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【関空旅博2016】真珠のような586の島々に癒やされる「パラオ」
日本との関係も深い“時差なし”の国
2016年6月7日 13:20
- 2016年6月4日~5日 開催
世界の国々や航空会社などが集う「関空旅博2016」が、6月4日~5日の2日間に渡って関西国際空港で開催された。ステージイベントや展示ブース、セミナーなど多くの催しが行なわれたなかから、パラオ政府観光局による「海外旅行セミナー」の内容を簡単に紹介したい。
世界複合遺産に指定された希少な景観をもつ島々
パラオ共和国は、日本から南へ約3000km、ミクロネシアに属する島で、フィリピンの東、インドネシアの北に浮かぶ人口約2万人の国だ。赤道にも近い熱帯雨林気候で、北部の最も大きなバベルダオブ島をはじめ、合わせて586もの島々からなる。直行便は成田かソウルから。関空からの直行便は就航していないものの、グアム経由でアクセス可能だ。
セミナーで登壇したパラオ政府観光局 芝村 剛氏は、現在世界中で指定されている世界遺産1000件以上のうち、最も数の少ない文化遺産と自然遺産のどちらにも当てはまる「複合遺産」計32件のなかの1つとして、パラオの「南ラグーン・ロックアイランド」が指定されていることを紹介。ほかに類を見ない美しく、珍しい地形をもつ地域であることをアピールした。
世界複合遺産に指定されているのは、北部にあるコロール島の南からペリリュー島の北にかけての島嶼群。このなかには、刺さないクラゲが多数生息する「ジェリーフィッシュレイク」や真っ白な海底の泥がある「ミルキーウェイ」、干潮時のみ出現する砂州のような「ロングビーチ」などが含まれる。芝村氏曰く「真珠の首飾りのような」島々が無数に点在する「70(セブンティ)アイランド」も有名だ。
これらの地域では、湖に潜ってクラゲに囲まれながら泳いだり、日本人パイロットが操縦する飛行機で上空を遊覧飛行できたり、ほかの地域では見ることが難しい大型回遊魚の近くでダイビングできたりと、多彩なアクティビティにチャレンジできる。
パラオは第一次世界大戦後から日本の統治下にあり、その影響が特にコロール島の街並みに色濃く残っている。整然と区画整理され、日本語の施設名が残っている場所があるほか、現地のパラオ語の一部には日本語に由来する言葉もあるとのこと。また、パラオ・ロイヤル・リゾートやパラオ・パシフィック・リゾートといった日系企業のリゾートホテルもあり、日本のテレビ番組を視聴できるだけでなく、トイレがシャワートイレになっているなど設備面でも安心できる地域になっていると話した。