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「星のやバリ」2017年1月20日に開業
10月20日から予約販売開始
2016年10月17日 15:08
- 2016年10月20日 販売開始
- 2017年1月20日 開業
星野リゾートは10月4日、東京・大手町で「第6回 星野リゾート定例プレス発表会」を開催。そのなかで、「星のやバリ」を2017年1月20日に開業すると発表した。「星のや」ブランドとしては軽井沢、京都、竹富島、富士、東京に続き6軒目で、海外では初展開となる。
星のやバリは、インドネシア・バリ島のウブド東部に開業。バリ島ならではの棚田や豊かな自然に囲まれた約3ヘクタールという広大なエリアは平地と渓谷で構成され、独立したヴィラを30室配し、それらヴィラを「運河プール」がつないでいる。
会見では星野リゾート 代表の星野佳路氏が登壇。星のやバリは当初、2014年9月のオープン予定だったが、その工事の進捗から説明を始めた。「工事が予定どおりに終わるのは日本だけらしいんですよ。私たちの星のやバリに問題があるのではなくて、日本の工事が予定どおり終わることが異常なんです。バリの場合は、完成して水道の蛇口をひねって、ちゃんと水とお湯が出るのを確認してから予約を受け付けます」とジョーク交じりに話し始め、工事現場の写真をスライドで披露した。
オープン予定だった2014年9月の段階ではまだ特徴である運河プールは完成しておらず、水が入ったのは2015年10月、2016年に入って植栽も育ってきて準備も整ってきたと説明。そして開業日が2017年1月20日になったこと、その予約販売を10月20日に開始することを発表した。
星のやバリ
予約受付開始日:2016年10月20日
開業日:2017年1月20日
敷地面積:約3ヘクタール
客室数:30室
チェックイン/チェックアウト:15時/12時
料金:1室7万円(1泊)から
所在地:Br. Pengembungan, Desa Pejeng Kangin, Kecamatan Tampaksiring, Gianyar 80552 Bali, Indonesia
アクセス:デンパサール空港からクルマで約70分
Webサイト:星のやバリ
星野佳路代表は9月に現地を視察してきたそうで、バリ島・ウブドは西側はリゾート地として開発が進んでいるが、東側は古きよきバリのヒンドゥーの文化が残るエリア、開発が進んでいないエリアで、素敵な景色が広がっていると話した。
2012年に世界遺産となった「バリ州の文化的景観:トリ・ヒタ・カラナ哲学にもとづくスバック灌漑システム」は、建造群や湖、景観などをまとめたもので、そのなかにスバックシステム(流水に分配)と棚田が含まれている。星のやバリはこれらの水利と棚田に囲まれた立地であり、周囲に広がる田園風景や、寺院などが特徴になるという。
星のやバリのデザインの特徴である運河プールについては、30室のヴィラすべてが運河プールと接していて、しかし植栽などでパブリックとプライベートを自然に区分けもしていて、自分専用のプールラウンジ感も楽しめると紹介。「運河プールを中心としたちょっと面白いコミュニティができるんじゃないか」と話した。敷地内には渓谷に面した7つのガゼボ(東屋)があり、ココヤシにちなんだスイーツやスナック、フレッシュジュース、オリジナルカクテルなどを楽しめるようにするという。
「バリの集落に滞在する」というイメージでデザインされた30室のヴィラは3種類あり、いずれも寝室と浴室を備える。「ヴィラ・ブラン」は208m2で定員は3名。寝室、浴室、ガーデンテラスがあるフロアから1フロア下がる形で、運河プール沿いにくつろげる「プールサイドリビング」が用意されている。
「ヴィラ・ソカ」は187m2で定員は2名。メゾネットタイプで1階には室内のリビングと「プールサイドリビング」の2種類があり、2階には書斎を備えた寝室が設けられている。
「ヴィラ・ジャラク」は198m2で定員は3名。ガーデンテラスやリビング、寝室などが、段差が少ないフラットフロアにレイアウトされている。
料理はバリの食材やスパイスを熟知したシェフが、和食の技法も活かした創作バリ料理をダイニングで提供。コース料理としてサンバル(辛味調味料)を使った9種のお造りや、3種の特製ソースで楽しむ牛フィレ肉などを味わえる。アラカルトメニューも多彩に用意するほか、和食/アメリカン/インドネシアの3種類から選べる朝食、新鮮な野菜や肉をスパイスで調理した星のや特製ナシチャンプルのランチなども提供される予定だ。
星野佳路代表は、「工事の遅延をこうやって笑ってプレゼンするのは今日を最後にしたいと思います。来年の1月20日には星のやとして皆さまをお迎えできると思います。意地でも開業します」と話していた。