ボーカリスト琴音の音楽旅

真冬のオランダ&ベルギー旅! 芸術と美食に天使のラッパが鳴り響く

ネロとパトラッシュで有名な「アントワープ聖母大聖堂」も

オランダとベルギーに行ってきました!

 2年前に、アルゼンチンのブエノスアイレスとアフリカのウルグアイを訪れて、たくさんの友人ができた私。また長期でブエノスアイレスに行きたいと思っていたなか、ついに決断! そして、南米までは日本から直行便がないため必ずどこかで乗り換えをしなければなりません。どうせなら、友人たちのいるヨーロッパを経由して少し観光をしてから南米に行こうと決めました。

 去年の夏に日本で知り合ったトランペッターの友人がベルギー在住ということで、ついでにベルギー、そしてオランダのアムステルダムまで足を延ばしました。

「鉄道の大聖堂」ことアントワープ駅はハリー・ポッターの世界そのもの

 まずは、モスクワを経由してベルギーのブリュッセル国際空港に到着しました。ここから、友人とアントワープに移動して1泊。夜遅くでしたが、友人がジャズバーに連れて行ってくれて、演奏はなかったけれど本場のベルギービールを飲むことができました。

 翌日、アムステルダムへ移動するためにアントワープ駅に行ったら、その美しさに大感動! ハリー・ポッターの世界そのもの!! 駅自体も「鉄道の大聖堂」と呼ばれているそうです。ここから、鉄道に乗ってアムステルダムを目指します。国境をまたぐのですが、特にパスポートチェックなどはありませんでした。

 ロッテルダム駅で乗り換えて、3時間ほどでアムステルダムに到着! 寒い! けれど、ホテルに荷物を置いてアムステルダム中央駅付近をお散歩。冬季はライトアップフェスティバルが行なわれているそうで、運河沿いはめちゃくちゃ綺麗でした。この日はメキシコ料理を食べてホテルへ帰りました。

落書きが格好いいインターシティの車両
夜のアントワープ中央駅
本場のベルギービール「Tripel Karmeliet」が美味しい!
翌朝のアントワープ中央駅
夜のアムステルダム中央駅
ライトアップフェスティバル。有料の運河ツアーもありました
メキシコ料理「Los Pilones」
メキシカンタコス。超美味しかった!

世界屈指の音響を誇るコンサートホール「コンセルトヘボウ」でオーケストラの演奏を堪能

 翌日は、朝から私のライフワークでもある「CrossFit」トレーニングジムでトレーニングをしてから、現代アートを扱う「Moco Museum」に向かいました。バンクシーの作品がメインでしたが、日本の草間彌生さんの作品も。

 そして、世界屈指の音響を誇るコンサートホール「コンセルトヘボウ」でオランダ(ネーデルラント)・フィルハーモニー管弦楽団の演奏を堪能しました。内装も素晴らしく、ドリンクは飲み放題でお菓子はなんと無料! チケット代に含まれているのでしょうが、サービスに驚きました。こういった文化に対する親しみ方が、日本とは違うと感じました。24ユーロ(約3000円、1ユーロ=約125円換算)の1番安い席でしたが、大満足です。

 コンサートが終わり、「夜のアムステルダムといえば!」とレンブラント広場へ向かいました。さまざまなクラブなどがひしめき合うレンブラント広場で「SMOKEY」というクラブに入りました。ヒップホップやポップスが中心で若者がギュウギュウ詰めで踊っています。少し雰囲気だけ楽しんで、最終のバスで帰りました。

アムステルダムの「Reebok CrossFit 020」
「Moco Museum」
バンクシーの作品
アンディ・ウォーホルの作品も
草間彌生の作品
「コンセルトヘボウ」
絢爛豪華な大ホール
休憩中に飲み物を楽しむ人たち
美しいパイプオルガン
レンブラント広場のクラブ「SMOKEY」
若い男女でごった返し

本物のゴッホ作品を堪能。夜のアムステルダムは美しくて妖しい

 翌朝は、インターネットで調べておいたパンケーキ屋さん「PANCAKES」へ。オランダは「ダッチパンケーキ」といわれる薄焼きのパンケーキが名物。アメリカ風とオランダ風と2つ頼んで友人とシェア。

 腹ごしらえをして、念願の「ゴッホ美術館」へ。館内は撮影禁止で撮れませんでしたが、「ゴッホの作品は生で見るべきだ」と思いました。繊細なタッチと力強さ、光の加減によって変わる見え方に驚きました。

 そのあとは、アムステルダムの飾り窓のエリアや街をお散歩。売春、マリファナが合法の街です。ジャック・ブレルというベルギー出身のシャンソン歌手の曲で「アムステルダム」という曲がありますが、まさにその世界。混沌としたアムステルダムの美しい運河、赤いライトに照らされた美女たち、コーヒーショップから香るマリファナの香りに、曲の世界にいるようでした。このエリアで働く女性や客の写真撮影はできません。

 翌朝は、日本にいる友人が教えてくれたオランダ式のアップルパイを食べに。サクサクのクッキー生地にたっぷりの生クリームが最高! 朝食を堪能して、鉄道でブリュッセルへ向かいます。ここで、トランペッターの友人とお別れしてブリュッセルで滞在するアパートメントホテルに向かいました。スタイリッシュな内装に、思った以上のサービスに感動しました! 夜に妹が来て合流する予定だったのでブリュッセル空港に迎えに行きました。

アメリカ風バナナとベーコンのパンケーキ
オランダ風バナナと唐辛子のパンケーキ
ゴッホ美術館
オランダ風アップルパイ
昼のアムステルダム中央駅。東京駅のモデルになっています。

世界遺産の大広場「グラン=プラス」や「聖バーフ大聖堂」「フランドル伯居城」など観光名所を巡る

 ブリュッセル1日目は、世界遺産の大広場「グラン=プラス」を通り、軽く買い物を楽しんで、夕食はムール貝を楽しみました。とにかく食事とお菓子が美味しい!!

 2日目は、近郊のブルージュとゲントへ。前日からの雪が積もり極寒でしたが、雪景色がとても美しかったです。ブルージュへは、ブリュッセルからは電車で1時間ほどですが、日帰りできる距離なのでオススメです! 聖母教会を見て、街を歩いていると、おとぎ話の街並みが目の前に広がっていました。

 ブルージュから、さらに電車に乗ってゲントへ。少し都会的な雰囲気で、有名な「聖バーフ大聖堂」「フランドル伯居城」を見学しました。中世の拷問部屋や拷問器具が展示されているとのことでしたが、イラストで表現されていて怖さはほとんどなかったです。夜はブリュッセルのアパートに戻り、お惣菜や日本から持って行ったラーメンなどで簡単に食事しました。自炊できるのは、アパートメントホテルのよいところですね。

ブリュッセルワッフル。ザクザクで軽い!
なんと泊まっていたアパートの隣はジャック・ブレル財団!
ムール貝の「シェ・レオン」にて。美味し過ぎて唸る
食後に近くの「agenta」にてジャズを聴きました
ブルージュの聖母教会
運河と中世の街並み
雪が降ってお菓子の家のよう
ゲントの聖バーフ大聖堂
フランドル伯居城
拷問もイラストになるとマイルド?

「アントワープ聖母大聖堂」でネロが切望したルーベンス「聖母被昇天」に出会う

 3日目は、朝から「CrossFit Dansaert」に行き、優しいコーチの指導のもと、楽しくトレーニングすることができました! そしてアントワープ観光に向かい、「フランダースの犬」で有名な「アントワープ聖母大聖堂」を見学しました。ルーベンスの素晴らしい作品群に溜息があふれます。

ブリュッセルの「CrossFit Dansaert」
「フランダースの犬」のネロとパトラッシュ
アントワープ聖母大聖堂内部。ローマ・カトリックの協会ならではの造り
ルーベンスの作品など美術館のよう
ネロが切望したルーベンス「聖母被昇天」

 夕方から、アムステルダムで一緒だったトランペッターの友人が合流し、ブリュッセル名物のフライドポテトを食べ、友人の仲間が主催するジャムセッションに出かけました。

 私も数曲歌わせてもらい、気付けば初めましてのミュージシャンともすっかり仲良しに! 終わったあとは、みんなでワインやベルギービールを飲みに行き、言葉よりも音楽でつながれた夜でした。

 アムステルダムとベルギーにて、ライフワークのCrossFitにも行けて大満足の旅でした。運動が大嫌いだった私が、トレーニングを通じて外国の人々とコミュニケーションをとっているなんて今でも信じられません。

 音楽においても、言葉よりも先に一緒に音を奏でることでミュージシャンと仲良くなれたのがすごくうれしかったです。べルギーのミュージシャンのレベルは、凄く高いと感じました。こちらが「1」投げると「10」のやり方で返してくれます。セッションしていてとても楽しかったです。ボーカリスト琴音の海外武者修行の旅はまだ始まったばかり! 次回はスペイン編に続きます。

初めて見るピアノメーカー
セッションホストのテナーサックス担当のマルセロと
何度も通ったブリュッセルを象徴するグラン=プラス

琴音

シャンソン、JAZZなどをメインに歌うボーカリスト。たまにアルトサックスも吹きます。1986年10月10日生まれ。趣味・特技は、ライブなどで訪れた日本各地の美味しい食べ物を探すこと。思い立ってふらっと一人旅をすることもしばしば。ブログはhttp://ameblo.jp/singersax-kotone/