旅レポ

ベトナムの人気リゾート・ダナン、「ラグーナ・ランコー」で時を忘れるラグジュアリー体験(その2)

ファミリーで過ごせる隠れ家リゾートのオーシャンビュールームを訪問

「アンサナ・ランコー」のゲストルームからの眺め

 ベトナムの古都“ホイアン”ならびに帝都“フエ”、2つの世界遺産へのアクセスが比較的よいことで、近年注目を集めている中部のダナンエリア。都会の喧騒を離れ、手付かずの自然のなかで静かな時間が過ごせるうえ、スパやゴルフ場などを併設し、リゾート内だけでも思い思いの楽しみ方ができると人気だ。アジア最大級の複合リゾートへと成長中の「ラグーナ・ランコー」を訪問するプレスツアーのレポート第2回目は、ファミリーに人気の「アンサナ・ランコー」を中心にお届けする。

目の前に広がる砂浜や巨大プールにじかにアクセス、自然を存分に体で感じるゲストルームが自慢

 前回紹介した「バンヤンツリー・ランコー」の隣に位置するリゾートホテル「アンサナ・ランコー」。オレンジやグレーを基調としたデザインで高級リゾートながら明るく現代的な雰囲気がポイントだ。エントランスを抜け、ロビー、レセプション方向へ進むとたくさんのランタンがゲストを出迎えてくれる。夕暮れどきには幻想的に浮かび上がる姿を眺めることができるため、フォトスポットとしてもにぎわっている。なお、ソファも置かれており、心地よい海風を浴びながら待ち合わせに使うゲストが多く見かけられた。ロビーには、同じくふわりと柔らかな色彩のオレンジのアオザイ姿のスタッフがおり、笑顔でチェックイン作業を行なってくれた。

エントランスにはたくさんのランタンをデコレーション
レセプションでは、オレンジ色のアオザイ姿のホテルのスタッフが笑顔で対応

 同ホテルは、7ヘクタールに229のゲストルームを用意。「プレミア・ルーム-キング」は、約60m2。キングベッドが1台置かれ、オーシャンビューがベッドから間近に楽しめる部屋だ。小ぶりなキッチンと食事にちょうどよいサイズのダイニングテーブル、ゆったりくつろげるソファなども完備し、美しい海辺を望みながら優雅なひと時が過ごせる。部屋のデコレーションの差し色としてオレンジが効果的に使われているのも見逃せない。もちろん、プライベートプールもあり、部屋での滞在を楽しむことも可能だ。

「プレミア・ルーム-キング」は通常の広さのゲストルーム
アメニティは専用ポーチの中に一式入っている。歯ブラシ、ブラシ、コットン、ヘチマスポンジ、カミソリやネイル磨きなど。バスルームにボトルウォーターとともに置いてある。シャンプーなどは陶器入りの備え付けのもの

 続いては「シービュー・1ベッドルーム・スイート」。約90~102m2のゲストルームには、リビングエリア、キングベッドの置かれたマスター・ベッドルームにプライベートプールを完備。また、1階の客室はプールから直接約300mの巨大プールへもアクセス可能だ。ビーチにも近いため、そのまま向かってもOK。思いっきりウォーターアクティビティを楽しみたいならば迷わずこの部屋を選びたい。

「シービュー・1ベッドルーム・スイート」
ホテル内に広がる約300mのプール。どのエリアからもアクセスができるようになっている
ホテルからそのまま約3kmにわたるプライベートビーチへも出られる

 2階建てのロフトから目の前に広がる海を眺めたいのならば「2ベッドルーム・ロフト」をチョイス。約179m2のゲストルームには、2つのベッドルームにバスルーム。リビングやキッチンに加え、屋上にはプライベート・インフィニティ・プールも完備。青い空と海を独り占めしたいなら、こちらを。なお、各ゲストルームともにアメニティ類は共通。リビングルームのテーブルにはウェルカムフルーツも置かれていた。

「2ベッドルーム・ロフト」は、キングベッドが窓側の前面に置かれ、海を感じながらくつろぐことができる。広いリビングもポイントが高い
ロフト部分にはプライベート・インフィニティ・プールを用意。部屋から出ることなく、景色や水遊びが楽しめる
クローゼットの中には、バスローブ、スリッパにバッグ。ビーチサンダルも用意
ウェルカムフルーツも旬のものが置かれている

 客室へ向かう廊下には、漁村のある日の風景をとらえた写真作品が並べられ、バスケットボートのオールなどもデコレーション。海や周辺環境とのつながりも感じられる内装になっている。お隣の「バンヤンツリー・ランコー」などへの移動は専用のカートを使うと便利。エントランスには常にスタッフとカートが待機しているので、行き先を伝えるとすぐに運んでもらえる。また、船上ボートも運航しているので、乗船したい場合はスタッフに相談してみよう。

ランコー湾や漁村で撮影された風景写真が飾られていたり、オールなどがデコレーションされていたりする
ホテル間の移動などは、専用のカートが便利。ホテル間を行き交うボートも運航中

 部屋でゆっくり過ごすのもよいが、「アンサナ・ランコー」の楽しみといえばやはりゴルフ。ホテルからカートで数分のエリアに、プロゴルファーのニック・ファルド氏が設計した18ホール/パー71のチャンピオンコースを持つ「ラグーナ・ゴルフ・ランコー」があり、多くのゴルファーたちでにぎわっている。ちょうど訪れた際に「11th FALDO SERIES ASIA GRAND FINAL」を開催中で、日本の5名の選手をはじめ、アジア各国から集結したジュニアゴルファーたちが熱い戦いを繰り広げていた。なお、ニック・ファルド氏によるショートクリニックも1時間ほど夕方に行なわれており、選手たちが動きやアドバイスに対して真剣に耳を傾けている姿が印象的だった。

「ラグーナ・ゴルフ・ランコー」。ショップやカフェなども併設されており、1日中楽しめる
ニック・ファルド氏の主催する「11th FALDO SERIES ASIA GRAND FINAL」が開催中で、本人による選手へのクリニックも行なわれていた

 また、ゴルフコース沿いに現在建設中の「ラグーナ・パーク」にも注目したいところ。まさにプレイしている姿を部屋から間近に見ることができるうえ、ゴルフ場へのアクセスにも便利なレジデンスなのだ。基本3階建てとなっているが、プールや3階部分を自分好みにアレンジ&増設できるなど自由度が高いのがウリ。一戸建ての住宅地的なたたずまいで、駐車場エリアもあり、そのまま自家用車で乗り付けられる。

 1階部分には、生活に必要なキッチンや洗濯機、広々としたリビング&ダイニングがあり、テラスに出るとプライベートプールが。そしてそのままゴルフ場へとつながっている。2階部分にはベッドルームが2部屋。キングサイズのベッドが置かれている。また、各部屋にバスルームも完備。それぞれのプライベートが守られる仕様だ。なお、ルームサービスで食材を別途注文できるので(100g単位)、野菜やフルーツをはじめ肉類など好みの食材を手に入れて、自分で調理することもできる。

「ラグーナパーク」はまさに“リゾートに住む”を体現。住宅地のような雰囲気
1階には生活に必要なキッチンや洗濯機、リビング&ダイニングがある
テラスに出るとプライベートプールと庭。そしてそのままゴルフ場へとつながっている
2階部分にはキングサイズのベッドが置かれたベッドルームが2つ。各部屋にはバスルームやシャワールームを設置

ベトナミーズフードに舌鼓、たっぷり野菜でデトックスも

 3つのレストランとバーを併設する「アンサナ・ランコー」。朝食は「マーケット・プレイス」ヘ。明るい日差しのなか、ベトナム料理はもちろん世界各国のメニューが味わえる。その場で作ってくれるフォーで1日をスタートしたり、ホームメイドの特製ジャムやパリッと美味しいバケットで美味しく目覚めたりできる。ドラゴンフルーツやマンゴー、リュウガンなどもあり、南国フルーツを堪能できるのもうれしい。もちろんアルコール類も用意されているので、朝からほろ酔い気分にも。

朝日が入り、活気あふれるレストラン「マーケット・プレイス」
フレッシュジュースが豊富に揃う。隣にはアルコール類も
バケット類はホームメイドのジャムと一緒に頬張りたい
フォーや世界遺産フエの伝統料理「バインナム」などもある
リュウガンやドラゴンフルーツなど女子にはうれしいフルーツ類もたっぷり

 ランチタイムにはビーチ沿いの「ムンバ」へ。新鮮なシーフードを使ったベトナム料理が味わえる。「Lang Co Seafood Soup」は魚介の旨味がじっくり出たスープの深みと優しい味が特徴。「Stir Fried Beef with Pineapple and Vegetables」は日本の酢豚に似た味わいながら、パイナップルが野菜と一体化してなじんでおり、かなりの美味しさ。「Chargrilled Salt and Chili Squid」はもちもち食感のイカの旨味が噛むほどに出てくる1品。「Grilled Local Fish with Turmeric and Dill」は、米粉ヌードルと一緒に味わうとかなりのボリュームに。2時間ほどゆっくり時間をかけて堪能しよう。

魚介をメインに味わえるレストラン「ムンバ」
「Lang Co Seafood Soup」
「Stir Fried Beef with Pineapple and Vegetables」
「Chargrilled Salt and Chili Squid」
「Grilled Local Fish with Turmeric and Dill」

 ナイトタイムは「ライスボウル」そして「ライス・バー」へ。1階のバーカウンターは、ライスボウルがずらりと壁側に並べられ、異国情緒あふれる雰囲気。世界各国のお酒やお米を使ったドリンクを楽しめる。そして階段を降りると鳥かごを彷彿とさせるデザインの個室やデコレーションが。ここでは、米を中心にしたメニューに、地元の野菜を使った1品が味わえる。ベトナムのシンボルであるハスのレンコン部分を使った「CHICKEN AND LOTUS ROOT SALAD」や、辛めのトムヤムクンなども揃っていた。

「ライスボウル」そして「ライス・バー」の様子
この日は「CHICKEN AND LOTUS ROOT SALAD」など野菜たっぷりメニューが多かった

 プールやビーチ、そしてゴルフなどホテル周辺でのアクティビティに、オーシャンビューのゲストルームを備える「アンサナ・ランコー」。家族連れも比較的おり、ファミリーでも気兼ねなく楽しめるリゾートとして、次の旅の行き先の候補として入れてみてはいかがだろう。次回は、ホテル内外のアクティビティとシャトルバスで向かう世界遺産の街ホイアンについてお届けする。

Angsana Lang Co アンサナ・ランコー

宿泊料金:デラックス・ルーム 1室195ドル~(朝食、税金、サービス料込)
予約専用フリーダイヤル:0120-778-187
Webサイト:アンサナ・ランコー

Laguna Park ラグーナ・パーク

Webサイト:ラグーナ・パーク(英文)
Email:sales@lagunalangco.com

相川真由美

フリーライター/鉄鋼業やIT系やエンタメ関連の雑誌やWeb媒体の編集者を経て、フリーの記者として活動中。海外は一人旅がほとんど。趣味は世界のディズニーのパーク&リゾート巡り。最近は年間パスポート片手に日々舞浜通い。うなぎとチョコレートが好物で、旅の基本は“出されたものは全部食べる”。激辛とうがらしから謎の木の実まで挑戦するのがモットー。