ハワイ現地発
【ハワイ現地発】ハワイで今、最も新しいホテルに潜入してきた
2024年3月11日 12:00
ここ数年、アラモアナやカカアコエリアでは、いたるところで工事が行なわれ、次々と新たなビルが建っている。その数の多さから、ハワイ在住者でもついていけないのが正直なところ。そんななか、飛ぶ鳥を落とす勢いでハワイのホテルを生まれ変わらせている企業がハイゲート。アメリカやヨーロッパなど世界に約8万7500のホテルの開発、投資、経営を行なっている。
そんな彼らが、2月28日にオープンしたのが「ルネッサンス・ホノルル・ホテル&スパ」だ。場所はアラモアナセンターのすぐ山側(ハワイでは「山側」「海側」で方角を表わす)。オープニングブレッシングは、ロビーフロアがまるで東京の満員電車のように人で埋め尽くされ、注目度の高さを感じさせた。
「ルネッサンス・ホテル」は世界約40の国と地域に170以上のホテルとリゾートを展開していて、日本は沖縄にあるが、ハワイでは今回が初上陸。
興味深いのが、ハイセンスでありながら「居住感」を出していること。というのも、このホテルは39階建ての高層タワーで、その上階は「ルネッサンス レジデンス ホノルル」としてコンドミニアムになっている。つまりホテルコンドなのだ。
つい2月に改名した「ワケア・ワイキキ・ビーチ」(旧トランプタワー)や「ザ・リッツ・カールトン・レジデンス・ワイキキ」などもホテルコンドとして知られている。ここは全112戸、スタジオタイプ(ワンルーム)、1ベッドルーム、2ベッドルーム。すでに完売しているという。
一方、ホテルの客室は、海と山のパノラマビューを望む187室の客室とスイートを備えている。
オアフ島の文化と自然からインスパイアされた空間づくりにこだわっている。
木製家具が手作りだったり、壁に飾られたアートがガーリックシュリンプのフードトラックだったり、見るほどにハワイらしさがさらりと反映されている。ホテルの入り口も客室もスッキリしていて華美でないところに好感を持てた。アートワークには日本人アーティストも参加している。
室内の窓が床から天井までガラス張り。なので、大きなガラスの向こうにアラモアナのビーチを望むことができる。
ホテルのサービスの特徴としては、「ナビゲーター」といって、フレンドリーなアンバサダーが、グルメからショッピング、観光などの情報を案内してくれる。コンシェルジュサービスでは、観光に便利なメルセデスのシャトルを毎日運行するという。
ホテル名にもある「スパ」も気になるところだが、「ウヒワイ・スパ」が8階のスカイデッキにある。オアフ島初となる伝統的な日本式風呂、屋内・屋外浴槽、ヒマラヤ岩塩サウナ、スチームルーム、水風呂を完備。マッサージやフェイシャルなどのトリートメントも受けられる。8階には、このほか、メディテーション・ガーデン、フィットネスセンター、ガラス張りのヨガスタジオなどの設備が揃う。
宿泊しなくても楽しめることといえば、レストラン。まだオープンしていないので改めて訪れてみたいが、1階にはハワイの食材を使用した地中海料理を味わえる「MARA」、15階では朝食、軽食、夜はオードブルとカクテルを楽しめる「コーラル・クラブ・ラウンジ」、ヤシの木とプールサイドのカバナの下で、ハワイの風を感じるバー&グリルの「SWAY」のほか、受賞歴のあるコーヒーロースター「ラミル・コーヒー」はハワイ初出店の予定。
ロケーション的に、アラモアナセンターの向かいなので、食事や買い物に便利で、カカアコに並ぶ地ビール醸造所やカフェ、ウォールアート巡りも徒歩圏内。レンタカー不要で十分楽しめる。
このハワイ最新のホテルの料金は1泊332ドルから。マリオットグループによるメンバーシッププログラム「Marriott Bonvoy」の対象でもあるとのこと。ここからワイキキ寄りのコンベンションセンター向かいには「マンダリンオリエンタル」(ここもホテルコンドに)が建設予定であるし、マリオットのタイムシェアはまさに今ワイキキで絶賛工事中であるし、ハワイの開発はまだまだ続く。