若林直樹のトラベルフォトギャラリー

鳥居とお狐様の伏見稲荷大社(京都府)

 日本各地にある「お稲荷さん」は3万社あるそうだ。その総本宮が今回紹介する「稲荷伏見神社」で京都市の東南にある稲荷山に鎮座している。

 1300年前に稲荷大神様を信仰の稲荷山に御鎮座され、ここが稲荷信仰の原点になっている。境内には本殿はじめ多くの建造物がありその多くが重要文化財になっている。これらの建造物を見るのも楽しいが、ここの最大の魅力はご存じ千本鳥居だろう。稲荷山全体では1万基あり、多くの信者が「願いが通る」「願いが通った」と感謝の奉納してこれだけの数になっている

 さて本殿を参拝したらば広大な稲荷山の鳥居の道を巡ってみた。道はいくつにも分かれており、案内表示を見落とすこともあるので注意が必要だ。それでも迷子になることはないが、体力に合わせて回ってほしい。この日15000歩で上がった階段は45階分とスマホは記録している。

 また道が濡れていると滑りやすいところもあり、特に下りでは気をつけて降りる必要がある。途中には茶屋もあるので、休憩しながら風景を楽しむこともできる。またお狐様の像が多くあるが、動物の狐ではなく稲荷大神の使いで白(透明)の狐(びゃっこさん)だそうだ。いろいろな表情や何かを咥えている白狐もあり、山道を歩き疲れたときに「頑張れ」と言ってくれているようだ。

 アクセスは便利で、京都駅からJR奈良線「稲荷駅」まで5分。駅を降りれば目の前が伏見稲荷大社だ。京阪本線なら「伏見稲荷駅」で下車し、3分も歩けば参道の入り口まで行ける。クルマは参拝者用駐車場が用意されているが、休日は避けた方がよいだろう。

 千本鳥居の山道は、歩きやすい靴で3~4時間歩くつもりで行けば一通り回れるので、昼には出発してゆっくり見て回ろう。延々と続く朱色の鳥居の神秘な世界に浸かってみてはいかがだろうか。

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若林直樹(STUDIO海童)

雑誌、広告等の仕事の傍ら、ライフワークとして自然や癒される空間を求めて国内外を旅している。撮影対象はICチップからアフリカ象まで幅広い。デジタルカメラは1995年からコンパクトからプロ機までテストレビューに携わる。自宅ではフェレットをこよなく愛し、現在2匹と暮らしている。いつかフェレットの写真集を出そうと企み中。HPはhttp://kaido.sub.jp/