ボーカリスト琴音の音楽旅

雪深い志賀高原で年越しライブ! 久しぶりの雪景色に大感動

年越しライブで志賀高原の「幕岩温泉 ホテル志賀サンバレー」に行ってきました

 私は生まれてこのかた、人生で年越しは家族としかしたことがありません。福井の祖父母の家で、コタツに入り、ミカンを食べながら紅白歌合戦を観て、年を越すのが毎年の恒例でした。

 しかし、今年は長野県志賀高原にあるホテルでの年越しライブの依頼がありました。都内でのカウントダウンライブなどの依頼は今までお断りしていたのですが、「志賀高原」に興味が湧き、ありがたくお受けさせていただきました。

 年越しライブは、志賀高原の「幕岩温泉 ホテル志賀サンバレー」でのロビーコンサートです。大晦日の朝に、池袋からバスに乗って志賀高原に向かいます。長野駅に到着し、まずは昼食をということでお蕎麦屋さんへ。大晦日だし、長野だし、ということで大混雑でしたが、たまたま並ばずに入れてラッキーでした。温かい鴨南蛮で身体を暖めて、志賀高原行きのバスに乗り込みます。道中、山道の真ん中に日本猿が出現! あまりのノンビリさに驚きながら、楽しい車内でした。

長野駅すぐそばの「そば処戸隠」
メニュー
温かい鴨南蛮そば

 ホテルはスキー場と隣接していて、到着してすぐにゲレンデが出現! しかし、下から見ているとなんとも急なコース。スキー初心者の私には、いきなりは難しそう。

 ホテルに入ると、すぐにロビーがあり暖炉とアップライトピアノがありました。コーヒーのサービスや、マンガや小説なども置いてあり、寛ぎのスペースです。私たちが到着した時間帯は、皆さんスキーに夢中でロビーも人が少なかったのでみっちりリハーサルさせていただきました。

久しぶりのゲレンデ
幕岩温泉 ホテル志賀サンバレー
木の動物たちがお出迎え
スキー用具などの置き場。スノーリゾートに来た感があります
立派な鹿の剥製と暖炉
レトロな雰囲気の寛ぎのロビー
1998年長野オリンピックで使われたユニフォームなど

 リハーサルのあとは客室で休ませていただき、レストランで食事と支度を済ませて20時から本番スタート! スキー場のホテルということでお子さまも多いかなと、アニメの曲や、懐かしの洋楽、日本の古い歌、私の大好きな作曲家アストル・ピアソラの曲など、さまざまな曲を歌わせていただきました。

 そして最後を「Rose」という曲で締めくくったら、ピアニストがシャレで「U.S.A.」を弾き出しまして、あらためて会場は大盛り上がり! アンコールをいただき、最後はみんなで拳を突き上げて賑やかに終わりました。

 終演後は、少し部屋で休んでから年越し蕎麦を食べにレストランへ。スタッフの皆さんと美味しくいただいて、0時に! 「あけましておめでとうございます」とみんなであいさつを交わしていると、ホテルの外では打ち上げ花火が!

 思った以上に距離が近くて大迫力! そして寒さも半端ない!! でも見ちゃう!! お神酒のサービスは、なんと樽に入った地酒! これにも大興奮。ジャンケン大会は、お子さまに勝ちを譲って美味しいお酒に舌鼓を打ちました。そのまま少しロビーでスタッフさんたちとお話してから、私は大浴場へ。1日の疲れが癒されます。

 ピアニストが「大浴場からの雪景色がすごく綺麗」と言っていたので翌朝も朝食前に入りに行きました。それがまた、美しいこと美しいこと。雪化粧を施された山々、木々、辺り一面の銀世界に心が打ち震えました。

 なかなかここ数年、雪山に行く機会もなかったので本当に感動しました。私の田舎の福井県も雪は降りますが、祖母の家の辺りはここまで気温が下がらないので、山が真っ白になることはありません。志賀高原の美しさをしっかりと堪能しました。

海鮮も美味しいお料理たち
ステージ楽しかったです
年越しそば
打ち上げ花火
お神酒のサービス
大浴場、最高でした

 お風呂から上がったら朝食に。元日の朝ということで、栗きんとんや伊達巻などのおせち料理も。そして、お雑煮もありホテルのスタッフさんに「これがこの地方のお雑煮なんですか?」と聞いたところ、「この地域というより、うちのホテルのオリジナルです」とのこと。ワラビなどの山菜がたくさんで、とても美味しかったです。

 そこから、奥志賀で演奏しているお仲間に元旦のごあいさつへ向かいました。焼額山を通り、あたり一面の銀世界をあらためて楽しみます。こちらでも樽酒をいただき、すっかりお正月を満喫。ここから、私は福井県へ帰省するために新幹線の飯山駅に送ってもらいました。

 ちょうどお昼過ぎだったので駅そば「なの花」で遅めの昼食を。駅そば好きなので、ここで長野の駅そばを食せてうれしかったです。つゆが、関東と関西の間のような感じでとても美味しい。東京のそばつゆはくどくて飲み干せないのですが、長野のそばつゆはゴクゴク飲めてしまいました。

 飯山駅から北陸新幹線に乗り込み、金沢から福井を目指します。家族としか年越しをしたことがなかった私ですが。普段見ることのない素晴らしい景色、お客さまの笑顔や喜びの声を聞くことができて、とてもよい年越しになりました。

 今回私にお声掛けして下さり、お仕事をコーディネートしてくださった方、サポートしてくれたピアニスト、ホテルのスタッフの皆さま、お客さま、家族、友人、沢山の方に感謝して新年を迎えることができました。

 2019年は初っ端から、しばらく日本を離れることが決まっています。この連載でもマイペースに好きなこと、物を発信して皆さまにお楽しみいただけたらと思います。今年もご愛読のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

山菜が「これでもか!」と入っている贅沢なお雑煮
志賀高原ビール。美味しすぎました
雪景色
雪の結晶
JR飯山駅「なの花」
かき揚げそば生卵入り

琴音

シャンソン、JAZZなどをメインに歌うボーカリスト。たまにアルトサックスも吹きます。1986年10月10日生まれ。趣味・特技は、ライブなどで訪れた日本各地の美味しい食べ物を探すこと。思い立ってふらっと一人旅をすることもしばしば。ブログはhttp://ameblo.jp/singersax-kotone/