週末駅弁

「北斗七星」

青函トンネルを越えるH5系に海の幸が満載

「北斗七星」
弁当名「北斗七星」
価格1300円
販売駅JR北海道 函館駅
購入場所JR北海道 函館駅内売店「函館みかど」
購入日2016年1月28日

 JR北海道(北海道旅客鉄道)は1月28日、報道向けの試乗会を実施いたしました。そのレポートに関しては、「JR北海道、北海道新幹線の試乗会を実施。新函館北斗駅~木古内駅間に乗ってみた」をご覧いただければと思いますが、その際に訪れた函館駅で購入した駅弁が今回ご紹介する「北斗七星」です。「北斗七星」は、3月26日に開業する北海道新幹線を記念して1月6日より函館駅内の売店「函館みかど」で販売されています。

 本連載でもE5系、E6系、E7系と新幹線の容器に入った駅弁をご紹介いたしましたが、本駅弁はそのH5系版といえるものです。実物のH5系は、E5系と基本的なデザインは同じですが、「北斗七星」は「E5系はやぶさ弁当」の容器とは違うオリジナルのデフォルメがされています。さらに、掛け紙には「青函隧道」と、青函トンネルの入り口に掲げられている名前が印刷されており、青函トンネルを越えるH5系新幹線がイメージされているのもポイントです。また、付属の「お品書き」もJRの切符をイメージしたものとなっています。

北海道新幹線H5系をイメージした容器のデザインの「北斗七星」
付属の「お品書き」もJRの切符をイメージしたもの

 「E5系はやぶさ弁当」など、新幹線の形をした容器の駅弁は、小さな子供でも食べられるように、お子様ランチのようなメニューでしたが、「北斗七星」はやや大人向きの内容です。北斗市産の米「ななつぼし」の酢飯の上に、いかの旨味焼き、イクラの醤油漬け、ほたての薫製、たこのやわらか煮、はこだて和牛しぐれ煮、そぼろ、サケのたたき、花ちらしれんこん、きぬさやといった、いずれも北海道産の食材がギッシリと詰まっています。

中身は、いかの旨味焼き、いくらの醤油漬け、ほたての薫製、たこのやわらか煮、はこだて和牛しぐれ煮、そぼろ、サケのたたきなど北海道の幸が満載

 なお、記者が購入した時点では、北海道キヨスクのオリジナルブランド緑茶「うらら」と一緒に購入すると、H5系がデザインされたペットボトルホルダーを配布しておりました。

緑茶「うらら」と一緒に購入すると、H5系がデザインされたペットボトルホルダーを貰えました

 実際に食べてみると、駅弁にも関わらず、函館駅前の市場で海鮮丼を食べているような感覚でした。イクラやサケのたたき、ホタテといった食材が特に新鮮で雑味のない味は“北海道に来たな”というのを実感させてくれます。また、たこのやわらか煮や和牛しぐれ煮も味が深く、噛むほどにうま味が舌に広がります。さらに、酢飯で駅弁の名前の由来にもなったという北斗産米「ななつぼし」も独特の甘みがあり、この酢飯だけでも食べられそうです。容器の性質上、どうしても仕方ないのですが、量としてはやや物足りなさも感じます。一緒に購入できる緑茶「うらら」や北海道内限定のビール「サッポロクラシック」と一緒に食べると、より食材の新鮮な味を引き立ててくれます。

サケのたたきは北海道を実感させてくれるおかずです
(編集部:柴田 進)