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沖縄観光コンベンションビューロー、沖縄コンベンションセンター内施設見学会などを実施

2017年8月定例記者懇談会

2017年8月17日 開催

沖縄観光コンベンションビューロー 会長 平良朝敬氏

 OCVB(沖縄観光コンベンションビューロー)は、8月17日に行なった定例記者懇談会で、今後開催予定のイベントなどを発表した。

沖縄コンベンションセンター内施設見学会を実施

 OCVBは、MICEの開催を具体的にイメージしてもらうため、「沖縄コンベンションセンターの施設見学会を実施する。

 沖縄コンベンションセンターは劇場・展示場・会議場などを擁する今年30周年を迎えたMICE施設。見学会は2012年から実施しており、今回で7回目の開催になる。2016年は32社83名が参加し、「具体的なイメージを持てた」「分かりやすく参考になった」などの声があったそうだ。

 この見学会では、各会場の設備やレイアウトを見ることができるほか、これまでの催事を写真で紹介したり個別商談コーナーを設置したりする。また、ケータリングや弁当などの各種サービスも紹介する。リピーターをはじめ、新規に利用を計画するユーザーに新しい利用方法を検討する機会にしてもらうことも目的としている。

 沖縄県では2020年に県内最大のMICE施設の完成が予定されている。沖縄コンベンションセンターではこれまでの実績をもとに、大型MICE施設を含めた他施設や周辺エリアとの連携を図り、MICE市場拡大に向けて取り組んでいきたいとのこと。

沖縄コンベンションセンター 施設見学会

日時:2017年9月12日 13時開場、13時30分開演
会場:沖縄コンベンションセンター全館
内容:劇場・展示場・会議場の会場見学、設営業者の紹介、ワンストップサービスの紹介
申し込み締め切り:2017年9月6日
Webサイト:沖縄コンベンションセンター 施設見学会

「THE MATSURI OKINAWA~ザ・祭・オキナワ~」夏休みキッズデーを実施

 OCVBが7月から開催している「THE MATSURI OKINAWA~ザ・祭・オキナワ~」について、沖縄県内在住の子供たちを対象とした夏休み期間限定の特別企画「夏休みキッズデー」を開催する。

 同イベントは、主に訪日外国人客をターゲットに沖縄の文化エンタテイメントをダイジェストで上演するもの。この舞台を県内の子供たちに楽しみながら学んでもらい、沖縄伝統文化の魅力を体感してもらうのが目的。

 公演前にはバックステージツアーを実施。舞台の裏側を紹介し、実際にステージで演舞されるエイサーや琉球舞踊、三板(さんば)、指笛体験などのワークショップを行なう。バックステージツアーの定員は先着40名。

「THE MATSURI OKINAWA~ザ・祭・オキナワ~」夏休みキッズデー

日時:2017年8月29日18時30分開場、19時開演
会場:沖縄コンベンションセンター 劇場
定員:先着300名
対象:沖縄県内在住の小学生、中学生(保護者同伴のこと。保護者も入場無料)
申し込み締め切り:2017年8月25日17時

「ツーリズムEXPOジャパン2017」に沖縄ブース出展

 沖縄県とOCVBは、9月21日から24日に開催される「ツーリズムEXPOジャパン2017」に沖縄ブースを出展する。

 2016年は、同イベントのブースグランプリにおいて沖縄ブースが準グランプリを獲得。今回は沖縄の赤瓦屋根を再現したブースデザインをメインに、国道58号を軸に南から北まで回っているような動線に沖縄県内の各観光協会や観光関連事業者のブースを展開する。

 ブース内のステージでは、エイサーや琉球舞踊などの芸能パフォーマンスや吉本芸人によるライブを上演。また、ブース内を周遊して自分だけの旅行プランを作成できる旅のしおり作りなど、実際に沖縄に行きたくなるような内容になる予定だ。

今年出展する沖縄ブースのイメージ図

沖縄県内観光業界向けに、外国人雇用セミナーを開催

 沖縄県とOCVBは、外国人観光客の受け入れ体制強化を目指し「観光業界向け外国人雇用に関するセミナー」を開催する。

 沖縄県への外国人入域観光客数は、2016年度に初の200万人台を記録。2021年度には全入域観光客数の目標を1200万人とし、そのうち外国人入域観光客数を400万人としている。一方で外国人観光客へ対応できる人材の確保が急務の課題となっており、2016年度は福建省(中国)と台北(台湾)において就職相談会を開催。18社が参加し、22名が内定する実績を上げた。

 2017年は福建省、台北に加え、釜山(韓国)、東京での就職相談会を開催予定。日本語を学んでいる優秀な外国人材と、沖縄県内の観光関連企業とを結び、語学に長けた人材の確保を支援する。

 この相談会に先立って、県内観光関連事業者向けにセミナーを開催。2016年度当該事業を活用し、実際に海外から人材を雇用している企業による受け入れ体制についての発表や、社会保険労務士による外国人を雇用する際の留意点についての報告などを行なう。

観光業界向け外国人雇用に関するセミナー

日時:2017年9月13日10時30分~12時
会場:ロワジールホテル那覇
対象:沖縄県内における観光関連事業者
定員:100名(1社2名まで)
料金:無料

沖縄県民を対象に「ウェルカムんちゅ体験談」の募集を開始

 沖縄県とOCVBは、沖縄県民が実際に外国人観光客と接した体験談「ウェルカムんちゅ体験談」の募集を8月1日より開始した。

「ウェルカムんちゅ」とは、日本国内はもちろん海外からの観光客を「うとぅいむち(おもてなし)」の心で温かく迎え入れる沖縄県民のこと。

 沖縄県民の実際の体験談から外国人観光客を身近に感じてもらい、文化や習慣の違いを乗り越えて温かく受け入れてもらうことが目的。第1回となった2016年度は106件の応募があり、作品は「ウェルカムんちゅになろう。」のWebサイトで読むことができる。

 テーマは「カンドウ話」「オモシロ話」「トキメキ話」「ビックリ話」で、テーマごとに最優秀賞1作品および優秀賞4作品が選ばれ、さらに全作品のなかからグランプリが決定する。受賞作品は上記Webサイトで発表するほか、FM沖縄でも放送する。応募期間は9月30日まで。

「沖縄MICEプロジェクト2017(海外市場)」を開催

 OCVBは、海外からMICE案件を有する旅行会社(バイヤー)を招聘し、FAMツアーや県内のMICE関連事業者との商談会を行なう「沖縄MICEプロジェクト2017(海外市場)」を開催する。同プロジェクトは2017年で10回目。

 2016年は韓国、シンガポール、台湾、上海、日本国内よりバイヤーを招聘。今年はタイ、マレーシア、香港、日本国内より招聘する。各国別に商談会やFAMツアーを実施することで、県内事業者側の希望する市場との確実な商談の実現を図る。

 日程は、タイとマレーシアが9月4日から8日、香港が9月5日から8日、日本国内は11月14日から17日。会期中には商談会および意見交換会を実施し、タイ、マレーシア、香港については9月7日に沖縄空手会館で行なう。なお、日本国内市場向けの商談会会場は調整中で、意見交換会は勝連城跡を予定している。

OCVBが「日本版DMO候補法人」に登録

 観光庁が行なっている「日本版DMO候補法人」の登録において、8月4日付けでOCVBを登録したことが内閣府沖縄総合事務局より発表された。8月9日には登録証の授与式が行なわれた。

 日本版DMO候補法人は「広域連携DMO」「地域連携DMO」「地域DMO」の3分野があり、OCVBが登録されたのは「広域連携DMO」。今回の登録は第10弾であり、これにより登録団体は157団体となった。

「広域連携DMO」はこれまで6団体が登録されており、OCVBが7団体目。この分野は、複数県により構成される団体が対象となるが、沖縄県は離島が多く島ごとに文化や言語などに特色があり、単県ながら「広域」として認められた。

 これについて平良会長は、「OCVBは観光についてのマーケティングデータを『OCVBニュース』できちんとまとめてきた実績があるのが強み。今後は観光をマネジメントする域に入っていくので、日本版DMO候補法人に登録されたことは大きなプラス要素」とコメントした。

日本版DMO候補法人登録を発表するOCVB事務局次長 市原秀彦氏(右)と平良会長(左)