JALふるさとアンバサダー/応援隊に聞く地域愛

JALの客室乗務員が「もうひとつの京都」でヘルスツーリズムを体験。旅をしながら自然に触れて心身を健やかに

JALふるさとアンバサダーに地域の取り組みを聞いた。回答者はJALふるさとアンバサダー京都府担当の原田奈緒子さん(写真中央)

 全国旅行支援の実施によって、改めて国内旅行に注目が集まっている。

 全国各地に拠点を持つJALは、地域活性化の取り組みを継続的に実施してきており(現在は「JALふるさとプロジェクト」)、2020年8月には社内公募で選ばれた客室乗務員が現地に移住して、地方の取り組みを推進する「JALふるさとアンバサダー」を発足しているほか、同12月には乗務しながら地域活性化に携わる「JALふるさと応援隊」を任命している。故郷や縁のある地域に対して、客室乗務員として培ってきた知見を活かした商品開発や地域課題の解決などを展開する狙いがある。

 今回お話を聞いたのは、JALふるさとアンバサダー京都府担当の原田奈緒子さん。

――取り組みについて教えてください。

 京都府(森の京都DMO)が取り組んでいらっしゃる観光庁ワーケーション推進事業の1つに「自分の心身に向き合いリフレッシュできるプログラム」の開発がございます。

 ヘルスツーリズムという言葉をご存じでしょうか。

 旅のなかで健康に焦点をあて、自身の健康回復や意識を高めることを目的とした旅行です。この2泊3日の体験プログラムを客室乗務員にも体験してほしいとのご相談をいただき、私たちJALふるさとアンバサダーが参加してまいりましたので、ご紹介いたします。

――この取り組みにはどのように関わっているのでしょうか。

 京都府の中部に位置する南丹市に3日間、さまざまなアクティビティプログラムを体験してきました。豊かな自然と山に囲まれたこの場所でBBQやネイチャーウォーク、木工(MYお箸づくり)、鍼灸、ドローン操縦などを体験しました。

 森のなかを歩くネイチャーウォークでは普段では気づかないような葉や実の香りを感じたり、歩き進むなかで自然と生まれたチームワークに気づいたり、リフレッシュはもちろん普段の生活では得られないような多くの学びもありました。

「府民の森ひよし」ではキャンプやたき火など、アクティビティを通して自分自身を見つめ整える体験ができます。

森のなかで立ち止まって深呼吸をし、自然の音や香りを感じました

 また、「MIYAMA森の湯治場」での鍼灸体験では自然のなかで自身の身体の声に耳を傾けながら養生体験ができました。自然の音を聞く、体を温める、そのときの身体の状態に合わせたお茶をいただくなど。これらの体験では養生によるセルフケアが病気を未然に防ぐうえでとても大切であることを学びました。

 自然に触れ、新たなリフレッシュ方法を見つけるとともに前向きな考え方を養うきっかけとなりました。

鍼灸の前に体をしっかりと温めます

 京都市内からクルマで約1時間で訪れることができる自然に囲まれた南丹市は魅力あふれる体験コンテンツが充実しています。

BBQでのボリューム満点ランチ
フォレストリゾートひよし山の家で宿泊したコテージ
夜のたき火体験
MYお箸づくりのはじめに、削る位置をマーク

――今後の展開・展望について教えてください。

 街づくりで活気のあふれる南丹市で開催されるさまざまなイベントでは豊かな自然を体感し心身を健康にするための知恵をもらうことができます。

 南丹市内ではヘルスツーリズムの観点で訪れることができるスポットがたくさんあり、今後もご紹介したいと思います。頑張った自分へのご褒美に南丹市まで足をのばし素敵な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

美山にあるカフェBEANSで見ることができる伝統的な「かやぶき屋根」

――読者に向けてメッセージをお願いします。

 京都の中心部から少し離れた場所は「もうひとつの京都」と呼ばれ、森の京都エリア南丹市にはグランピングやキャンプが気軽にできる「府民の森ひよし」、日本の原風景が広がる「かやぶきの里」など澄んだ空気のなかでリフレッシュできる場所があります。

 海の京都エリアでは宿泊・飲食・体験を通してその土地に納税ができる旅先納税「海の京都コイン」を実施しています。「もうひとつの京都」にお気に入りスポットを見つけに来てください!

※海の京都コイン:ふるさと納税の返礼品として、寄附額に応じて発行される電子ギフト。観光や旅行をきっかけに寄附を行なえる。