【イベントレポート】ツーリズムEXPOジャパン2016

「レゴで応援 熊本城 ~熊本へメッセージを届けよう~」、ツーリズムEXPOジャパン会場で九州復興支援

オープニングセレモニーを行ない募金を呼びかけ

2016年9月22日~25日 開催

レゴブロックで作られた完成半ばの熊本城と関係者一同

 ツーリズムEXPOジャパン2016の日本エリア内、三井不動産グループブースと合同の主催者ブースでは、「旅の力で復興支援 レゴで応援 熊本城 ~熊本へメッセージを届けよう~」という企画が行なわれている。募金という形でレゴの1パーツを100円以上で購入し、メッセージを記入して箱に入れる。プロのレゴビルダー三井淳平氏が制作する熊本城をメッセージ入りレゴブロックで完成させる企画。熊本城の建物はほぼ完成していて、募金のパーツは主に地表の部分に使われ、残りの部分を完成させる。募金は9月23~25日に実施。集まった募金は熊本城に直接寄贈される。

 企画初日となる23日にはオープニングセレモニーが行なわれ、主催者から取り組みについての説明と、熊本県、熊本市から復興状況の説明があった。

建物はほぼ完成しているレゴブロックの熊本城。ここにブロックが加えられる
募金の受付。ブロックを受け取る
ブロックはこのようなもの
ブロックに復興応援メッセージを書き込む。書き込んでいるのは国土交通大臣 政務官 藤井比早之氏
メッセージを書いたブロックは箱に入れる

 オープニングセレモニーで、日本観光振興協会 会長 山口範雄氏は、「観光には被災者を応援する力もあります。皆さまの一言は11月に完成した形で熊本城にお届けしたいと思います」とコメント。

 日本旅行業協会 会長 田川博己氏は「熊本城は熊本の象徴的な場所だと思います。崩れてしまうと寂しい。本物の完成には時間がかかると思いますが、まずはブロックで作りあげて、本物の完成を待ちたいと思います」と語った。

公益社団法人日本観光振興協会 会長 山口範雄氏
一般社団法人日本旅行業協会 会長 田川博己氏

 JNTO(日本政府観光局) 総括理事 河田守弘氏は、「日本政府観光局のほうで、毎月外国の方がどれくらい日本に来ているかの統計をとっています。熊本地震のあと、九州、熊本は落ち込みがありまして、たいへん心配していたのですが、ここ数カ月で勢いのある復活をしています。とくに韓国からの訪問が多くなっています。日本政府観光局として、これからも外国から熊本への観光を応援していきます」と海外からの観光客について語った。

 熊本県、熊本市からは、熊本市 経済観光局 観光交流部 観光政策課 課長補佐の古川嘉郎氏、熊本県観光連盟 誘致部長の水嶋忠明氏、九州観光推進機構 国内誘致推進部 部長の原田弘司氏、日本観光振興協会 九州支部 事務局長の中堀雅好氏が、それぞれ復興状況を報告。「九州ふっこう割」の効果もあって、観光客は戻ってきている状況、天守閣を3年後に復旧させる。交通は一部通行止め区間はあるが、すべての地域で迂回路があり、今までどおり観光できること、9月16日から阿蘇山頂にも行けるようになっていること、9月9日からは「九州ふっこう割 第二期」の販売が開始されていることなどの報告があった。

日本政府観光局 総括理事 河田守弘氏
写真左から、熊本市 経済観光局 観光交流部 観光政策課 課長補佐 古川嘉郎氏、公益社団法人 熊本県観光連盟 誘致部長 水嶋忠明氏、一般社団法人 九州観光推進機構 国内誘致推進部 部長 原田弘司氏、公益社団法人 日本観光振興協会 九州支部 事務局長 中堀雅好氏

 最後に、世界に13人しかいないというレゴプロビルダー 三井淳平氏は、制作にあたって、「1カ月ほど前から準備させていただきましたが、現時点で約6万5000ピースのパーツを使って作っています。ほぼ完成に近づいています。今回緑色のパーツで募金という形で購入いただき、1m程度の土台を築き上げます。パーツはレゴブロックの基本的なパーツになっていますが、パーツをたくさん集めることで、形のあるものを作りあげることができます。募金も個々は小さくても、数万と集まることで大きなことが実現できるようになります。熊本の復興に皆さんで協力していただければと思います」と会場での募金を呼びかけた。

レゴプロビルダー 三井淳平氏
「レゴブロックで応援 熊本城」のブース前で三井淳平氏

 なお、この募金の企画とは別にレゴランドジャパンでも日本エリアにブースを出展していて、ジオラマを見ることがきる。こちらもレゴファンは必見だ。