週末駅弁
「金目鯛めで鯛めし」
鯛づくしの縁起のよい弁当
(2016/1/22 14:33)
弁当名 | 「金目鯛めで鯛めし」 |
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価格 | 1300円 |
販売駅 | JR東日本 小田原駅 |
購入場所 | JR東日本 東京駅構内 駅弁屋「祭」 |
購入日 | 2016年1月22日 |
日本の駅弁は1885年に誕生したといわれています。もともとは、旅に持参した竹の皮で包んだ“にぎりめし”が進化したものだそうです。そして2015年が130周年にあたります。これを記念して発売されているのが「金目鯛めで鯛めし」です。なお、販売元の東華軒は1888年に創業し、駅弁の歴史とともに歩んできた老舗のメーカーです。
中身は、名前に“鯛”が2つも入っているだけあり、まさに“鯛づくし”といえる駅弁です。ご飯のうえには、金目鯛のおぼろが厚めに盛られており、その真ん中には金目鯛の照り焼きが乗っています。さらに、付け合わせとして金目鯛の角煮と3種類もの金目鯛を使ったおかずが入っています。東華軒は、定番駅弁「鯛めし」を販売していますが、それに金目鯛の切り身を追加しグレードアップしたものといえます。また、そのほかの付け合わせとして、アサリとアケ貝の佃煮、大根つぼ漬、わさび漬けなどが添えられています。また、食器として、おぼろを食べやすいように木製の簡易なスプーンも付属しています。
実際に食べてみると、和食的な繊細な味付けと名前どおりの鯛のうま味を味わえる駅弁です。金目鯛のおぼろは、甘口の醤油で味付けされており、ほんのりと甘く、そしておぼろにも関わらず、鯛の味を感じられる味付けとなっています。面白いのが付け合わせの「わさび漬け」と一緒に食べてみたときです。「わさび漬け」は、単体で食べると辛みの強いものですが、金目鯛のおぼろと一緒に食べると、不思議とわさびの辛みがスーッと引いていき、金目鯛のおぼろの甘みがさらに増し、より鯛の味を強く感じられるようになります。そして、金目鯛の照り焼は、まさに鯛料理の王道といった鯛のうま味を最大限に引き出した逸品です。決して濃い味付けではないのですが、自然に舌の上に鯛のうま味が残ってきます。角煮はより味が濃いですが、同じく鯛の味を引き立てる味付けでした。量としては一般的な駅弁とほぼ同じなので、適量といったところです。日本酒の肴にしても杯が進む駅弁です。