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JAL、「阿波藍観光プロモーション in 羽田空港」開催

空港内で阿波踊り。阿波藍染めなど徳島県の魅力をPR

2016年11月13日 実施

羽田空港第1旅客ターミナルの2階にあるマーケットプレイスで、「阿波藍観光プロモーション in 羽田空港」が開催された

 JAL(日本航空)は11月13日、羽田空港第1旅客ターミナル 2階にあるマーケットプレイスにおいて、「阿波藍観光プロモーション in 羽田空港」を開催した。徳島県知事である飯泉嘉門氏、JAL会長 大西賢氏やCA(客室乗務員)も参加して、徳島県の観光や文化、食をPRするイベントを開いた。

 JALは8月5日に、地域の活性化に貢献することを目的として徳島県と包括連携協定を締結しているが、これは徳島県の「あわ文化」や観光、食、スポーツの振興などを通じて国内外に情報を発信し、交流人口の拡大を図ろうというもの。また、災害時に備えた緊急支援物資の輸送訓練の実施も、これに含まれている。「阿波藍観光プロモーション in 羽田空港」はその取り組みの第1弾として開催された。

 イベントはファッションショーからスタート。徳島特産のさまざまな阿波藍染めの衣装をまとったモデルが、ステージで優雅にアピールした。

さまざまな阿波藍染めの衣装をまとったモデルが、「しっとりと美しい青」をステージで優雅にPRした
シックなものからカジュアルなものまで、阿波藍染めで染色された服をまとったモデルが登場
JALのCAもモデルを務め、少し恥ずかしそうに阿波藍染の衣装をまとって登場
徳島県知事の飯泉嘉門氏(写真左)、日本航空株式会社の会長である大西賢氏(写真右)も阿波藍染めの作務衣を着て登場した
飯泉嘉門知事が集まった観客に徳島県をPR

 ファッションショーの最後には飯泉嘉門知事が阿波藍染めの作務衣をまとって登場し、「藍=ジャパンブルー、阿波藍を東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムとともに世界中に発信していこうと思います」と挨拶。

 また「全国でも初めて二度の国民文化祭を行ない、文化庁の皆さまからは“文化の救世主”と呼ばれている徳島県でありますが、『阿波藍』『阿波踊り』『阿波人形浄瑠璃』『ベートーヴェン交響曲第九番』の四大モチーフを『あわ文化』として、魅力を伝えていきたいと思います。来年の2月12日に『アスティとくしま』で行なわれる第九の演奏会では、11月末まで歌われる皆さんを募集しております。ぜひ徳島にいらしてください」とアピールした。

大西賢会長はJALと徳島県が包括連携協定を結び、デイリーで7便を運航中と語る

 続いて、大西賢会長が「観光の振興、産業の振興、災害時の支援を含めた包括連携協定を8月に徳島県と結びました。弊社としても最大限取り計らいます。徳島空港~羽田空港は1日に7便運航しております。ぜひ日本航空で徳島へ足を運んでください」と話した。

 その後は、阿波人形浄瑠璃の上演、阿波踊り振興協会所属の天水連による踊りの実演、生け花と藍のコラボレーションの紹介と続いたが、イベントが行なわれたのがちょうどお昼時とあって、会場周辺もにぎわっており、多くの人が足を止めて観覧していた。

 飯泉嘉門知事は「皆さん、阿波踊りは夏だけだと思っていられるのでしょうが、今年は秋にもやります! 11月26日、27日に5000人が入るアスティとくしまで『秋の阿波踊り大絵巻』を開催します。JALの翼で徳島へカモーン!」と、最後までしっかりと徳島県をPRしていた。

1体の人形を3人がかりで演じる人形浄瑠璃
軽妙な祭囃子とともに阿波踊りが始まると会場は一気にヒートアップ
最後は観客も交えて飯泉嘉門知事も一緒に踊る
未生流笹岡の生け花と藍のコラボレーション展示では、飯泉嘉門知事と大西賢会長が最後の飾り付けを担当して作品を完成させた
ステージ終了後は徳島県の特産品販売ブースに早変わり
藍染を使った缶バッジの作成コーナーや、すだちのつかみ取りもあった