週末駅弁
佐賀駅「佐賀みつせ鶏 とりトロ弁当」
佐賀県の銘柄鶏「みつせ鶏」を使った駅弁
2018年6月1日 11:00
佐賀駅の名物駅弁が、この「佐賀みつせ鶏 とりトロ弁当」です。以前は佐賀駅構内でも販売されていたようですが、現在では駅に隣接するアーケード街「えきマチ1丁目」にある「とんかつ あら玉」の店頭で販売されています。
竹の皮を使った駅弁容器は、見た目にもレトロな雰囲気で、駅弁としてとても趣があります。そして、フタを開けると、ふわっと立ち上る鶏の炊き込みご飯「かしわ飯」の美味しそうな香りとともに、鮮やかな照りの鶏肉が目に飛び込んできます。これが、駅弁の名前にもなっている佐賀県の銘柄鶏「みつせ鶏」のお肉です。
このお肉は、みつせ鶏のむねと手羽の間にある「とりトロ」と呼ばれるわずかな部位のお肉だそうです。鮮やかな照りもありますが、脂が乗っていて見た目にもとても美味しそうです。お肉を口に運ぶと、見た目に反してかなり弾力が強く、噛み応えのある食感に驚かされます。しかし、噛むごとにみつせ鶏の濃いうま味がじゅわっと口に広がります。
脂が乗っていますがしつこさはありませんし、甘みの強いタレの味わいとも相まって、なんとも言えない美味しさです。弁当に添えられている七味唐辛子をかけていただくと、ピリッとした辛みが加わって、お酒のお供としても最高の味わいになります。
また、お肉の下に敷き詰められているかしわ飯も、みつせ鶏を使って炊き込まれています。ほんのり甘い醤油味に、こちらもみつせ鶏のうま味がしみ込んでいて、あとを引く美味しさです。ところどころにみつせ鶏のお肉も混ざっていて、その弾力のある歯応えもよいアクセントになっています。
かしわ飯にはシシトウや椎茸の煮物なども添えられていて、それらと一緒に口に運ぶと、また違った味わいが加わって味の変化が楽しめます。
やや小ぶりなパッケージではありますが、かしわ飯がほぼ一面に敷き詰められていますので、見た目に反して十分なボリュームがあります。そしてなにより、クセがなく濃い味わいのみつせ鶏の美味しさは、鶏肉を使った駅弁のなかでもトップクラスと感じました。佐賀駅に行く機会があったら、ぜひ手に取って試してみてください。
「佐賀みつせ鶏 とりトロ弁当」
価格: 760円
販売駅: JR佐賀駅
購入場所: JR佐賀駅 えきマチ1丁目 とんかつ あら玉
購入日: 2018年5月25日