JALふるさとアンバサダー/応援隊に聞く地域愛

北海道・中札内の飲食店とJAL客室乗務員がコラボ。限定メニュー開発で地域を応援!

JALふるさとアンバサダーに地域の取り組みを聞いた。回答者は帯広・釧路担当JALふるさとアンバサダーの小林千秋さん(左端)

 全国旅行支援の実施によって、改めて国内旅行に注目が集まっている。

 全国各地に拠点を持つJALは、地域活性化の取り組みを継続的に実施してきており(現在は「JALふるさとプロジェクト」)、2020年8月には社内公募で選ばれた客室乗務員が現地に移住して、地方の取り組みを推進する「JALふるさとアンバサダー」を発足しているほか、同12月には乗務しながら地域活性化に携わる「JALふるさと応援隊」を任命している。故郷や縁のある地域に対して、客室乗務員として培ってきた知見を活かした商品開発や地域課題の解決などを展開する狙いがある。

 今回お話を聞いたのは、北海道帯広で地域活性化に携わるJALふるさとアンバサダーの小林千秋さん。

――取り組みについて教えてください。

 とかち帯広空港の近隣にある中札内(なかさつない)村の飲食店に、JAL客室乗務員(北海道担当のふるさと応援隊とふるさとアンバサダー)が新しいメニューを考案する取り組みを実施しました。

 考案したメニューは、村内5軒の飲食店で2022年12月10日から今年3月末まで期間限定として提供しております。コロナ禍で影響を受けた村内飲食店を活気づけることと、また冬季には観光客が減少することもあり、少しでも多くの方に村を訪れていただけるよう、中札内村商工会さまとのコラボ企画として取り組みました。

2022年12月に行なった考案メニューのお披露目会

――この取り組みにはどのように関わっているのでしょうか。

 プロジェクトリーダーとして中札内村商工会さまと意見交換をしながら、企画の立ち上げ、実施にいたるさまざまな社内外の調整をしてきました。

 活動が始まると、4名の応援隊とともに担当の飲食店以外の店舗メニューにも、全員でアイデアを共有して磨き上げをしました。また飲食店ともコミュニケーションを取りながら、より魅力的で美味しいメニューを提案できるよう努めました。

ファームレストラン野島さんちにて提案説明の様子
ウェザーコックカフェにて試作品を検食

――今後の展開・展望について教えてください。

 3月末までの提供ということでPRをしておりますが、好評であれば各店舗の定番メニューになることもあるそうです。多くの皆さまにぜひお召し上がりいただきたいです! またこの企画に新たな広がりが生まれるような次年度の企画も計画中です。

ウェザーコックカフェ「中札内田舎どり気まぐれブルーチーズソース」
ファームレストラン野島さんち「ポテトとキャベツのミルフィーユ仕立て」
レストランチュプ「世界を旅するナポリタン~日本発アジア経由イタリア行き~
かぜのなかにわ和食処はなもえぎ「冬の枝豆御膳~枝豆とレンコン入り豆腐ハンバーグ~
お食事処四季「ふるさとトロロ揚げ蕎麦」

――旅行者に向けてメッセージをお願いします。

 私たち客室乗務員が、多くの土地で味わった美味しい記憶をもとに、地域に対する思いが詰まったメニューを、各店舗のシェフが個性豊かに美味しくアレンジしました。これからますます寒い時期になりますが、2月第2日曜日(2月12日)には、「スノーアートヴィレッジなかさつない」というイベントも開催されます。

 ぜひ中札内村にお越しいただき、私たちが考案したメニューをお召し上がりください!(イベントは天候などで中止の場合もあります。中札内村観光協会のWebサイトでご確認ください)