ボーカリスト琴音の音楽旅
情熱の国スペイン&灼熱のウルグアイ! 友人を訪ねて「出会いに感謝」の旅
2019年4月27日 00:00
情熱の国スペインはマドリードへ。2年前にブエノスアイレスにて友達になった親子が、マドリード近郊のアビラという街に引っ越したということで彼らを訪ねに行って来ました。
まずはマドリードのホテルで1泊して、翌日に友人と合流することになりました。マドリードでも、「CrostFit」トレーニングは欠かしません。トレーニング後は、妹とパエリア専門店で夕食。さすが、スペインのパエリアはめちゃくちゃ美味しい! 翌朝は少し時間があったのでマドリード王宮を見学に。迫力のある王宮に大満足です。
翌日、アビラから迎えに来てくれた友人と合流。電車でアビラに向かいます。約3時間ほどの電車旅です。友人宅にて、友人の超絶美少女の娘ちゃんとも再会! Welcome boardまで描いてくれていて、ウルっと涙ぐんでしまいました。娘ちゃんとは日本のアニメがキッカケで仲よくなったのです。友人と、旦那さまと娘ちゃん、私と妹で夜のアビラ中心街散策へ。
ムラージャと呼ばれる世界遺産の城壁の街、アビラ。サンタ・テレサというカトリック系キリスト教の聖女の街としても知られています。夜はライトアップされていて凄く綺麗!! 夕食は、チュレトンというアビラ牛の骨付きステーキをいただきました。
翌日は、朝から昼間のムラージャ散策です。オーディオガイドを借りて、説明を聞いて歩いて回ります。夕方は、また観光名所であるクアトロポステスという展望台に行きムラージャを一望できるカフェでお茶をしました。3日目は、あっという間にお別れの時間です。私と妹はバルセロナに向かうということで途中の駅まで、友人が送ってくれました。話している途中で育った家庭環境が似ていることが発覚。妹と3人で「分かる、分かる~!!」と大盛り上がり。たどたどしい英語とスペイン語なのに、意思の疎通はしっかりできます。
2年前に、ブエノスアイレスで少し会っただけなのに何故か気が合いそうと思ったのはこういうことなんだな、と思いました。別れのときには、3人とも涙を浮かべて本当に寂しかったです。けれど、出会えたこと自体が奇跡だし、再会できて、さらに仲よくなれたことが本当にうれしかったです。
列車の旅は無事にバルセロナ・サンツ駅に到着。ホテルに向かいます。ホテルがお買い物街の中心だったこともあり、女子らしく物欲にも火が着く! ZARAなど、日本でも人気のファストファッションブランド発祥の地スペイン。MANGOやOYSHOなど、日本未上陸でもかわいいお店がたくさん。
到着した日は、少し散策しスペイン名物、バルへ! たくさんのタパスを少しずつまみ、スペインのスパークリングワイン「CAVA」に舌鼓を打ちました。2日目は、朝から「CrossFit Huella Aribau」でトレーニング! そのあとは念願のサグラダ・ファミリアへ!
まだ建設中で2022年に完成予定というガウディの大作。写真で見ると装飾が細か過ぎてよく分からなかったのですが、実際に見るとその細部の全てが美し過ぎる!! 生誕のファサードと受難のファサード、どちらもテーマが違っていて見応えたっぷりでした。日本語対応のオーディオガイドもあり、分かりやすかったです。私たちはインターネットで予約して、塔にも登りました。
内部は、ステンドグラスが大変美しかったです。自然を師と仰いでいたガウディの森をイメージした柱とステンドグラスの明かりが、不思議な多幸感を生み出します。私はこのステンドグラスに1番感動しました。
ホテルに戻りファストファッションの国スペインでお買い物! と言っても、この先2か月半に渡って旅をする私はほとんど見ているだけでした。妹はたくさんお得な買い物をして大満足のようです。買った物をホテルに置いて、友人オススメの「Restaurant SALAMANCA」へ。まだ行っていなかった海辺の地域でしたが、タクシーの中から見える雰囲気がガラリと変わります。英語メニューもあり、気さくな店員さんで楽しく食事ができました。
翌日はピカソ美術館で、本物のピカソの絵を堪能。ピカソの学生時代からの作品が展示してあり、ピカソの人生を作品と共に観覧できる作りになっています。そのあとは街歩きを楽しみ、ホテルのレストランで食事をしました。
バルセロナでフリー最終日は木曜で、カテドラル前で行なわれている蚤の市に行きました。アクセサリーや食器などアンティークでかなりかわいい! 私も妹も、テンション上がって数点購入しました。そして、最終日の夜は「タブラオ・コルドベス」にてフラメンコ鑑賞! このお店のフラメンコの迫力は本当に凄かったです! 歌も踊りも素晴らしく、妹と大感動の夜でした。
バーベキュー三昧&黒人音楽祭り「ジャマダ」を体験
バルセロナ空港からマドリード空港、そしてブラジルのグアルーリョス空港を経てウルグアイのカラスコ空港に到着しました。ウルグアイには、2年前のブエノスアイレス旅で知り合ったピアニストのアレハンドロを訪ねてやって来ました。当初、4日間の滞在のはずでしたが、ウルグアイ発祥のカンドンベという黒人音楽祭り「ジャマダ」があるということで7日間滞在しました。
アレハンドロの住むモンテビデオは、ビーチのあるリゾート地でノンビリした雰囲気で、小学生の夏休みのような日々を過ごせました。毎日のように「アサード」というバーベキューをして、アレハンドロの家族と友人と温かい時間を過ごさせてもらいました。南米は人口よりも牛の数が多いといわれていて、畜産業が盛んなだけあって牛肉が美味しい! そしてモンテビデオにある日本庭園「平成苑」にも連れて行ってもらいました。平成最後の年に、ここに行くことができて感慨深いものがありました。
ウルグアイに着いてから、季節は真夏なのでクルマで海にも行きました。ピネアポリスという街で有名なアイスクリームを食べて、プンタデルエステというリゾート地に向かいました。高級リゾート地として知られるプンタデルエステのビーチで、しっかり泳いで夜は海鮮を食べに行きました。ウルグアイでもお寿司は人気のようです。
ウルグアイの黒人音楽カンドンベのお祭り「ジャマダ」は有料の席もあるそうですが、多くの人は通りから眺めるのが一般的なようで、老若男女たくさんの人が集まっていました。アフリカから奴隷として連れて来られた人々が、年に1度だけ休みの日があり、その日にこのカンドンベのお祭りが始まったとのことです。必ずどこのチームにも、起源になった洗濯女のおばさんがいます。美しいダンサーたちと、太鼓の音楽のカンドンベの迫力。夏の夜に、人々が熱狂するのも頷けました。
ウルグアイの自然と、知らずに来ていたけど見ることのできたカンドンベのお祭り「ジャマダ」、日本では絶対に見ることのできない、貴重な経験でした。このカンドンベは南米の中でもウルグアイ独自の音楽文化です。1年に1度の「ジャマダ」を生で見ることができて感激でした!
スペインとウルグアイと、日本から遠く離れていても友情は育めるものだと実感する旅になりました。またいつか、彼らと世界中のどこかで会える日が楽しみです。