ニュース

日本旅行業協会、より旅行商品につながることを目指す東北復興支援「JATAの道」実施

アバンティ関連の弁済問い合わせは約200件。2018年実施の経営フォーラムや就職セミナーも告知

2017年10月19日 実施

日本旅行業協会、より旅行商品につながることを目指す東北復興支援「JATAの道」実施 JATAが定例記者会見を10月19日に実施
JATAが定例記者会見を10月19日に実施

 JATA(日本旅行業協会)は10月19日に定例記者会見を実施し、2017年で4回目の実施となる東北復興支援プロジェクト「JATAの道」の実施概要や、2018年に実施する経営フォーラムや就職セミナーを告知した。

 また、会見のなかでは、10月11日に営業を停止したアバンティリゾートクラブについても言及があり、弁済業務を行なっているJATAへの問い合わせがこれまでに約200件あったことを明かした。

日本旅行業協会、より旅行商品につながることを目指す東北復興支援「JATAの道」実施 一般社団法人日本旅行業協会 理事長 志村格氏
一般社団法人日本旅行業協会 理事長 志村格氏

 3月にはてるみくらぶが破産申請したことが記憶に新しいが、企業規模の違い、自社ブランドが強かったてるみくらぶに比べて代売が多いこと、IATA(国際航空運送協会)の公認代理店ではないことなどから、てるみくらぶに比べて影響は小さいと見られる。ただし、JATA理事長の志村格氏は「まだ倒産しておらず、破産管財人もいないので全貌は把握できていない。この段階で影響の大小を確定的に申し上げることはできない」とした。また、現在も「経営者とは連絡がとれていない」という。

日本旅行業協会、より旅行商品につながることを目指す東北復興支援「JATAの道」実施 一般社団法人日本旅行業協会 総務部長 長田勇二氏
一般社団法人日本旅行業協会 総務部長 長田勇二氏

 定例記者会見では、東北復興支援事業として2014年~2021年の予定で実施している「JATAの道プロジェクト」について、JATA総務部長の長田勇二氏が2017年の実施概要を説明した。JATAの道プロジェクトは環境省が設定する東北地方の太平洋沿岸のトレイルコース「みちのく潮風トレイル」や三陸復興国立公園を活用するプロジェクト。新しい東北観光の実現を目的に、自然景観の復興、生活文化の再生と向上に取り組んでいる。4回目となる2017年は、3月に再開した日本三大鍾乳洞の一つ「龍泉洞」のほか、美しい海岸線で知られる「北山﨑」、復興のシンボルにもなっている「三陸鉄道」を中心とした行程で10月27日~28日に実施する。

 2016年までの取り組みとの違いとして、JATAの国内旅行推進委員会との協力をより強化し、地元の人たちとの話し合い機会をより設けていくという。長田氏は「人の交流を増やし、旅行で観光を増やすことが(旅行業界にできる)一番の社会貢献」と話し、実際に地元も旅行会社による旅行商品化を期待しているが、これまではあまり実現できていなかったという。長田氏は「みちのく潮風トレイルは旅行商品になりにくい素材もあって難しい。旅行商品に向けてなにが足りないか、なにを磨き上げないといけないかを知り合う機会を設けることが大事」とし、これまでよりも旅行商品につながる取り組みを進めていく姿勢を示した。

 続いて、JATAが毎年実施している「JATA経営フォーラム」の告知も行なった。2018年開催で26回目となる。申し込み案内などは11月下旬~12月上旬ごろに行なう予定としている。

 経営フォーラム2018では、ツーリズムEXPOジャパン2017のテーマだった「ツーリズムの新しいカタチ」に改めてフォーカスし、「旅行業の『新しいカタチ』の追求! ―旅行業の役割とは―」を総合テーマに据えた。多様化する市場のなかで、旅行業者それぞれが個々のビジネスを追求していくという意味を込めている。

 基調講演は早稲田大学 スポーツ科学学術院教授で日本スポーツツーリズム推進機構 会長の原田宗彦氏による「スポーツを通じたビジネスの価値創造:旅行業界のブルーオーシャン戦略」。このほかに、ヤッホーブルーイング代表取締役社長 井手直行氏を招き、「よなよなエール流 熱狂的差別化戦略 ~8年連続赤字から12年連続増収増益までの軌跡~」と題した商品企画から販売、プロモーションまでカバーした特別講演を予定している。

第26回JATA経営フォーラム2018

日時:2018年2月26日13時00分~17時30分
場所:六本木アカデミーヒルズ(六本木ヒルズ森タワー49階)

日本旅行業協会、より旅行商品につながることを目指す東北復興支援「JATAの道」実施 株式会社ジャタ 代表取締役社長 遠藤洋二氏
株式会社ジャタ 代表取締役社長 遠藤洋二氏

 次に、JATAの指定事業委託業者であるジャタ代表取締役社長の遠藤洋二氏から、2018年3月20日に実施する「JATA旅行・観光業界就職セミナー」の参加会社募集について説明があった。旅行・観光業界への就職を目指す学生に向けたセミナーで、自社で説明会などを実施しにくい中小規模の旅行業者も含めた観光関連企業に特化した採用活動の場を提供し、就職と採用の双方から活性化を目指すもの。

 2014年に初開催して以後、2016年まではJATA本部がある全日通霞ヶ関ビルで実施していたが、2017年3月の開催からJR錦糸町駅前のすみだ産業会館で実施。参加企業最大30社へと規模を拡大したことで、過去最高の17社が参加。学生も過去最高となる468名(事前登録は655名)が参加した。

 2019年3月卒業予定の学生を対象に実施する2018年も、2017年と同じくすみだ産業会館を会場とし、参加企業は最大30社。参加費は1社10万円(税別)。企業の参加申し込み締め切りは2018年1月19日で、期間内でも申し込みが30社に達した時点で受付を終了する。2017年12月22日までに申し込んだ場合は、予約参加学生へ企業紹介メールを配信する特典がある。

JATA旅行・観光業界就職セミナー

日時:2018年3月20日13時~17時(予定)
場所:すみだ産業会館 8階ホール
Webサイト:詳細パンフレット/申し込み用紙(PDF)