週末駅弁

名古屋駅「みそかつ丼」

矢場とんの「みそかつ丼」

 名古屋の名物料理として広く知られる「みそかつ」。その起源については諸説あるものの、このこってりとした味噌ダレで食べるとんかつは「なごやめし」として多くの人に知られています。それだけに名古屋駅ではみそかつの駅弁が数多く販売されていますが、今回紹介するのは終戦後まもない昭和22年に創業した矢場とんの「みそかつ丼」です。

とんかつがびっしりと敷き詰められていてご飯が見えません
おしぼり、箸、みそだれ、すり胡麻

 丸いどんぶり風の器に入ったパッケージを開けるとおなじみの矢場とんのキャラクター「ぶーちゃん」のイラストとともにみそかつの美味しい食べ方が説明されています。

 さらに開け進めるとご飯の上にびっしりと敷き詰められたとんかつが姿を現わします。下のご飯がまったく見えません。もう揚げ色も鮮やかなこの見た目だけで期待が膨らんでしまいます。なお、みそだれは別に添付されていますのでこの時点ではとんかつにかかってはいません。

矢場とん秘伝のみそだれをタップリかけます

 とんかつはとても厚くボリュームがあり、衣は厚過ぎず、やわらかな食感もよくとんかつとして満足感の高いものです。このとんかつにかけるみそだれも十分な量がありますので、ご飯に染み込むほどたっぷりかけるもよし、白いご飯の食感や味を残すようにとんかつだけにかけるもよし、好みに合わせ調整できます。

 ちなみに筆者は前者。タップリとかけていただきました。どて鍋の味が起源という矢場とんの秘伝のタレはみそだれらしい甘さとコクがあってとても美味しく、添付されているすり胡麻もタップリかけてなごやめしを堪能しました。

いり胡麻もタップリかけました。ボリューム満点の肉の厚みがうれしい

 ちなみに、みそだれはレトルトパックで添付されていてお湯や電子レンジで温めると一層美味しくいただけるとの記載がありますが常温でも十分美味しくいただけますのでご心配なく。といいつつ一層美味しいと言われちゃうとちょっぴり気になってしまいます。駅弁といっても自宅に持ち帰ることも想定されているようですのでお土産にもいいかもしれませんね。

みそだれの説明には温めると一層美味しい、と記載してあります

「みそかつ丼」

価格: 1410円
販売駅: JR名古屋駅
購入場所: 名古屋駅構内 PLUSTA名古屋中央
購入日: 2025年5月9日