イベントレポート

【ツーリズムEXPO 2018】セブ・パシフィック航空、路線概要などをプレゼン。将来の新機材導入で北海道など新路線開設も検討中

2018年9月20日~23日 開催

フィリピンブースで行なわれたセブ・パシフィック航空のプレゼンテーション

 9月20日~9月23日の4日間にわたって東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催されたツーリズムEXPOジャパン2018において、フィリピンの航空会社「セブ・パシフィック航空」が、フィリピンブースのステージでプレゼンテーションを行なった。

 セブ・パシフィック航空はフィリピンのLCC(格安航空会社)だが、規模では同国最大の航空会社となっており、日本にも成田~マニラ線、成田~セブ線などに定期便を飛ばしている。

 現在は週4便の成田~セブ路線が12月1日からデイリー運航になる予定など路線は拡大する予定で、将来的にはより航続距離の長い機材などを導入することで、北海道などにも定期便を飛ばしたい意向だと説明された。

成田からマニラに1日2便運航中、セブへは12月からデイリー運航へ拡大

 ツーリズムEXPOジャパン2018のフィリピンブースで説明を行なったのは、セブ・パシフィック航空 アカウントエグゼクティブ 久家正輝氏と高田希美氏の2人で、交互にセブ・パシフィック航空の概要、路線の特徴などに関しての説明した。

セブ・パシフィック航空 アカウントエグゼクティブ 久家正輝氏
セブ・パシフィック航空 アカウントエグゼクティブ 高田希美氏
成田~マニラ路線は1日2便
成田~セブ路線は1日1便、12月1日よりデイリーに
同社のネットワーク

 日本へのフライトはエコノミークラスだけで運航されている。日本路線に使われているエアバス A330型機に関しても、「エコノミークラスしかなくて、436席も用意されている」(同社)とのことで、A330型機の座席数としては最大級の構成になっているという。

フィリピンでの国内線
フィリピンからの国際線

 セブ・パシフィック航空によれば、成田からのフライトに関しては成田~マニラ路線が1日2便飛んでおり、成田~セブ路線は現在は火・木・土・日曜の週4便で運航されているそうだが、12月1日からはデイリーに変更になる予定だという。日本の観光客へのお勧めは「アイランドホッピングがお勧め。フィリピンの島を安価にまわってみるというのは楽しい。LCCなのでバス会社を使うような感覚で海外旅行ができる。アメリカに1回に行く予算で3回は行けると思う」ということだった。

バスコへの国内線の例
メルボルン便

 また、もう一つのお勧めは、フィリピンの空港をハブにして、アジア・オセアニア各地への旅行だとのこと。シェムリアップ(カンボジアのアンコールワット観光の起点になる都市)やオーストラリアのメルボルンやシドニーへというルートも用意されているという。特にマニラ~メルボルン路線に関しては朝出発になっており、日本を夜に出発する便と接続するようになっており、日本の観光客にもお勧めということだった。

保有機材
新しく導入されたエアバス A321ceo型機

 なお、同社の保有機材は現在65機になっており、エアバス A321ceo型機が4機、エアバス A320型機が36機、エアバス A330型機が8機、ATR 72-500型機が8機、ATR 72-600型機が9機となっているとのことだった。

エアバス A321neo型機などの導入により北海道や中東などのより遠距離な目的地への路線拡大を検討中

 同社によれば、現在のところ延べの利用者数は1億5000万人以上、フィリピンの国内線のシェアでは55%がトップシェア、フィリピンの国内貨物の市場でも47%とトップシェアになっているという。いずれもフィリピン国内市場ではナショナルフラッグシップキャリアとなるフィリピン航空を上回っており、フィリピン最大の航空会社だと自負しているとのことだった。

セブ・パシフィック航空の規模

 このほか、LCCの特徴としてローコストを実現するためのモバイルアプリケーションを充実させているほか、SNSなどを通じて寄せられる意見に迅速に対応するコマンドセンターに55人のスタッフを充てていること、また荷物のチェックインに時間がかかるという顧客の意見を反映して、荷物がない顧客のチェックインを迅速に行なうために、チェックインを可能にするiPadをマニラ空港のスタッフに持たせるなどさまざまな施策を行なっているということだった。

モバイルアプリ
コマンドセンター
iPadの活用

 同社によれば「LCCの特色として、機内食を航空券とは別にして航空券料金を安価にしている。セブへは片道で7000円、往復1万4000円といったプロモーション料金を用意しており、FacebookやTwitterなどを通じて告知することが多いので、それらをチェックしてほしい」と、プロモーション料金をこれからも積極的に展開していきたいとのことだったので、安価にフィリピン観光に行きたいと考えている旅行者は同社のTwitterやFacebookアカウントなどをチェックしたい。

機内食
バスへの乗り継ぎチケットを機内で販売
ミンダナオ地区に2つ目のハブ空港を設置
1億5000万人目の搭乗者のセレモニー
パイロットの自社養成なども進めている

 なお、今後の展開としては2018年から2022年までに新たに42機の新機材を導入する予定で、そのなかには32機のエアバス A321neo型機などが含まれているという。それらの導入により、北海道や中東といった従来の機材では距離的に難しかった目的地にも就航することが可能になるので、今後も路線を拡大していきたいと説明した。

新機材の導入計画
まとめ