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東北・太平洋沿岸地域に1000km超のトレイルコース。環境省と地元自治体が「みちのく潮風トレイル」を6月9日全線開通

東北復興支援として日本旅行業協会も支援

2019年6月9日 全線開通

環境省が東北地方の太平洋沿岸に整備を進めてきた「みちのく潮風トレイル」の全線約1025kmが6月9日に開通する

 環境省は、東北太平洋沿岸の4県28市町村をまたぐ1000km超のトレイルコース「みちのく潮風トレイル」を、6月9日に全線開通する。これに伴い、6月9日には記念シンポジウムや式典が開かれるほか、同日以降には、全線開通を記念したウォーキングイベントが多数実施される。

 みちのく潮風トレイルは、2011年の東日本大震災で甚大な被害を受けた東北地方の太平洋沿岸において、持続可能な地域づくりを目指すとともにに豊かな自然と地域の暮らしを未来に引き継ぐことを目的に、環境省と地域とで自治体を越えた1本のトレイルコースを整備してきたもの。JATA(日本旅行業協会)も東北復興支援活動「JATAの道プロジェクト」として、みちのく潮風トレイルを活用した取り組みを2021年3月まで実施している。

 全長は青森県八戸市から福島県相馬市まで約1025km。開設済み区間約751kmに加え、6月9日に岩手県岩泉町内の約9km、岩手県宮古市南部~山田町間の約110km、宮城県石巻市北部の約74km、宮城県県石巻市~仙台市間の約79kmを加えた全線が開通する。

 全線開通日となる6月9日には、原田義昭 環境大臣やトレイル沿線の4県知事、28市町村長による全線開通宣言などを行なう記念式典や、日本トレッキング協会理事の市毛良枝さんらによるシンポジウムが宮城県名取市の名取市文化会館(Googleマップ)で開かれる。

みちのく潮風トレイルのルート
記念式典やシンポジウムを6月9日に名取市文化会館で実施
みちのく潮風トレイルの概要や、全線開通を記念したウォーキングイベントなど