週末駅弁
博多駅「さば寿司」
2025年5月30日 12:00
「さば寿司」の駅弁といえば日本海側なら福井県、太平洋側なら宮城県がまず頭に浮かぶ筆者ですが、今回は博多駅で販売されている清広の「さば寿司」を紹介します。
今回購入したお店ではベーシックな「さば寿司」と「炙りさば寿司」の2種が販売されていました。思いおこしてみるとこれまでは焼きさば寿司など火を通したものを選ぶことが多かったので、今回はあえてしめ鯖の寿司「さば寿司」を選んでみました。この駅弁は博多駅のほか福岡空港の空弁としても人気のお弁当だそうです。
まずは掛け紙を外しなかを開くと、鮮度を保つパックに保湿シートのような紙と一緒に包まれたさば寿司が1本。添付されているのは割り箸、お手拭き、醤油、甘酢生姜。醤油は九州独自の甘いタイプではありません。
福岡県の朝倉米、宗像のお米を原料とした純米酢を使っているという酢飯は、優しい味で酸味はそれほど強くありません。北海道産とろろ昆布で包まれたしめ鯖の味わいは刺身のようなちょっと生っぽさを感じるもので、駅弁としてはめずらしいタイプかもしれません。
酢飯との間に挟んである大葉のアクセントも上品です。見た目はそれほど大きな駅弁ではありませんが国産の脂の乗った鯖は厚みもあり、食べ応えは十分です。また甘酢生姜も優しい味です。
この駅弁を手掛けた清広はこの一番ベーシックな「さば寿司」のほか「炙りさば寿司」や「炙りさば明太子寿司」「旬鯖(ときさば)寿司」などさまざまなバリエーションのさば寿司を展開しています。機会があればすべてのさば寿司を食べ比べてみたいと思わされるほど満足度の高い駅弁でした。
余談ではありますが今回は博多から武雄温泉(佐賀県)までの特急列車でいただきました。この列車、結構揺れました。「さば寿司」は箱がないタイプの駅弁で、食べる前からビニールとか紙ごみも出ますので、購入の際にはレジ袋を一緒に入手しておいて片付けながら食べた方が、快適に食べられると思います。
「さば寿司」
価格: 1500円
販売駅: JR九州 博多駅
購入場所: 駅弁當 博多口店
購入日: 2025年4月9日