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ボーイング 737 MAX 9が日本時間14日2時に初飛行予定。同社Webサイトで生中継

ボーイング 737 MAX 8は5月に初号機納入

2017年4月13日(現地時間) 初飛行

3月7日(現地時間)にロールアウトしたボーイング 737 MAX 9が、明日未明に初飛行

 米ボーイングは4月13日(現地時間)、米シアトル近郊のレントン空港で、開発中のボーイング 737 MAX 9の初飛行を予定している。日本時間の14日2時から同社Webサイトでの生中継する(中継のWebサイト)。

 ボーイング 737 MAXシリーズは、現在のボーイング 737 NGシリーズ(-700/-800/-900)の後継となるもので、そのうちMAX 9は737-900を置き換える、2クラスで180席、モノクラスで220席クラスのモデル。現在顧客を獲得しているMAXシリーズとしては最長胴のモデルとなる。

 MAXシリーズはエンジンにCFM製の「LEAP-1B」シリーズを採用。航続距離も同クラスのNGシリーズよりも延長。特に高効率化にフォーカスをあてており、エンジンの変更のほかに空力特性の見直しによる機体設計の改善なども加え、NGシリーズから約20%の省燃費化。主翼端は上下に分かれた独特のウィングレットとなる。

 このボーイング 737 MAX 9の初飛行に先立って13日(日本時間)に行なわれたボーイングのプレス向けの電話会議では、MAXシリーズの開発・納入スケジュールの紹介もあった。

 現地時間の4月13日(日本時間4月14日)に初飛行を迎えるMAX 9は、3月7日(現地時間)にロールアウトしたばかり。初飛行は天候やそのほかの理由で延期される場合があるとしているものの、初飛行後の試験が順調に進めば、2018年からの納入を開始する予定となっている。

ボーイング 737 MAX 9

 このほかのモデルについては、2016年に初飛行したボーイング 737 MAX 8については、2月にすべての飛行試験を終了。3月8日(同)に米FAA(連邦航空宇宙局)の型式証明を取得。5月に初号機を納入する予定になっている。

 ボーイング 737 MAX 7と、MAX 8をベースにしたLCC向けモデルとなるMAX 200については、設計を完了し、パーツ製造を開始。2017年の第4四半期に最終組み立てを開始し、2018年に初飛行、2019年以降の納入開始を目指している。

 このほか、ボーイング 民間航空機部門 マーケティング担当 バイス・プレジデントのランディ・ティンゼス氏のブログで、顧客への提案をスタートしていることが明らかになったボーイング 737 MAX 10Xについても言及。シートコスト減にフォーカスしたモデルで、競合のエアバス A321neoに対して5%低いとしている。

ボーイング 737 MAXシリーズ