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JAL、福岡空港「国内線旅客ターミナル」で新コンコース供用開始記念セレモニー

福岡空港北側に新設された1~4番コンコースから那覇行き初便を見送り

2016年10月5日 供用開始

 福岡空港国内線ターミナルは10月5日、これまでの第2ターミナルと第3ターミナルの名称を「国内線旅客ターミナル」に変更して供用を開始した。これにより、新たに1番から4番までの新コンコースが利用できることとなった。JAL(日本航空)は、供用開始を迎え「新コンコース供用開始記念セレモニー」を実施した。

歴代の地上スタッフ用の制服がズラリと並び、これまでの歴史を再確認

 国内線旅客ターミナルから飛び立つ記念すべき初便は、JTA(日本トランスオーシャン航空)が運航するJTA51便(ボーイング 737-400型機、登録記号:JA8994)、7時15分発の那覇行き。

 6時50分頃、4番搭乗口前に3名の地上旅客スタッフが整列し、セレモニーがスタート。3名のスタッフは歴代の制服を着用して登場した。制服の種類は、前日の10月4日に閉館した、国内線第1ターミナルが供用を開始した1969年に着用されていた2代目から、2003年まで着用されていた4代目までの3種類が用意された。

初便は日本トランスオーシャン航空のJTA51便の那覇空港行き
6時50分、新コンコース供用開始記念セレモニーがスタート。司会を務めるのは松永奈緒子さん
2代目の地上旅客スタッフ用の制服は、福岡空港第1ターミナルが供用開始された1969年から1973年まで着用された。スカイブルーとネイビーのコントラストが特徴。半袖のバージョンもある
鶴のパターンが印象的な3代目の制服は、森英恵氏のデザインによるもの。着用期間は1974年から1987年。担当したのは綾部那菜子さん
1987年の完全民営化を記念してリニューアルされた4代目は、1988年から2003年まで着用された。帽子と大きめのリボンが特徴的。担当したのは江山由華さん

 セレモニーでは、JAL福岡空港支店 支店長の中野直人氏が、新コンコースの供用開始について挨拶した。内容は以下のとおり。

日本航空株式会社 福岡空港支店 支店長 中野直人氏

「本日も朝から福岡を出発する日本航空、日本トランスオーシャン航空、それから福岡空港を出発するフライトをご利用いただきまして誠にありがとうございます。お陰さまで昨日を持ちまして第1ターミナルのご出発便とご到着便の運用を、無事終えることができました。

 本日から、このコンコースから出発便を送り出すこととなります。工事期日が限られているなか、この日を迎えられることができましたのも、空港ビルさま、施工関係者の皆さまのおかげです。まだ再編事業は続いていきますが、大きな節目の日となりました。

 引き続き工事が進み、ご利用の皆さまにはご不便をおかけすることになるかと思いますが、これからも安心・安全を第一に、私ども航空会社としても新しい福岡空港の発展に貢献していきたいと思います」。

7時01分、搭乗開始のアナウンス開始

 7時ちょうどとなり、4番搭乗口から機内への案内開始がアナウンスされた。スタッフによる感謝の横断幕と、手書きメッセージ入りのサンクスカードで、初便搭乗客を見送った。

 出発時刻の7時15分には、プッシュバックがはじまり、JALスタッフが窓越しに手を降る。JTA51便は那覇へ向けて離陸し、セレモニーは終了した。

ゲートの内側には感謝の横断幕をもったスタッフがお見送り
次々と、ゲートをくぐり機内へと進む搭乗客
記念のサンクスカードが手渡される
サンクスカードはスタッフの手書きによるもの。キャンディも封入されていた
JTA51便那覇空港行きの使用機材はJA8994。7時16分、プッシュバック開始。16滑走路から離陸した
セレモニーで登場したスタッフもお見送り

駐車場にほぼ直結している新しい出発保安検査場

 出発保安検査場は、従来の第3ターミナルビルに新設された。3階にターミナルビルとの連絡通路を持つ空港駐車場から至近の距離にある。バーコードによるチェックインを選択し、さらに預け入れ荷物がない場合は、クルマを停めてから数分以内に保安検査場を通過することも可能だ。

出発保安検査場の正面には、空港駐車場の連絡通路がある
エスカレータの階上には飲食店などの店舗が入店予定
従来の第2ターミナルにあった保安検査場は、そのまま残っており、出発便に近い方をチョイスすることができる。検査場同士は130mの距離がある

 今回、供用を開始した新コンコースは、まだ仮運用されている箇所もあり、休憩用の椅子もほかのターミナルからの流用とのこと。福岡空港の再編事業はこれからも続き、まだまだ姿を変えていくことになる。