JALふるさとアンバサダー/応援隊に聞く地域愛
JALふるさとアンバサダーが案内する冬の和歌山。パワースポットと旬の味覚で元気をチャージ!!
2025年12月21日 08:00
全国各地に拠点を持つJALは、地域活性化の取り組みを継続的に実施してきており(現在は「JALふるさとプロジェクト」)、2020年8月には社内公募で選ばれた客室乗務員が現地に移住して、それぞれの地域での取り組みを推進する「JALふるさとアンバサダー」を発足しているほか、同12月には乗務しながら地域活性化に携わる「JALふるさと応援隊」を任命している。故郷や縁のある地域に対して、客室乗務員として培ってきた知見を活かした商品開発や地域課題の解決などを展開する狙いがある。
今回お話を聞いたのは、JALふるさとアンバサダー京都担当の公門優希さん、山陰担当の藤田エミさん、徳島担当の宮本由子さん。
――取り組みについて教えてください。
皆さま、こんにちは。JALふるさとアンバサダー、京都担当の公門、山陰担当の藤田、徳島担当の宮本です。
いつもは各担当地域で活動していますが、今回は地域の垣根を越えて、魅力いっぱいの和歌山をご紹介します!
ちなみに、こちらは和歌山県の川湯温泉。川の砂利をスコップで掘って、そこに湧き出る温泉に浸かることができるんです。
――この取り組みにはどのように関わっているのでしょうか。
今回は3人のJALふるさとアンバサダーが、和歌山県へ実際に足を運んで、旅のお勧めスポットをご紹介いたします!
清らかな空気に心ほどける那智山へ
和歌山県の南部、紀伊半島に位置する神聖な那智山エリアをご紹介します!
平安時代から貴族や庶民問わず多くの人々が熊野三山を巡り、心身を清め、祈りを捧げてきました。熊野那智大社はその熊野三山の一つです。静かな空気に包まれ、苔むした石段をゆっくり登った先には、朱塗りの社殿が深い山々の緑に鮮やかに映えています。
また、境内には樹齢およそ850年の樟のご神木が力強くそびえ立ち、パワーをいただけそうです。熊野那智大社は世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」にも登録されています!
旅をされる皆さまに、ぜひご覧いただきたいのが「八咫烏」です。こちらの愛らしいカラスは、初代天皇を熊野から大和まで道案内をしたといわれ、導きの神さま・交通安全の神さまとして信仰を集めています。案内を終えてこの那智山で烏石に姿を変え休んでいるそうです。その貴重な石は今でも見ることができます!
こちらの八咫烏をモチーフにした絵馬も。
熊野那智大社の別宮である飛瀧神社は、滝そのものが御神体としてお祀りされています。那智にはなんと48か所の滝があり、そのなかで一番落差が大きいものが那智の滝といわれています。高さ133m、滝壺の深さは10m、毎秒1トンほどの水量が落下し、自然の迫力を感じられます。訪れるだけで心身がリフレッシュされるような不思議な力がありますが、延命長寿の水としても知られる滝つぼの水をいただいたり、滝の水で運勢を占えるおみくじもあります。
周辺には那智山青岸渡寺や南紀勝浦温泉などもあります。西国三十三所観音霊場の第一番札所である青岸渡寺の三重塔や那智の滝を背景にその美しい姿をご覧いただけます。また、温泉で疲れを癒しながら、紀伊半島の美味しい海の幸を堪能することもこの地域の旅の楽しみです!
冒険と癒しが共存する「アドベンチャーワールド」の魅力
子供から大人まで誰もが楽しめる冒険と癒しのテーマパーク、和歌山のアドベンチャーワールドの魅力をお伝えします。アドベンチャーワールドでは、いのちの美しさを間近に感じられる特別な出会いが待っています。
9月生まれのエンペラーペンギンの赤ちゃんは、日本ではここだけでしか会うことができない希少な体験ができます。その愛らしい姿に、思わず見とれてしまうこと間違いなしです。
スタッフの方は、赤ちゃんペンギンが人間を親鳥と誤認しないように、ペンギンの帽子や羽根を模した手袋を身に着けてお世話をしています。その丁寧な飼育方法にも感動しました。成長の節目では、羽毛が大人の羽根に生え変わり、水中での泳ぎの練習がスタートします。さまざまな成長段階の赤ちゃんに何度も足を運んで会いに行きたくなります。
※12月現在は「海獣館2階」で親鳥と過ごす様子がご覧いただけます。
サファリワールドではお好みのツアーを選び、さまざまな楽しみ方ができます。毎回違った発見があり、何度でも訪れたくなる魅力満載の動物たちの世界。
入園後のあらかじめ予約制のツアーやアトラクションも充実しています。草食動物ゾーンのサイクリングサファリやカートサファリでは、柵なしで動物たちに間近に近づくことができ、まるで冒険の世界に飛び込んだような迫力と癒しを同時に体験できます。
貸切車両でのツアーでは、普段は見ることができない肉食動物ゾーンの探検も可能です。午前中はバックヤードから出勤中の動物を見ることもできるかもしれません。
アドベンチャーワールドのイルカショーは、多くの来場者が感動したと非常に高く評価しています。イルカとトレーナーの息の合ったパフォーマンスに、音楽や映像が組み合わさり、迫力と幻想的な雰囲気を楽しめます。特に、イルカが水槽から飛び出してステージに上がる演出は、愛くるしいイルカを見ることができます。会場全体が笑顔と歓声に包まれ、子供も大人も心から楽しめるひとときです。
また、ウエディングやお誕生日などの特別なイベントプランも豊富に用意されています。動物たちに囲まれながら、大切な人と過ごすかけがえのない瞬間は、「ご縁の聖地しまね」のアンバサダーも自信を持ってお勧めします。
園内には和歌山ラーメンの専門店やマルシェカレー、サファリをテーマにしたステーキやハンバーグなど美味しいグルメも多数あります。お土産も豊富に揃い、思い出を持ち帰る楽しみもあります。
さらに、公式Webサイト にはスタッフお勧めの月別満喫コースが掲載されていますので、あらかじめチェックすれば一層充実した1日を過ごせます。
ご家族やご友人、大切な方とともに、動物たちとの出会いや自然の美しさに包まれた、かけがえのないすてきな時間をお過ごしいただけます。ぜひアドベンチャーワールドへ足を運んでみてください。
とれとれ市場
和歌山のお魚は身がしまってとても美味しいですよね。黒潮や瀬戸内海の海流にもまれ、プリプリとした食感が自慢です。
和歌山県勝浦産のマグロは延縄漁法による日本一の水揚げ量を誇り、新鮮な生マグロは、口の中でとろけるようなやわらかさと旨味が格別です。
人気のマグロ解体ショーでは、大トロ、カマトロ、ほほ肉など、いろいろな部位を味わう絶好の機会です!
また、豊かな海の恵みが輝くこの季節、ぜひ味わってほしいのが、全国で漁獲量3位を誇る「イセエビ」です。甘くてプリプリ感がたまらないイセエビは、年間を通して手に入りますが、9月から4月の旬の時期は比較的お求めやすくなり、まさに今が食べごろです!
江戸時代より「幻の高級魚」と称される「クエ」も、旬を迎えています。寒さのなかで脂をたくさん蓄えた白身は独特の旨味を持ち、一度食べたら忘れがたいほどです。地元では「クエを食べたらほかのはクエん」といわれるほど愛されています。希少性ゆえに売り切れることもあるそうです。ぜひお早めにお求めになり、ご自宅で、脂がのったクエの、旨味を最大限に引き出せるクエ鍋にして、心も体も温まる冬のひとときを。
日本各地から届く新鮮なお魚を見て回る楽しみはもちろんですが、ぜひお店のスタッフに声をかけてみてください。あるスタッフは「お客さまとの会話を通じて、お魚の価値や美味しいさを伝えたい」と元気な笑顔で話してくださいました。お勧め情報を気軽に聞けるのは、市場ならではの楽しみ、存分に味わってください!
お土産の種類が豊富でついつい目移りしてしまいますが、なかでもお勧めは、「醤油」と「梅干し」。
醤油発祥の地と伝えられ、鎌倉時代からの伝統的な製法で、旨味たっぷりのお醤油が作られています。その歴史はなんと約770年前(1254年ごろ)、金山寺味噌の製造過程で偶然生まれたそうです。無添加で風味豊かな醤油の深い味わいをぜひお試しください。ご自宅用はもちろん、贈り物としても喜ばれる逸品です。
紀州の南高梅は、最高級品種として名高く、口にすると上品な味と香りがさわやかに広がります。大粒で皮も実も柔らかく、肉厚なのが特徴です。
梅の里として知られる、みなべ・田辺地域では、江戸時代から400年以上にわたり、養分の少ない斜面で高品質な梅の栽培が続けられ、その独自の農業システムは世界農業遺産にも認定されています。これほどまでに質の高い梅干しが揃うのは、まさにこの地ならではかもしれません!
――今後の展開・展望について教えてください。
和歌山県南紀白浜空港へは羽田空港から直行便で1時間15分。魅力あふれる和歌山で、心に残るすてきな旅をお楽しみください。
――旅行者に向けてメッセージをお願いします。
皆さま、いかがでしたか? 豊富な食材、歴史ある観光スポット、癒しの温泉、そしてお子さまも楽しめる動物園など、見どころがたくさんの和歌山へ、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。




































