ぶ、新スタイルの航空教室「ANA Blue Academy ミライつく~る」 「ANA Blue Academy ミライつく~る」に参加した芝浦小学校6年生の生徒たち
「ANA Blue Academy ミライつく~る」に参加した芝浦小学校6年生の生徒たち

 ANA(全日本空輸)グループは10月25日、「ANA Blue Academy ミライつく~る」を実施。従来行なってきた航空教室をアクティブラーニング形式の新しいスタイルの航空教室へと全面刷新したもので、2020年までに全国47都道府県の小学校を巡回実施する予定。その第1校目として、東京都港区の芝浦小学校で実施された授業の様子をレポートする。

オープニングでANAについて知り、本日の職業体験の流れを把握

「ANA Blue Academy ミライつく~る」は、小学校5・6年生を対象としたキャリア教育で、「東京2020公認プログラム(教育)」の認証を受けており、2018年から小学校に導入される新しい学習指導要領にも対応している。そのため「ANA Blue Academy ミライつく~る」の参加自体が、授業のカリキュラムの一つとして認められているという。

 この日13時過ぎ、まず講師を務めるANA社員たちが待つ同校の体育館に、6年生120名が集合。授業開始のチャイムとともに生徒たち全員で講師たちに向かって「よろしくお願いします」と挨拶をして、「ANA Blue Academy ミライつく~る」が始まった。

ANA、子供たち自ら考えながら空の仕事を学ぶ、新スタイルの航空教室「ANA Blue Academy ミライつく~る」 この日「ANA Blue Academy ミライつく~る」の講師を務めたANAグループの社員たち
この日「ANA Blue Academy ミライつく~る」の講師を務めたANAグループの社員たち

 司会者から「今日はここ、港区立芝浦小学校発、ミライつく~る便にご搭乗いただきましてありがとうございます」と挨拶したあと、ANAホールディングス 取締役 執行役員 高田直人氏が紹介された。

 挨拶に立った高田氏は、生徒にまず「飛行機に乗ったことある人」と質問。するとほとんどの生徒が挙手。続いて「ANAという会社を知っている人」との質問にもほとんどの生徒が挙手した様子を見て「すごく安心しました」と笑顔でコメントし、「ANA Blue Academy ミライつく~る」について、「若い皆さんのミライを“作る”と“スクール”をかけて航空に関わる仕事を体験していただくものです」と解説。

「ANAは60以上の会社のグループで、全体で約3万9000人が働き、飛行機は250機。1日に1000便が飛び、年間5000万人ぐらいをお乗せしています。皆さんが今お持ちのワークブックの表紙に、“あんしん、あったか、あかるく元気!『ミライつく~る』”と書いてありますが、この“あんしん、あったか、あかるく元気!”は、ANAグループ3万9000人、社員みんなが仕事をするうえでの考え方のベースになるものです。“あんしん”は事故を起こさず安心してお客さまに乗っていただくため、“あったか”は飛行機に乗るときの心を込めた温かいサービスを、“あかるく元気!”は社員が元気に協力しあって飛行機を飛ばす、という思いを込めています。この言葉はANAのスローガンですので、覚えていただければありがたいなと思います」とコメント。

 続けてこの日講師を務める社員を紹介し、「このミライつく~るを通じて、皆さんが仕事とはこういうものなんだ、ちょっと難しいかな? 大変かな? でもきっとやりがいってこういうことなんだな、ということを少しでも感じてもらえたらうれしいなと思います。皆さん一人一人に、明るい未来があります。今日のミライつく~るを皆さんの未来作りのきっかけにしていただけたらと思います。ぜひ今日は楽しんでください」とコメントした。

ANA、子供たち自ら考えながら空の仕事を学ぶ、新スタイルの航空教室「ANA Blue Academy ミライつく~る」 まずは体育館に集合して概要の説明を受ける
まずは体育館に集合して概要の説明を受ける
ANA、子供たち自ら考えながら空の仕事を学ぶ、新スタイルの航空教室「ANA Blue Academy ミライつく~る」 ANAホールディングス株式会社 取締役 執行役員 高田直人氏が挨拶
ANAホールディングス株式会社 取締役 執行役員 高田直人氏が挨拶
ANA、子供たち自ら考えながら空の仕事を学ぶ、新スタイルの航空教室「ANA Blue Academy ミライつく~る」 生徒たちはワークブックの表紙に書かれた“あんしん、あったか、あかるく元気!”を確認
生徒たちはワークブックの表紙に書かれた“あんしん、あったか、あかるく元気!”を確認

 ANAの紹介動画のあと、司会者が授業の流れを説明。生徒たちは体験する5つの職種別に各教室に分かれ、ANAグループの仕事を体験。大切にしていること「ANA's Way(エーエヌエーズ ウェイ)」を実感したあと、再び体育館に集合し、各々が職種体験で学んだことをグループで共有する。共有内容は「どんなお仕事体験だったか」「一番心に残っていることはなにか」「ANA's Wayはなんだったか」の3つ。そしてそれを通じて自分の夢・未来について考える。

「パイロット」「キャビンアテンダント」「整備士」「グランドスタッフ」「グランドハンドリングスタッフ」の講師があらためて紹介され、生徒たちは体験する職種別に、各教室へと移動していった。

ANA、子供たち自ら考えながら空の仕事を学ぶ、新スタイルの航空教室「ANA Blue Academy ミライつく~る」 講師を務める先生に全員で挨拶
講師を務める先生に全員で挨拶
ANA、子供たち自ら考えながら空の仕事を学ぶ、新スタイルの航空教室「ANA Blue Academy ミライつく~る」 授業の流れと目的を確認
授業の流れと目的を確認

職業を知るだけでなく、体験を通じて実際に自分ならどうするかを考えるワーク

 職種別に割り振られた各教室では、講師がスライドを使いながら解説。生徒は全員に配布されたワークブックや、配布されたペーパーを使いながら学習を進めた。

 どの職種も教室内を4人1グループ程度に分けられ、体験はこのグループで実施。「パイロット」ならフライトプラン、「グランドスタッフ」なら手荷物預かりなど実際の職業で行なう内容をとおして、なにがポイントか、どう考えて判断しているかなどが解説されていた。また、キャビンアテンダントの教室では目の不自由な方に使われる「クロックポジション」、グランドスタッフの教室では「手話」が解説されるなどユニバーサルなサービスの要素も積極的に盛り込まれていた。

 生徒たちは各グループで「自分ならどうするか」と考えて発表する場面が多く作られ、座学で一方的に聞くだけではなく、グループで協力・相談しながら体験し、自ら考え、問題を解決していくというアクティブラーニング形式の授業が行なわれていた。

パイロット

 飛行機を操縦する「パイロット」のお仕事体験では、「フライトプランを考えよう!」と「航空管制官と交信し、飛行機を着陸させよう!」という内容を実施。

「フライトプランを考えよう!」では、高度が低いと早く到着するが機体が揺れやすい、高度が高いと時間がかかるが揺れにくい、という違いを解説。ANA41便、羽田空港19時25分出発、伊丹空港20時35分到着を例に、「予定より15分遅れた便をどの高度で飛ばすか」という課題に対して、自分ならどの高度を飛ぶか考え、選んだ行動と選んだ理由を発表。

 さらに「航空管制官と交信し、飛行機を着陸させよう!」では、パイロットと航空管制官役に分かれ、交信台本を使って交信を体験。パイロット役は飛行機の模型を手に持って、指定された滑走路へ着陸、誘導路とゲートへの移動を行なった。

ANA、子供たち自ら考えながら空の仕事を学ぶ、新スタイルの航空教室「ANA Blue Academy ミライつく~る」 「パイロット」のお仕事体験では実際のパイロットがフライトプランの立て方を解説
「パイロット」のお仕事体験では実際のパイロットがフライトプランの立て方を解説
ANA、子供たち自ら考えながら空の仕事を学ぶ、新スタイルの航空教室「ANA Blue Academy ミライつく~る」 高度と機体の揺れの違いなどポイントも解説
高度と機体の揺れの違いなどポイントも解説
ANA、子供たち自ら考えながら空の仕事を学ぶ、新スタイルの航空教室「ANA Blue Academy ミライつく~る」 グループワークでパイロットと航空管制官の役割に分かれて交信を体験
グループワークでパイロットと航空管制官の役割に分かれて交信を体験
キャビンアテンダント

 機内で乗客の安全を守り、案内やサービスを行なう「キャビンアテンダント」のお仕事体験では、「お客様の空の旅をサポートしよう!」と「お客様の安全を守ろう!」という内容を実施。

「お客様の空の旅をサポートしよう!」では、お手伝いが必要なお客さまへの対応を考えるワークを実施。機内に配置された毛布、AED、キャンディ、メガホン、おむつ交換台付きトイレ、ギャレイ、おもちゃなどの場所を把握し、「赤ちゃんを連れたお客様に、どのようなお手伝いができるだろう」という課題にチャレンジした。さらに、目の不自由な方に使われる「クロックポジション」で場所の方向を説明する方法の体験も実施した。

「お客様の安全を守ろう!」ではライフベストの説明体験を実施。実際のライフベストと説明台本を使って、キャビンアテンダントになりきってライフベストの説明を体験した。最後に数名が前に出て、映像に合わせた実演も行なった。

ANA、子供たち自ら考えながら空の仕事を学ぶ、新スタイルの航空教室「ANA Blue Academy ミライつく~る」 「キャビンアテンダント」のお仕事体験には女子生徒の参加が多かった
「キャビンアテンダント」のお仕事体験には女子生徒の参加が多かった
ANA、子供たち自ら考えながら空の仕事を学ぶ、新スタイルの航空教室「ANA Blue Academy ミライつく~る」 「赤ちゃんを連れたお客様に、どのようなお手伝いができるだろう」の課題にチャレンジ
「赤ちゃんを連れたお客様に、どのようなお手伝いができるだろう」の課題にチャレンジ
ANA、子供たち自ら考えながら空の仕事を学ぶ、新スタイルの航空教室「ANA Blue Academy ミライつく~る」 目の不自由な方に使われる「クロックポジション」も解説
目の不自由な方に使われる「クロックポジション」も解説
ANA、子供たち自ら考えながら空の仕事を学ぶ、新スタイルの航空教室「ANA Blue Academy ミライつく~る」 ライフベストの説明方法をデモンストレーション役と台本を読む役に分かれて体験
ライフベストの説明方法をデモンストレーション役と台本を読む役に分かれて体験
ANA、子供たち自ら考えながら空の仕事を学ぶ、新スタイルの航空教室「ANA Blue Academy ミライつく~る」 数人が代表し、映像の速度に合わせたデモンストレーションに挑戦
数人が代表し、映像の速度に合わせたデモンストレーションに挑戦
整備士

 飛行機を点検・修理する「整備士」のお仕事体験では、「本物の飛行機の部品を整備しよう!」と題して、手順に沿った点検作業を体験。

 まず机の上に用意されたものが、飛行機の何の部品かを予想してから整備を開始。完璧に整備して予定時刻どおりの出発に備えるための、実際の準備・点検・修理、報告・後片付けを行ない、整備結果を報告した。部品に大きな傷がないか、よく見て確認したり、レンチとラチェットを使って組み立てたりといった作業をグループで相談しながら進めていた。

ANA、子供たち自ら考えながら空の仕事を学ぶ、新スタイルの航空教室「ANA Blue Academy ミライつく~る」 「整備士」のお仕事体験は男子生徒の参加がほとんど
「整備士」のお仕事体験は男子生徒の参加がほとんど
ANA、子供たち自ら考えながら空の仕事を学ぶ、新スタイルの航空教室「ANA Blue Academy ミライつく~る」 各テーブルに本物の部品が置かれ、分解や点検を実施
各テーブルに本物の部品が置かれ、分解や点検を実施
ANA、子供たち自ら考えながら空の仕事を学ぶ、新スタイルの航空教室「ANA Blue Academy ミライつく~る」 講師のアドバイスやワークブックを参考にグループで協力しながら進める
講師のアドバイスやワークブックを参考にグループで協力しながら進める
ANA、子供たち自ら考えながら空の仕事を学ぶ、新スタイルの航空教室「ANA Blue Academy ミライつく~る」 最後に講師自身の未来の目標も発表し、生徒たちにメッセージを伝えた
最後に講師自身の未来の目標も発表し、生徒たちにメッセージを伝えた
グランドスタッフ

 空港での乗客のチェックインや誘導を行なう「グランドスタッフ」のお仕事体験では、「わかりやすく、気持ちよくお客様をご案内しよう!」と「チェックインカウンターでのお客様へのご案内を体験しよう!」という内容を実施。

「わかりやすく、気持ちよくお客様をご案内しよう!」では、飛行機に持ち込めないものを見つけ、乗客への伝え方を考えた。花火など危険なものや、ゴルフクラブなどの長いものなどのほか、「そのままでは機内に持ち込めない風船を、子どもを傷つけずに空気を抜いてもらうにはどう説明するか」などの難しいシチュエーションにもチャレンジ。手話を使った案内も体験した。

 さらに、「チェックインカウンターでのお客様へのご案内を体験しよう!」では自分のランドセルを手荷物に見立てて、荷物の大きさを測ったり、タグを付けて引換証を渡したりするワークも体験。手荷物預かり台本を使った、グランドスタッフ役と乗客役の体験も行なわれた。

ANA、子供たち自ら考えながら空の仕事を学ぶ、新スタイルの航空教室「ANA Blue Academy ミライつく~る」 「グランドスタッフ」のお仕事体験ではチェックインカウンターでのやりとりを体験
「グランドスタッフ」のお仕事体験ではチェックインカウンターでのやりとりを体験
ANA、子供たち自ら考えながら空の仕事を学ぶ、新スタイルの航空教室「ANA Blue Academy ミライつく~る」 「風船を持っている女の子の気持ちを考えて、どのようにお伝えすればよいか?」の答えの参考例を解説
「風船を持っている女の子の気持ちを考えて、どのようにお伝えすればよいか?」の答えの参考例を解説
ANA、子供たち自ら考えながら空の仕事を学ぶ、新スタイルの航空教室「ANA Blue Academy ミライつく~る」 グループワークには、講師が教室をまわり積極的にアドバイス
ANA、子供たち自ら考えながら空の仕事を学ぶ、新スタイルの航空教室「ANA Blue Academy ミライつく~る」 グループワークには、講師が教室をまわり積極的にアドバイス
グループワークには、講師が教室をまわり積極的にアドバイス
ANA、子供たち自ら考えながら空の仕事を学ぶ、新スタイルの航空教室「ANA Blue Academy ミライつく~る」 手荷物預かり案内で行なう、荷物へのタグの取り付けを体験
手荷物預かり案内で行なう、荷物へのタグの取り付けを体験
グランドハンドリングスタッフ

 飛行機の着陸・離陸をサポートする「グランドハンドリングスタッフ」のお仕事体験では、「グランドハンドリングの仕事をさぐろう!」と「飛行機を安全に誘導しよう!」という内容を実施。

「グランドハンドリングの仕事をさぐろう!」では、着陸した飛行機が次に飛び立つまでに、何をしなければいけないかを考え、飛行機のまわりで動いている特殊車両の役割を学んだ。

 さらに「飛行機を安全に誘導しよう!」では飛行機を誘導するマーシャラーの合図を映像で学び、実際にパドルを持って飛行機の誘導体験を実施した。

ANA、子供たち自ら考えながら空の仕事を学ぶ、新スタイルの航空教室「ANA Blue Academy ミライつく~る」 体育館に残って実施された「グランドハンドリングスタッフ」のお仕事体験。多くの生徒が機体を誘導するグランドハンドリングスタッフを知っていた
体育館に残って実施された「グランドハンドリングスタッフ」のお仕事体験。多くの生徒が機体を誘導するグランドハンドリングスタッフを知っていた
ANA、子供たち自ら考えながら空の仕事を学ぶ、新スタイルの航空教室「ANA Blue Academy ミライつく~る」 飛行機が次に飛び立つまでにすることを学習
飛行機が次に飛び立つまでにすることを学習
ANA、子供たち自ら考えながら空の仕事を学ぶ、新スタイルの航空教室「ANA Blue Academy ミライつく~る」 グループに分かれてどの作業に使う特殊車両かを考える
グループに分かれてどの作業に使う特殊車両かを考える
ANA、子供たち自ら考えながら空の仕事を学ぶ、新スタイルの航空教室「ANA Blue Academy ミライつく~る」 相談しながら役割が書かれたボードに車両のカードを置いていく
相談しながら役割が書かれたボードに車両のカードを置いていく

 各職種の体験の最後では、生徒たち一人一人が「わたしのミライ」と題した発表用紙に自分の未来の目標を記入。講師からその職種の「ANA's Way」について解説し、講師自らの「ミライシート」も示してメッセージを伝えた。

ANA、子供たち自ら考えながら空の仕事を学ぶ、新スタイルの航空教室「ANA Blue Academy ミライつく~る」 体験の最後に各自で「わたしのミライ」に自分の未来の目標を記入
体験の最後に各自で「わたしのミライ」に自分の未来の目標を記入

各職種の体験をグループでそれぞれシェアリング、修了証を授与

 6年生120名は、中身の濃い約50分間の各教室での学習を終えたあと、オープニングのときと同様に体育館に再集合。それぞれ違う職種を体験してきた5人1組のグループに分かれ、「どんなお仕事体験だったか」「一番心に残っていることはなにか」「ANA's Wayはなんだったか」の3つをシェアリングした。シェアリングには講師たちも参加。ワークブックを使いながら各自がグループ内で積極的に発表を行なっていた。

 シェアリングのあと、司会者から「安全」「お客様視点」「チームスピリット」「努力と挑戦」「社会への責任」という仕事をするうえで常に心がけているANA's Wayが紹介され、「ミライスクール便にご搭乗いただいた皆さんの未来は、もう始まっています。これからの社会を、そしてこれからの未来を作っていく皆さんの夢を、私たちは応援しています」と締めくくった。

 各自のワークブックの裏表紙に生徒が各自で名前を記載し、担当講師からサインをもらって修了証が完成。生徒を代表して、満尾明花里さん、松岡玲央さんの2名がインタビューに応じた。

 グランドスタッフを体験した2名は、「機内に持ち込めないものをお断りするときも、ただ断るだけじゃなくて、ちゃんと理由をつけたり、がっかりしないように工夫していることが分かりました。今日こうやって学んでよかったなと思える仕事に就きたいです」(満尾さん)、「お客さんとグランドスタッフの役割に分かれて、実際の体験ができて楽しかったです。普段、両親に任せてあまりグランドスタッフの方と関わったことがなかったので、こんなことをやっていたんだなと分かりました」(松岡さん)と体験を語ってくれた。

ANA、子供たち自ら考えながら空の仕事を学ぶ、新スタイルの航空教室「ANA Blue Academy ミライつく~る」 1人1分で、自分が体験した職業についてグループに報告してシェアリング
1人1分で、自分が体験した職業についてグループに報告してシェアリング
ANA、子供たち自ら考えながら空の仕事を学ぶ、新スタイルの航空教室「ANA Blue Academy ミライつく~る」 グループでのシェアリングには講師たちも参加。明るい雰囲気の中で実施された
グループでのシェアリングには講師たちも参加。明るい雰囲気の中で実施された
ANA、子供たち自ら考えながら空の仕事を学ぶ、新スタイルの航空教室「ANA Blue Academy ミライつく~る」 グランドスタッフを体験した満尾明花里さん(左)と松岡玲央さん(右)
グランドスタッフを体験した満尾明花里さん(左)と松岡玲央さん(右)
ANA、子供たち自ら考えながら空の仕事を学ぶ、新スタイルの航空教室「ANA Blue Academy ミライつく~る」 ANA社員が大切にしている「ANA's Way」について全体解説
ANA社員が大切にしている「ANA's Way」について全体解説

 全体でも90分間、個別の授業自体は50分間の実施だったが、非常に内容が充実しており、体験をとおして生徒たちにさまざまな気付きがあったようだ。なにより、普段現場で働く社員たちの言葉には説得力が感じられ、生徒たちの講師に対する憧れや尊敬のまなざしを感じ、生徒たちが非常に真剣に聞き入っているのが印象的だった。

「ANA Blue Academy ミライつく~る」は都道府県で各1校ずつの実施となり、受けられるのは一部の生徒たちではあるが、この取り組みが業界を問わず各社に広がり、生徒たちの職業観や未来への意識の変化につながることを期待したい。