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「ホテルJALシティ羽田 東京 ウエスト ウイング」、9月1日グランドオープン
羽田空港への無料シャトルバスも運行するエアポートホテル
2016年9月1日 00:00
- 2016年9月1日 グランドオープン
オリックス不動産とオークラ ニッコー ホテルマネジメントは、技術援助契約を結び、「ホテルJALシティ羽田 東京 ウエスト ウイング」を9月1日に開業する。空港施設株式会社が建設したホテルを竣工と同時にオリックス不動産が借り受け、「ホテルJALシティ」ブランドとして運営。これをオークラ ニッコー ホテルマネジメントがサポートする形だ。グランドオープンを前にした8月29日、報道陣向けに内覧会が行なわれた。
ホテルは京浜急行電鉄の空港線で羽田空港へ向かう手前の穴守稲荷駅から徒歩4分に位置する。2005年4月から運営している「ホテルJALシティ羽田 東京」が徒歩1~2分程度、70mという至近距離にあり、ホテルJALシティ羽田 東京と羽田空港を約10分で結ぶ無料シャトルバスはウエストウイングにも停車。羽田空港への利便性を意識した、エアポートホテルと言ってよいだろう。
ホテルJALシティ羽田 東京 ウエストウイング
グランドオープン:2016年9月1日
客室数:103室
チェックイン/チェックアウト:15時/10時
所在地:東京都大田区羽田旭町4-16
TEL:03-3744-2525
Webサイト:ホテルJALシティ羽田 東京 ウエストウイング
地上8階建て、4タイプの客室からなる103室の構成。エントランスを入ると、足下には俯瞰した羽田空港をモチーフにした象嵌(ぞうがん)タイルイメージが広がり、壁には江戸の小路をイメージした格子模様がデザインされている。インテリアは、総合デザイン事務所「ゲンスラー・アンド・アソシエイツ・インターナショナル・リミテッド」が担当。フロント横には、朝食や飲物が提供される、空港ラウンジをイメージした上質なデザインのラウンジを用意。ここで提供される朝食ビュッフェは宿泊費に含まれていて、朝の4時から10時に、自由にとることができる。ちなみに10時以降は24時までドリンクを提供し、夜は簡単なスナックが用意される。チェックインは15時、チェックアウトは10時。
客室は、間接照明主体で落ち着きあるデザイン。ベッドのヘッドボード上部にドリームボードと呼ぶ日本の風景写真のアートワークを配していて、都会的な雰囲気。少しわざとピントをぼかして夢の雰囲気を演出している。この写真は現在、桜、富士山、東京タワー、東京駅の4種だが今後随時追加や変更も考えているとのこと。
客室は、全室1~2名のダブルとツイン。コンフォートダブル(16m2、21室)は、ビジネス利用を考えてデスクとイスが用意される。スタンダードダブル(18m2、33室)やツイン系にはベージュトーンの2人掛けのソファが用意され、やや寛ぎを重視している。ベッドサイズはダブルが140cmでツインが120cm。すべてシモンズ製。ベッド下スペースにスーツケースを入れておけるようになっている。アメニティはすべて共通。
2ベッドのツインは、2タイプ。ハリウッドツイン(20m2、28室)は、通路側に2人掛けのソファを置き寛ぐ目的に適している、デスクは小さめ。デラックスツイン(25m2、21室)は、もっとも上質なタイプとなり、トイレ、洗面、浴室がすべて別室となり、大きめのクローゼットが備えてある。横長のデスクもあり、分割ソファとなっている。
1階ラウンジでビュッフェスタイルで提供される朝食は宿泊料金に含まれ、とてもお得感が高い。ビジネスホテルにあるおまけ朝食とは異なり、パンやサラダの洋食系はもとより、カレーや丼モノなどしっかりとしたメニューが提供されている。メニューは今後頻繁に変更していくとのことだ。空港に赴く前、また遅く到着した翌朝都内へ向かう前、といった出発前にしっかりと食事ができるのはうれしいだろう。
なお、近くのホテルJALシティ羽田 東京にはカフェダイニング「HARUHIRO」もあり、有料だがそちらの利用も考えられる。こちらは朝食以外に、ランチやディナーも提供されている。また近隣にはコンビニエンスストアもある。
開業式にて挨拶に立ったホテルJALシティ羽田 東京の総支配人である渡辺仁康氏は、「9月1日よりグランドオープンする運びとなりました。オークラ ニッコー ホテルマネジメントのホテルチェーンによる75軒目のホテルとなります。ウエストウイングと名付けたのは、本館西側というだけでなく、アメリカ合衆国大統領官邸、ホワイトハウスにある西棟のウエストウイングをイメージしています。執務室やシチュエーションルームのあるウエストウイング、羽田の中枢になればという思いがあります。この名前に恥じないようにホスピタリティあふれるサービスを実践し、お客さまに感動を届けたいと思っています。羽田空港は都心にも近く、日本観光の拠点として重要です。2020年のオリンピック・パラリンピックの頃には、さらに存在感が大きくなっていくと思います。さらにその先へ羽ばたけるようがんばっていきます」と挨拶した。
また、 渡辺総支配人は本誌の質問に対し、「すでに9月の予約で83%近い稼働率を予想しています。2~3年目の目標として6割、初年度は4割程度が海外からのお客さまと考えています。海外からは早朝出発か深夜到着の、どちらかというと東南アジア諸国のお客さまが多いです。当ホテルからは都内へのアクセスが近く良好ですので、昼到着の方へももっとアピールしなくてはと思っています。将来的には自社運行のバスでの都心への無料送迎も検討したいと考えています。価格帯は時期によっても前後するのですが、標準価格で平均的には1部屋1万8000円前後になるでしょう。朝食のホット系メニューは頻繁に変えていこうと考えていますので、ご期待ください」と答えた。