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JAL、徳島空港の旅客スタッフが「阿波藍」ブラウス着用中
麻100%で涼しく、搭乗客からも注目を集め、徳島のよさをアピール
2017年6月20日 18:12
- 2017年6月1日~9月30日 着用
JAL(日本航空)は徳島空港において、旅客スタッフが藍染めブラウスを期間限定で着用している。これは、徳島の「阿波藍(あわあい)」をPRするためで、徳島県が定めた「とくしま藍の日」の7月24日を挟んだ4カ月間を着用期間とし、6月1日から9月30日まで着用する。
JALと徳島県は新・JAPAN PROJECTの一環として2016年8月に包括連携協定を結んでいる。JAL 徳島支店長の栗山俊久氏は「徳島のよさを外にアピールすることで、たくさんの人に徳島に来ていただきたい」と、観光需要の取り込みを図りたい考えを語る。
栗山氏によれば、藍の原料のすくも(藍玉)は90%が徳島県で作られているという。しかし、「藍の原料の産地が徳島県であることがほとんど知られていないので、東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムが藍色になり、徳島県民は喜んでいますが、他県の人が藍は徳島のものだということを知らない」という。
そこで、2017年に徳島県が条例で「とくしま藍の日」を東京オリンピックの開会式と同じ7月24日に定めたことで、JALが阿波藍のブラウスを着用、「藍の日を挟んで、合計約4カ月間、徳島の空港スタッフが着ることで、『なんで徳島は違う服なの? それは藍で、藍って徳島ものだ』と、日本、世界の人に気付いてもらうチャンスになる」と説明する。
藍染めブラウスの着用開始から20日間が過ぎた感想を着用するスタッフに聞くと「麻100%ですごく軽くて涼しい」と声が聞かれた。また、「お客さまから、これが藍なんだ、と言ってもらえる」という声をもらったスタッフもあり、藍をPRする効果も出ているようだ。
なお、藍染めブラウスは、徳島で染色してもらった麻の藍の生地を東京に送り、現在のJALの制服をデザインした丸山敬太氏の監修により作られたもの。男性用と女性用で藍の濃淡を逆にしている。2017年は9月30日まで着用し、来年以降もこの時期に着用できるよう徳島支店が希望し、JALとして検討しているという。