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沖縄観光コンベンションビューロー、河瀬直美演出のオペラ「トスカ」公演など2017年11月以降の取り組み紹介

11月11日~12日には旅の総合イベント「沖縄旅フェスタ2017」開催

2017年10月23日 実施

沖縄観光コンベンションビューロー、河瀬直美演出のオペラ「トスカ」公演など2017年11月以降の取り組み紹介 沖縄観光コンベンションビューローの10月定例記者懇談会で取り組みについて話す会長の平良朝敬氏
沖縄観光コンベンションビューローの10月定例記者懇談会で取り組みについて話す会長の平良朝敬氏

 OCVB(沖縄観光コンベンションビューロー)は10月23日、定例記者懇談会で取り組み事業や開催予定のイベントなどを発表した。発表された内容は次のとおり。

「沖縄MICEプロジェクト2017(国内市場)」を開催

 MICE誘致の促進を図ることを目的に「沖縄MICEプロジェクト2017(国内市場)」を開催する。今回で10回目。3泊4日の日程で、国内より招聘したバイヤーにMICE関連施設の視察や体験プログラムなどの実体験および、商談会、意見交換会を行ない、沖縄のMICE開催地としての魅力を発信する。

 招聘する国内市場は東京、大阪、名古屋、中国・四国、福岡で、30名を招聘予定。県内セラーは45社が参加する。

 視察は沖縄本島のほか石垣島でも実施。意見交換会は2000年に世界遺産に登録された勝連城跡で行ない、自然や文化を感じてもらうとともに沖縄ならではのユニークベニューの提案を図る。

沖縄MICEプロジェクト2017(国内市場)

全体日程:2017年11月14日~17日

商談会:2017年11月16日 14時00分~17時00分
会場:万国津梁館 オーシャンホール

意見交換会:2017年11月16日 18時30分~20時30分
会場:勝連城跡(雨天時は東南植物楽園内の会場「フレンズ」)

沖縄で初の「MICE誘致アンバサダー」就任

 JNTO(日本政府観光局)が認定する「MICE誘致アンバサダー」に、沖縄科学技術大学院大学准副学長の森田洋平氏を推薦、10月23日に認定された。沖縄県からの就任は初となる。10月25日には認定状が授与された。

「MICE誘致アンバサダー」は、国際会議誘致において国内外に強い影響力を持つ人々の呼称。日本国内での国際会議開催の意義についての普及啓発活動や、会議開催地としての日本の魅力を海外に発信する役割を担う。

 今回認定された森田氏は、自然学、物理学を習得し高エネルギー物理学研究所などを経て、2012年より沖縄科学技術大学院大学の准副学長を務める。これまでに多くの国際会議の誘致・開催実績を持つ。

 OCVBでは、今後も沖縄のブランド力を世界に発信し、MICE誘致に尽力するとしている。

沖縄リゾートウェディングフェア in 香港、台湾を開催

 OCVBは、11月3日~5日に「沖縄リゾートウェディングフェア in 香港」を実施することを発表した。また、9月30日~10月1日に行なわれた「沖縄リゾートウェディングフェア in 台湾」の実施報告を行なった。

「沖縄リゾートウェディングフェア in 香港」は、香港最大級のウェディングフェア「86th Hong Kong Wedding EXPO2017」へのブース出展で実施する。2016年度は、396組接客のうち成約数38組、仮予約17組の実績をあげた。2017年度は接客400組、成約50組、仮予約20組を目標としている。

 沖縄でのリゾートウェディング実施を目的とした香港からの来客は2016年度で1065組であり、インバウンド市場のなかでも最多となっている。

 また「沖縄リゾートウェディングフェア in 台湾」は沖縄単独のイベントとして開催された。沖縄県内のウェディング事業者12企業が出展し、2日間の来場者数はのべ約1400人、商談組数296組、成約61組を獲得。成約数は過去最高となった。

 同フェアではウェディングドレスの試着、沖縄観光案内のほか、記念日の乾杯におすすめの県産品の試飲なども実施。ハネムーンやバウ・リニューアルも合わせてPRした。

 OCVBでは、ハッピーアニバーサリーキャンペーンWebサイトを開設。日本語、中文繁体で情報発信しているほか、アンケートに答えることで景品が当たるキャンペーンなどを実施している。

県内学校を対象に「第2回修学旅行説明会 in 沖縄2017」を開催

 県内教職員等学校関係者を対象に「第2回修学旅行説明会 in 沖縄2017」を開催する。出展社は、国内はもとより沖縄からの直行便が就航する海外からも行政関係者、観光協会、施設、企業等が参加。それぞれの地域の魅力を発信してもらう。

「修学旅行」を通じて、沖縄県内の児童・生徒が国内外に視野を広げ、将来的に国際感覚を身に着けたグローバルな人材育成を図るとともに、沖縄県への直行便・経由便を含めた航空路線の安定化、将来的な航空路線の拡充へもつなげたいとしている。

 実施日は11月10日、会場は沖縄コンベンションセンター会議場。出展社は九州観光推進機構、中部国際空港、東武タワースカイツリー、台湾観光協会、韓国観光公社、タイ国政府観光庁など。

「ツーリズムEXPOジャパン2017」で沖縄ブースが2年連続準グランプリ獲得

 9月22日~24日に行なわれた「ツーリズムEXPOジャパン2017」において、沖縄県とOCVBが出展した沖縄ブースがブースグランプリの準グランプリを2年連続で獲得した。

 2017年のブースは、「どこか懐かしい沖縄」をテーマに沖縄の赤瓦屋根を再現し、国道58号を軸に南から北までまわっているような動線を構成。ブース内には沖縄美ら海水族館の大水槽を設置し、琉球衣装着付け体験や三線体験、特産品の試食・試飲などを展開。沖縄ブースでの思い出作りのフォトブック作成などのコンテンツも提供した。

 また特設ステージを設け、各地域の観光親善使節やPRキャラクターによる魅力発信、沖縄県出身のお笑い芸人のパフォーマンス、沖縄伝統芸能の披露などを行なった。

 ツーリズムEXPOジャパン2017の3日間の来場者は19万1577人で、そのうち約8万4000人が沖縄県ブースに来場。前年実績を上まわる数値となった(2016年全来場者18万5844人、沖縄ブース来場者約8万3000人)。

 今年の出展者は1310団体で、グランプリは韓国観光公社が獲得。準グランプリはOCVBと台湾観光協会。2年連続での獲得は沖縄県ブースがツーリズムEXPOジャパン初の快挙となった。

沖縄観光コンベンションビューロー、河瀬直美演出のオペラ「トスカ」公演など2017年11月以降の取り組み紹介 2年連続獲得の快挙。2016年の記念盾(右)と今年の記念盾(左)
2年連続獲得の快挙。2016年の記念盾(右)と今年の記念盾(左)

沖縄一の旅イベント「沖縄旅フェスタ2017」開催

 OCVBとRBC(琉球放送)が共催する沖縄唯一の旅の総合イベント「沖縄旅フェスタ2017」が、11月11日~12日に開催。2017年で3回目の開催となる。

 同イベントには、旅行会社や航空会社のほか、沖縄発直行便の就航都市の企業・団体などが出展。全31団体、64ブースが設置される。今回は、北海道観光振興機構、中部国際空港、東武タワースカイツリー、スターフライヤーなどが初出展。

 当日販売されるイベント限定の旅行商品は毎回盛況で、沖縄県民の旅行意欲を高めている。特設ステージではセミナーや、お笑いタレントの友近さんを招き「沖縄から旅に出る魅力」をテーマにしたトークショーを実施する。

 また、同イベントの意義についてOCVB会長の平良朝敬氏は、「沖縄からの旅行者を増やすだけでなく、旅行の経由地としての沖縄をアピールしたい。沖縄を中心に国内外をつなぐ仕掛け作りができるのではないか」と期待を寄せた。

沖縄旅フェスタ2017

日時:2017年11月11日~12日11時00分~17時00分
場所:沖縄コンベンションセンター 展示棟、会議場
入場料:無料
出展者:31団体、64ブース

沖縄観光コンベンションビューロー、河瀬直美演出のオペラ「トスカ」公演など2017年11月以降の取り組み紹介 沖縄旅フェスタ2017のチラシ
沖縄旅フェスタ2017のチラシ

沖縄空手会館モニターツアーを開催

 沖縄空手会館の認知度向上と空手への親しみをもってもらう取り組みとして、モニターツアー「武士(ぶさー)ぬ道ものがたり~小さくて強い王国繁栄のヒミツ」を開催した。

 琉球王朝時代に完成した「真珠道(まだまみち)」をテーマに、現在の「琉球空手」につなかる「武」のヒミツを解き明かしていこうという内容で、空手に関連する施設などをバスツアーで巡るもの。ナビゲーターは、琉球歴史家の嘉数仁然氏と、芸人の山城智二氏が担当。バスツアー終了後には、沖縄空手会館で山城氏のトークショーも開催した。

 OCVBでは、今後も沖縄空手振興を目的としたイベントを造成し、国内外にその魅力を発信していくとしている。

沖縄コンベンションセンターで本格オペラ「トスカ」を上演決定

 OCVBが指定管理者として管理・運営する沖縄コンベンションセンターで、本場イタリアを代表するオペラ「トスカ」(プッチーニ作曲)を上演する。

 演出を手掛けるのは、カンヌ国際映画祭グランプリ受賞の映画監督である河瀬直美氏。オペラ演出は初となるが、悲劇である同作品に「希望」を与えられる作家との期待からオファー。舞台美術は建築家の重松象平氏が手掛け、河瀬監督の創り出す映像とのコラボレーションも見どころの一つとなっている。

 主演を務めるのは、プラハ生まれで欧州で活躍するソプラノ歌手ルイザ・アルブレヒトバ。沖縄県出身のテノール歌手、与儀巧も出演する。

 なお、同事業は文化庁支援事業「共同制作支援事業」として支援を受け、新潟(りゅーとぴあ)、東京(東京芸術劇場)、石川(金沢歌劇座)、富山(新川文化ホール)、沖縄(沖縄コンベンションセンター)の共同制作であり、沖縄公演が千秋楽となる。

プッチーニ「トスカ」沖縄公演

日時:2017年12月7日18時00分開場/19時00分開演
場所:沖縄コンベンションセンター 劇場棟
料金:SS席1万円、S席8500円、A席7500円、B席5000円、学生席2500円(大学生以下)、※全席指定
主催:全国共同制作オペラ沖縄公演実行委員会
問い合わせ:TEL 098-898-3000(沖縄コンベンションセンター)

沖縄観光コンベンションビューロー、河瀬直美演出のオペラ「トスカ」公演など2017年11月以降の取り組み紹介 「トスカ」のチラシ。題字は河瀬監督が手掛けている
「トスカ」のチラシ。題字は河瀬監督が手掛けている

沖縄フィルムオフィス支援作品がハワイ国際映画祭で上映決定、レセプションも開催

 OCVBの沖縄フィルムオフィスが実施している、沖縄でロケを行なうコンテンツに助成金を交付する「ロケ制作支援事業」を受けて制作された映画「ジーマミー豆腐」が第37回ハワイ国際映画祭での招待上映が決定した。

 同作品は、シンガポールの映画制作会社「Bananamana Films」が制作。シンガポール人シェフのライアン、料理評論家のユキ、沖縄在住のナミの3人のラブストーリーを軸に、沖縄の食文化や沖縄の心を海外からの視点で描いている。

 ハワイ国際映画祭での上映後は、沖縄県の観光PR、ロケ地としての魅力発信のほか、ジーマミー豆腐など県産品のPRを目的としたレセプションも開催。このレセプションには、在ホノルルの県系人が経営する「Aloha Tofu」も支援。この映画をきっかけに、ジーマミー豆腐の製造も開始する予定とのこと。レセプションには、OCVB会長の平良朝敬氏も出席予定。

 ジェットスター・アジア航空による那覇~シンガポール直行便が11月17日に就航するのに合わせ、シンガポールでの上映も予定されている。

ハワイ国際映画祭「ジーマミー豆腐」上映レセプション

日時:2017年11月11日20時00分~
場所:Aloha Tofu Town(735 Iwilei Rd #304, Honolulu, HI 96817)
映画上映日:2017年11月9日17時30分、11月11日

北海道発、世界遺産の勝連城跡でのヨガ体験ツアーを実施

 OCVBでは北海道からの誘客を目的に、スポーツイベント出展やメディアミックス、スポーツアクティビティのツアー商品造成などのプロモーションを北海道新聞社と連携して展開している。その一環として、うるま市の勝連城跡で「沖縄世界遺産ヨガツアー」を11月10日~12日に実施する。北海道より15名のツアー客が来沖。

 勝連城跡でのヨガ体験は11月11日に実施される。講師を務めるのは、北海道出身でラジオパーソナリティとしても活動する奥かおる氏。沖縄有数の景勝地で自然の風を感じながら開放的な空間でヨガを体験でき、沖縄ならではの魅力を感じてもらえることを期待している。

 なお、城跡を舞台にしたヨガ体験は「城(グスク)ヨガ」として中城城跡などでも行なわれており、200名もの参加者が集まる人気イベントとなっている。

「沖縄県地域観光協会等会議」を渡嘉敷村で開催

 OCVBは、「2017年度第2回沖縄県地域観光協会等会議」を、11月9日に渡嘉敷村で開催する。

 同会議は、沖縄県内各地域の観光協会および関連団体(観光協会のない地域は商工会など)34団体と、全県的な観光推進体制の構築、地域観光団体の運営体制の強化を図ることを目的に開催。6月、11月、3月の年3回行なわれている。

 2017年度の第1回は、那覇市内で開催。議題は「各観光協会の組織運営における課題等」とし、各協会が抱える課題や自主事業の取り組みなど、意見交換が行なわれてた。

 2017年度第2回は、開催地域である渡嘉敷村の事業紹介や前回の報告・意見を踏まえた課題解決の事業などを紹介する。改正旅行業法施行についての紹介も行なわれる。

「ウェルカムんちゅリーダー任命証授与式」を石垣市、渡嘉敷村で実施

 沖縄県とOCVBが実施している、2017年度外国人観光客受入体制強化事業「ウェルカムんちゅになろう受入啓発プロモーション2017」において、各地域の観光協会等が推薦する「ウェルカムんちゅリーダー」の任命証の授与式を、石垣市と渡嘉敷村で開催する。任命式は8月1日に那覇市で実施済みだが、当日参加が叶わなかったリーダー2名への任命証授与式となる。

 同事業では、来県した外国人観光客を「うとぅいむち(おもてなし)」の心で温かく迎える県民を「ウェルカムんちゅ」と名付け、「ウェルカムんちゅになろう」を合言葉にプロモーションを展開。特に「ウェルカムんちゅ」のお手本となる人を「ウェルカムんちゅリーダー」として各地域の観光協会等が推薦しており、2015年年からこれまでに16名が任命されている。

 今回任命証が授与されるのは、石垣市観光案内所の藤原睦さんと渡嘉敷村商工会会長の新垣徹さん。渡嘉敷村での授与式は、上記「沖縄県地域観光協会等会議」の冒頭で実施される。