週末駅弁

豊橋駅「手筒花火弁当」

「手筒花火弁当」

 豊橋が発祥の地と言われ、東三河地方では祭礼の際奉納するという“手筒花火”を名前にした豊橋駅の駅弁が「手筒花火弁当」です。

 パッケージも縄で締められた手筒花火を連想させるもので、見た目にもこだわっています。お弁当自体は、2段に重ねられた曲げわっぱ風の容器の上段には打ち上げ花火をイメージした並びの海苔巻きセット。下段にはさまざまなおかずがにぎやかに詰め込まれています。

上段には海苔巻き、下段はおかずの2段重ね

 上段の海苔巻きはかんぴよう、さくらでんぶ、玉子、かにかま、しそ漬物など色合いもにぎやかです。中央の大きな海苔巻きは甘く煮たかんぴょう、甘いさくらでんぶ、甘めの玉子焼きの組み合わせ。この甘さと酢飯の組み合わせは豊橋駅の名物駅弁「稲荷寿司」を手掛ける壺屋らしい味わいだと感じます。まわりの海苔巻きは、しそ漬物、あさり佃煮、錦糸玉子などさまざまな味わい。上段だけでもしっかりとしたボリュームです。

夜空にひらく打ち上げ花火をイメージした並びの海苔巻き
中央と周囲の海苔巻きサイズはかなり違います

 下段の鶏つくねはギュッと詰まった弾力のある食感と素材を活かした鶏らしい味わい。塩味がちょっぴり強めのたくあんは厚めでこちらもしっかりとした歯応えで、箸休め的なものではなくちゃんとおかずの一品としての存在感があります。

鶏つくね
たくあんもかなりのボリューム

 海老天も、ほたて煮も、レンコンの煮物も見た目以上にボリュームを感じ、決して大きな駅弁ではありませんが全体的に食べ応えがあります。そのほか、しいたけ、ごぼう、にんじん、こんにゃくの煮物、鮭の塩焼きなどお弁当の定番おかずに、おつまみ的枝豆、そしてデザートとして桜餅と盛りだくさん。量、味のバリエーションともに豊かで、満足度の高いお弁当でした。

食べ応えのあるほたて煮
デザートには桜餅

「手筒花火弁当」

価格: 1210円
販売駅: 豊橋駅
購入場所: 豊橋駅ビル カルミア2階北館
購入日: 2025年2月26日