若林直樹のトラベルフォトギャラリー
白鳥飛来する安曇野(長野県)
2022年2月5日 08:00
白鳥が飛来する安曇野は松本盆地の中央に位置し、北アルプスの美しい山々が見える。そして北アルプスや周辺の山から流れるいくつかの川が合流する複合扇状地だ。
水が多く雪も少ないので、果実やワサビなどが多く栽培されている。この地に昭和58年(1984年)初めて白鳥(コハクチョウ)の飛来が確認されて、今年で38年目になる。毎年10月末から3月まで越冬しにシベリアから飛来し、御宝田遊水池や犀川白鳥湖に多くの水鳥とともに集まっている。地元では市やボランティアによって保護観察し、毎年数多く飛来するようになった。年ごとに飛来数は違うが、多い年で1200羽を超える。水鳥の種類も多く周辺にも多くの野鳥が生息し、野鳥ファンにはうれしい場所だろう。
御宝田遊水池ではバケツに入った餌が販売され、白鳥ボランティアの活動費になっている。餌を購入すると待てないたくさんの水鳥たちがよちよちと集まってくる。水辺に移動すると着いてきてかわいいがすごい数だ。水辺で餌をまけば大騒ぎ。白鳥や多くの水鳥を近くに見ることができ子供も楽しめるだろう。
犀川白鳥湖での餌やりはボランティアのみのようで、観光客は遠くから観察することになる。それでも水を蹴って飛んで行ったり、遠くから舞い降りたりと見ていて楽しい。双眼鏡があればもっと楽しいだろう。ほかの田んぼや川にも白鳥が群れでいる。安曇野は雪も少なく、越冬には適したところなのだろう。
アクセスは松本駅から篠ノ井線で田沢駅か明石駅、大糸線で穂高駅や柏矢町駅から歩きかタクシーが便利だろう。マイカーなら長野自動車道の安曇野ICで降りれば犀川白鳥湖まで5分、宝田遊水池までは10分ほどで行くことができる。
現在犀川白鳥湖は昨年の豪雨により河川の流れが変わり立ち入り禁止になっているので、近くには行けないが白鳥は周辺の畑や川にも群れでいることがあるので、散策してみるのもよいだろう。
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