JALふるさとアンバサダー/応援隊に聞く地域愛

JALと包括連携協定を締結。絶景と世界遺産、温泉、食の和歌山をふるさとアンバサダーが紹介します

JALふるさとアンバサダーに地域の取り組みを聞いた。回答者は西日本支社JALふるさとアンバサダーの日髙奈穂さん

 全国各地に拠点を持つJALは、地域活性化の取り組みを継続的に実施してきており(現在は「JALふるさとプロジェクト」)、2020年8月には社内公募で選ばれた客室乗務員が現地に移住して、それぞれの地域での取り組みを推進する「JALふるさとアンバサダー」を発足しているほか、同12月には乗務しながら地域活性化に携わる「JALふるさと応援隊」を任命している。故郷や縁のある地域に対して、客室乗務員として培ってきた知見を活かした商品開発や地域課題の解決などを展開する狙いがある。

 今回お話を聞いたのは、和歌山で地域活性化に携わるJALふるさとアンバサダーの日髙奈穂さん。

――取り組みについて教えてください。

 このたびJALは、3月24日に和歌山県(本庁:和歌山県和歌山市、知事:岸本周平)と包括連携協定を締結しました。この協定は、和歌山県とJALが、相互の連携を強化するとともに、熊野白浜リゾート空港および和歌山県の地域活性化の実現に資する取り組みを進めることを目的としています。

 具体的には、以下の7項目に基づく取り組みを進めることとしております。

・熊野白浜リゾート空港の利用促進
・和歌山県のみならず紀伊半島全体での訪日外国人旅行者の誘客
・熊野白浜リゾート空港をはじめとする和歌山県の認知向上
・和歌山県産品のプロモーションと首都圏への輸送
・持続可能な観光地域づくりおよび交流人口の拡大
・脱炭素化の推進
・そのほか(和歌山県の活性化に資する取組)

連携協定式の様子

――この取り組みにはどのように関わっているのでしょうか。

 JALは1968年から熊野白浜リゾート空港(就航当時:南紀白浜空港)に就航しており、現在は羽田~南紀白浜線を往復3便運航しております。この路線を維持することで、和歌山県の活性化に貢献してきました。

 近年、JALは和歌山県と、閑散期対策や若年層の誘客を目的としたスカイメイトキャンペーンの実施、紀伊半島全体へのインバウンド旅客誘致を目的としたファムトリップの実施など、互いのリソースを活用して地域振興に貢献する施策を展開しています。和歌山県を担当するJALふるさとアンバサダーとして、これまで和歌山県産品のプロモーションやイベントへの参加など和歌山県のさらなる魅力発信に携わってきました。

白浜アドベンチャーワールドでは人気者であるパンダをご覧いただけます

――今後の展開・展望について教えてください。

 今回の包括連携協定では、2030年までに熊野白浜リゾート空港の旅客数を32万人、インバウンド旅客数を 6万人に増やすことを目指し、JALのアセットを活用して社会的・経済的価値を創出し、地域全体の価値向上を図ります。

 先日、和歌山県白浜地区にて大阪・関西万博仕様のレストランバスを運行いたしました。車内では観光地のご紹介のほか、地元企業による和歌山県産のフルーツをふんだんに使用したデザートの提供をしました。わたくしもお客さまにお楽しみいただけるよう、和歌山県に関するクイズ大会などの進行をさせていただきました。

バス後方部を和歌山県仕様のラッピングバスにし、県内を走行いたしました
車内では和歌山県産フルーツをふんだんに使用したスイーツをお楽しみいただきました

 当日レストランバスで訪れた「平草原公園」「千畳敷」についてご紹介いたします。

平草原公園

 平草原公園は広大な敷地を持ち、四季折々の自然を楽しむことができます。春には桜が咲き誇り、花見の名所としても知られています。

 一面に広がる桜の景色は圧巻です。お花見シーズンには桜祭りを開催しており、キッチンカーなどが出展しておりますので、食でも景色でも癒されること間違いなし。

 期間限定で夜桜ライトアップもしております。お花見の時期、ぜひ平草原公園を訪れてみてください。

平草原公園
平草原公園

千畳敷

 海岸線に沿って広がる岩場は、自然の力を感じます。

 特に夕日が沈む時間帯は絶景ですので、夕暮れ時がお勧めです。和歌山県朝日夕陽百選にも選ばれている自然の美しさをご堪能ください。

 また、岩盤の形状や地層の模様は長い年月をかけてつくられており、千畳敷には歴史的な背景もございます。地質学的にも興味深い場所ですので、目の前に広がる海を横目に、歴史を感じながら散策をお楽しみください。

千畳敷

――旅行者に向けてメッセージをお願いします。

 和歌山県には温泉、自然、食などさまざまな魅力があります。また高野山や熊野本宮大社など世界遺産もございます。熊野白浜リゾート空港から大人気のアドベンチャーワールドまではその近さから、滑走路まで動物の鳴き声が聞こえる時間帯もあるほどです。

 首都圏(東京)からもっとも近いリゾート地と呼ばれるほど温泉や白い砂浜のビーチなどが豊富で、どなたでも楽しめるスポットが盛りだくさんです。

 日本国内だけでなく、海外からのお客さまにもぜひ訪れていただければうれしいです。