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江戸の粋を感じさせる和モダンデザインの「三井ガーデンホテル京橋」が9月1日開業
東京駅徒歩5分、銀座~日本橋間の抜群のロケーション
2016年8月29日 17:10
- 2016年9月1日 開業
三井不動産と三井不動産ホテルマネジメントは、9月1日に「三井ガーデンホテル京橋」を開業する。これに先立ち、8月25日に報道向け内覧会が実施された。
三井ガーデンホテル京橋は、東京メトロ銀座線京橋駅のそばでJR東京駅八重洲口からも徒歩5分という立地。東京八重洲口の中央通り沿いになる。銀座や日本橋も徒歩圏内。
位置的にビジネスの中心地というイメージだが、地上15階建て、233室ある客室はすべてダブル以上の2人以上で宿泊できるタイプで、ビジネスユースだけでなく外国人も含め、ファミリーでの観光やレジャーでの滞在もターゲットにしている。宿泊主体のサービスで、ラグジュアリーとアッパーミドルクラスの中間を狙った、豪華絢爛ではないが利便性の高い東京の中心で快適にゆったりと過ごせるというイメージだ。
デザインのコンセプトは「京橋モダン」。ホテル外観、エントランス、アートウォールなどに歌川広重の浮世絵「京橋竹がし」からイメージしたデザインを採用している。江戸文化を強く感じさせつつ、現代に馴染んで溶け込んだモダンデザイン。日本人にとっては落ち着く、海外からの宿泊客には珍しく、喜んでもらえそうなデザインだ。
客室は233室あり、収容人数は472名。紫檀と雄黄の伝統色を使った落ち着いたモダンデザイン。もっとも部屋数の多い103室用意される「コンフォート」は、幅150cmのダブルベッドで18m2あり、室料は3万2000円。「モデレートダブル」が41室、4万4000円。「スーペリアダブル」が13室、4万6000円。「アクセシブル」が1室、4万4000円。「モデレートツイン」が62室、4万4000円。「スーペリアツイン」が6室、5万5000円。「トリプル」6室、5万7000円。もっとも広い58.8m2ある「デラックスツイン」が1室、10万円となっている。室料は正規料金で別途、東京都宿泊税が必要。
スーペリアとデラックスツインは、室内広さ以外のインテリアや装備に大きな違いはない。ベッドはすべてサータ製。サイズはスーペリアダブルの幅160cmがもっとも広く、デラックスツインは幅140cmが2つとなっている。
スタンダードな「コンフォート」は、ダブルベッドだがビジネスでの1人利用も想定したタイプ。2人掛けソファーと机も備えてある。「モデレートツイン」はスタンダードなベッドが2つあるタイプ。さらに、グループやファミリー向けに3ベッドの「トリプル」も用意されている。
少しゆとりのあるスペースで、備品を追加しアメニティにもこだわったのが「スーペリア」になり、ダブルとツインが用意されている。バスアメニティに「John Masters Organics」と、女性向けの化粧水やメーク落としなどの化粧品セットとして資生堂「ELIXIR」が加わっている。
最上級の「デラックスツイン」は1室のみ用意される、もっとも広くベッドが2つのツインの部屋。寝室から続くリビングが大きめのソファーで区切るように用意されていて、洗面とバスルームは分離していて、トイレも別室、ウォークインクローゼットも用意される。追加されるアメニティはスーペリアと同等。
ラウンジを兼ねるレストラン「THE LOUNGE」では、朝食メニューの試食会も行なわれた。
朝食はメイン1品を「地鶏卵のオムレツ」か「地鶏卵のフレンチトースト」から選ぶ(どちらも浅草ハム添え)、ハーフビュッフェスタイルで提供される。ビュッフェは、季節や週や日替わりでメニューが変わるが、三浦半島で栽培された野菜を使ったサラダ、パン、洋食デリ、ラザニア、スープ、フルーツ、デザートなどが提供される。
ランチは近隣ビジネスパーソン向けに、カレーやパスタなどにフリードリンクを付けて、夜にはバーになる。
2020年に向けて都市型ホテルの出店を促進
三井ガーデンホテル京橋では、報道向けの内覧会と同時に開業発表会も行なわれた。現在、「三井ガーデンホテル」は、三井不動産ホテルマネージメントグループの別ブランド「三井ガーデンホテルプレミヤ」と「セレスティンホテル」を合わせると国内に19ホテル、5052室を展開しているが、今回開業する「三井ガーデンホテル京橋」と2018年まで開業予定の3ホテルを加えると5800室を超える予定。その先も2020年に向け、新しく上級ブランドを追加し新規開業を加速させるとしている。
発表会では、三井不動産 ホテル・リゾート本部 ホテル事業部長 鴉田隆司氏が事業者代表として、「三井不動産は、2020年の東京オリンピックに向けさらなる都市型ホテルの出店を促進していきたいと考えています。京橋に続き、9月16日には名古屋プレミア、2018年秋には日本橋プレミア(仮称)を開業する予定です。今後さらなるインバウンドや富裕層の需要拡大を見据え、ガーデンホテルブランドの1ランク上の高級グレードホテルの立ち上げを計画しています。来年、銀座8丁目と京都に新しいカテゴリのホテルを開業することになっています。都心の再開発において、ラグジュアリーホテルの誘致も積極的に取り組んでいきたいと考えています。現状ある5400室程度の規模を、約2倍の1万室規模に成長させたいと考えています。京橋は、日本橋と銀座の中間に位置していて利便性が高く、東京駅八重洲地区の再開発もあり、とても注視しています」と、今後の事業戦略も交えて挨拶した。
続けて運営者として挨拶に立った、三井不動産ホテルマネジメント 代表取締役社長 足立充氏は「三井ガーデンホテル京橋は、三井ガーデンホテルチェーンとして19番目のホテルになります。2005年に三井ガーデンホテルズとしてのブランド名称の統一を行ない、宿泊主体型アッパーミドルホテルを基本コンセプトにしています。理念である“記憶に残るホテル”と、感性豊かな方々の五感を満たすホテルにするよう、常に接客してきました。J.D.パワーの宿泊客満足度調査では、各ホテルとも常に上位を占めています。三井ガーデンホテル京橋は、東京エリアの中心に位置し、東京駅にも近く、すばらしいロケーションです。江戸の粋と遊び心を随所に取り入れ、和の趣を生かした客室になっています」と述べた。
三井ガーデンホテル京橋 総支配人 斉藤学氏は「歴史ある京橋の地にてホテルを開業できることを誇りに思います。三井ガーデンホテル京橋は、国内のビジネス、レジャーはもとより、訪日観光客が日本の“おもてなし”の文化を体験できるホテルを目指し、スタッフ一同、一丸となって努力していきます」と挨拶した。