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IHG、USJ隣にトリプルブランドの新規ホテル着工。サンディリアCEO「IRや国際ビジネスで活性化、大阪西側に新たな希望を与えるものに」
2025年12月19日 17:12
- 2025年12月18日 実施
IHGホテルズ&リゾーツは、2029年に大阪・桜島のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)隣接地において、3つのブランドのホテルを同時オープンする。
12月18日、インターコンチネンタルホテル大阪において、このプロジェクトに関する記者会見を開催した。IHGホテルズ&リゾーツ 日本&マイクロネシア マネージングディレクター 兼 IHG・ANA・ホテルズグループジャパン CEOのアビジェイ・サンディリア氏がプレゼンを行なう形式で進められた。
IHGは、世界100以上の国と地域に20のホテルブランド、6800軒超のホテルやリゾートを展開し、2300軒以上の施設を開発中のグローバル・ホテルグループ。企業理念にTrue Hospitality for Good(真のおもてなし)を掲げ、ロイヤリティプログラム「IHGワンリワーズ」は会員数1億4500万人と世界最大級の規模を誇る。
日本では1964年にANAとの合弁による国内運営会社「IHG・ANA・ホテルズグループジャパン」を設立し、ANAインターコンチネンタル、ANAクラウンプラザ、ANAホリデイ・インの共同ホテルブランドを展開。2024年に日本市場参入60周年を迎え、2025年9月時点で10ブランド57軒(1万5305室)を運営している。
トリプルブランドでの新規展開
大阪・桜島に開業予定の新ホテルは、USJに隣接し、2棟の建物の1棟に「インターコンチネンタル ホテル&リゾーツ」、もう1棟に「キンプトン」「ホリデイ・イン ホテルズ&リゾーツ」と、計3ブランドが同時オープンする。
この「トリプルブランド」でのホテル開発はIHGとしても国内初で、新築ホテルの規模としても過去最大という。本プロジェクトはすでに起工式を執り行ない、桜島開発(鹿島建設、日本郵政不動産、SMFLみらいパートナーズ、京阪神ビルディングの事業4社が出資)により開発が始まっている。
インターコンチネンタル(244室)
インターコンチネンタルホテルは、世界最大規模のラグジュアリーホテル。2025年9月30日時点で世界70か国に展開し237軒を運営、102軒を開業予定だ。2026年に創業80周年を迎える。
大阪には2013年に進出、ラグジュアリーホテルの先駆けとなった。2025年には札幌初の外資系ホテルとしてインターコンチネンタル札幌を開業するなど、ラグジュアリーを好むツーリストやビジネスマンに愛されるホテルとなっている。
サンディリア氏は、「桜島のプロジェクトはUSJ至近であり、また日本式の浴場、ルーフトップ プール、ミーティング&イベントスペースもあり楽しいホテルです。インターコンチネンタルを利用するお客さまにも今までと違った新しい経験を提供できるでしょう」と述べた。
キンプトン(246室)
キンプトンは1981年にサンフランシスコで誕生したブランドで、ブティックスタイルのホテル。現在70か国83軒を営業中で、64軒が開業予定。日本では、キンプトン東京新宿に続いて桜島が2つ目のホテルとなる。サンディリア氏によると、非常にユニークなルーフトップ スペシャリティレストランなど、特別な体験を用意するという。
サンディリア氏「地域の活性化と成長にも貢献したい」
IHGは大阪エリア最大級のインターナショナルホテル企業だというサンディリア氏。以下に、サンディリア氏のプレゼンテーションと、そのあとの質疑応答を抜粋して要約する。
「IHGは、大阪で10ホテル7ブランドを展開しています(2025年9月時点)。2025年には大阪・関西万博が開催されましたが、IHGはイギリスパビリオンのスポンサーパートナー、サポーティングパートナーとなり支援し、EXPOに少しでも貢献できたと考えます。
今回の新たなプロジェクトは、大阪の西側のエリアに新たな希望を与えるものだと思っています。2030年にIRがスタートしますが、我々のホテルは2029年にオープンします。それ以外でも、夢洲、桜島でさまざまな開発が進んでいます。IRがやってくる、エンタテイメントがどんどん増える、そしてテーマパーク(USJ)もある。もちろん、国際的な会議などビジネスの場面も増えてくる。ホテルの開業でこれらがより活性化することになり、大阪だけではなく関西全体が活性化すると思います。国内だけではなく、海外のお客さまなど、さまざまなセグメントのお客さまがどんどんこの場所に来てくださることになります。
桜島のホテル開業で、お客さまにもさまざまな楽しみ方をご提供できると思います。例えば、伝統的なラグジュアリーな滞在を求めるのならインターコンチネンタル、少し変わった体験をしたいなら、ライフスタイルのブランドであるキンプトン、また家族を伴ってホリデイ・インに宿泊し、自分は会議に出て、その間家族はUSJを楽しむといったこともできる唯一無二の場所だと考えます。もちろん、コロナ禍以降に世界中に浸透した『ブレジャー』(BusinessとLeisureを組み合わせた造語)の場として、平日は仕事に、休日はテーマパークにといった体験にも最適でしょう。
また、当プロジェクトによって、我々は地域にも多くの貢献ができます。日本で働く人々の10人に1人が観光業に携わっているという統計もあります。彼らに新しい雇用を創出し、キャリアを発展させるきっかけにもなるでしょう。
今回、このようなプロジェクトに参画できることを大変光栄に思っています。素晴らしいホテルを責任を持って提供し、地域の活性化、成長に貢献し、また日本政府が目指している2030年の観光目標(訪日外国人6000万人、旅行消費額15兆円)に貢献できるように頑張ってまいります」。





























