地元誌編集長の「ハワイ現地発」
【ハワイ現地発】今、注目のハワイのローカルアーティスト・サーシャさんが描く、自然とともに生きるハワイ
2026年4月6日 12:00
今回はハワイのアートの話。多くのローカルアーティストが活動するハワイでは、彩り鮮やかな自然を切り取った作品や、レトロなイメージの表現など、それぞれの個性が光る作品に出会うことができる。
そんななかで今回注目したのは、ホノルルで初めての個展を開催しているサーシャさん。テレビやYouTubeでタレントやレポーターとして活躍する一方、幼少期から絵を描き、学んできたハワイ在住のアーティストでもある。
アメリカ人の父と日本人の母のもと大阪で生まれた彼女は、幼いころから日本、アメリカ、ハワイを行き来していたという。中学生のときにオアフ島へ移住し、ノースショアの海と山に囲まれて育った。
2018年、テレビ番組「ハワイに恋して」のレギュラー出演をきっかけに、本格的にタレント活動をスタート。そのオファーを受けた際には、アートの勉強を一旦保留することになるため、少なからず躊躇もあったそうだ。
現在は、2020年から毎週欠かさずインスタグラムライブ(@sashaloha_、日本時間:日曜12時~、ハワイ時間:土曜17時~)を配信しているほか、YouTube「サーシャの新しいハワイ」、Outrigger Hotels&Resortsのアロハ大使・アンバサダーなど、多方面で活躍している。
さらに、彼女のすべての活動の軸となっている「サポートハワイ」の取り組みとして、「サーシャのサポートハワイ」を主宰。「本当のハワイを知ってほしい。ハワイの個人経営のビジネス、デザイナー、アーティストの皆さんを応援したい」という思いのもと、メイド・イン・ハワイの商品を紹介し、販売をサポート。文化継承や自然保護に取り組む団体への寄付を続けてきた。
そんなサーシャさんが、3月から初の個展「Mālama 'Āina–島が呼吸する場所」を、モンサラット通りのARS Cafe(アースカフェ)で開催している。
この週末にお披露目パーティに伺ったところ、彼女の友人や仕事仲間らが集まり、会場は明るく温かな祝福の空気に包まれていた。個展のテーマは「マラマ・アイナ(大地を想う心)」。ノースショアの自然のなかで育ったサーシャさんら子供たちの間で日常的に口にしていた言葉だという。
「自然を汚すことは、私たち人間の生活そのものを脅かすことだと、子供でも感覚的に理解していました。今回の作品は、そんな私の視点で、ハワイの大地が持つ生命の息吹、自然の静かな力強さ、そして山(マウカ)と海(マカイ)をつなぐ循環をテーマに描きました」とサーシャさん。ハワイ古来の自然との共存を表現し、絵を通してそれを伝えたいという思いで展示している。多忙な日々の合間を縫い、今回の展示作品のほとんどを描き上げた。
「はじまり」をテーマに、溶岩の間から静かに芽吹くシダを描いた作品から始まり、メイン作品であるミロの花は「どんな環境にも負けずに美しく咲く気品」を表現。土へと還る循環を描いたマイレレイや、「海の引き寄せる力」という自然現象を感じさせる海の作品など、1枚1枚にメッセージが込められている。
今回は新たな挑戦としてアクリル画を披露。長年油絵を学んできた彼女ならではの、力強さと温かみのある表現が印象的だった。
個展は4月15日(ハワイ時間)まで開催されているが、彼女のアート関連アイテムはWebサイトから購入することも可能(日本国内での発送にも対応)。
いつも明るく自然体のサーシャさん。アート活動やタレントの仕事など、日本とハワイの懸け橋として走り回れる活力源を尋ねると、「誰かが笑顔になってくれることが私の喜びなんです。本当のハワイのよさや美しさを知ってもらうことで、皆さんのお役に立てたらうれしいです」と語ってくれた。
最後に……ハワイは3月に過去20年で最大規模とされる洪水に見舞われ、特にノースショアエリアは大きな被害を受けた。しかし、以前サーシャさんもYouTube番組で訪れていたハレイワのアートギャラリー「グリーンルームギャラリー」をはじめ、多くのショップはすでに営業を再開している。個展のパーティでお会いしたグリーンルームのCEOは「ぜひ皆さんに来てほしい」と話しており、それがノースショアに暮らすスタッフたちの支援につながるという。ハワイ州も同様のメッセージを発表している。
私もノースショアへは遊びに行くのは申し訳ないという気持ちだったが、観光として訪れることがサポートになると聞き、足を運んでみようと思っている。



































