旅レポ

ニューカレドニア4泊6日の旅。自然が作り上げた神秘のプール、ピッシンヌナチュレルがすごかった!

フランス語で天然プールという意味のピッシンヌナチュレルはイルデパンを訪れたら絶対行って!

 ニューカレドニア観光局主催の4泊6日プレスツアー。本稿ではイルデパンで体験した帆掛け船でのウピ湾クルーズや、森や川を歩きながらたどり着いたピッシンヌナチュレル、滞在した5つ星リゾート「ル・メリディアン・イルデパン」の客室などを紹介します。

5つ星リゾートの穏やかな朝風景

ビーチにいた人懐っこい猫

 ニューカレドニア3日目。離島イルデパンで迎えた最初の朝は、暑くもなく寒くもなく快適な陽気でした。ビーチを歩きながら朝食会場へ向かう途中、人懐っこい猫につかまってしばし足止め。静かな波の音とのんびりした島の時間がたまらなく懐かしいです。

ナンヨウスギを背景にキメ顔で
朝食会場。ヘルシー系の食材が多かった印象。パンが充実していて幸せになります
ホテルのプールも美しい

ピローグ帆船でウピ湾をのんびりクルーズ! 気分はトム・ソーヤの冒険

イルデパンMAP

 イルデパンで一番人気といっていい観光スポット「ピッシンヌナチュレル」は、外海のすぐ近くにありながらも岩が波をせき止めているので穏やかな天然プールのような場所。そこでシュノーケリングをするのがこの旅のハイライトの1つでした。

クルマを降りたサン・ジョセフ湾。じゃぶじゃぶと膝まで水に浸かりながら船まで歩きます

 そのピッシンヌナチュレル、実は宿泊していたホテル「ル・メリディアン・イルデパン」からは徒歩15分と目と鼻の先なのですが、今回は帆掛け船「ピローグ」に乗ってクルーズというプラスαを楽しんでから向かいました。地図で見ると分かりますが、わざわざぐるっと遠回りして向かったことになります。このピローグ・クルーズもイルデパンの人気アクティビティの1つです。

この人が船長さん。よろしくお願いします
初めて乗ったピローグ。風を切って進む感じがカッコいい!

 メラネシアの伝統的な帆掛け船「ピローグ」は、風光明媚なウピ湾をのんびりと進んでいきます。風を受けてしなる白い帆、吸い込まれそうなターコイズブルーの水面、ヤシの木が生い茂る森……。五感でニューカレドニアの大自然を感じるひとときでした。そういえば海上にぽこっとそびえるように顔を出している岩礁の景色は、日本三景の1つ松島に似ていました。

途中イルカにも遭遇!
ほかのツアー客を乗せたピローグ
岸に近づいて海の色も変化
到着。また膝まで水に漬かりながら岸まで歩きます

 ピローグを降りてからは小一時間の森林ウォーク。木の根っこなどで足を持っていかれないように注意が必要ですが、アップダウンがなくほぼ平坦な道なので楽しいトレッキングでした。「まだかな~? そろそろかな~?」と思い始めるころに森を抜け、視界がパァっと開けて目の前に川が現われます。

ヤシの木などが生い茂る森を小一時間トレッキング
「Piscine Naturelleはあっち」の看板。見落とし注意
突然視界が開けます
靴は水陸使える底のしっかりしたサンダルがベター

シュノーケリング天国のピッシンヌナチュレル、気分はふしぎな島のフローネ

遠目に見ただけで「うわ~、キレイ!」と思わず声が

 川に沿ってしばらく森の小道を歩くと、ついに目的地ピッシンヌナチュレルに到着です。左右をナンヨウスギに囲まれた海水の天然プールはブルーのグラデーションがまぶし過ぎるほどの美しさ! 手つかずの自然のなかにひっそりとたたずむ秘密の場所といった雰囲気です。

シュノーケリングを楽しむ観光客。ル・メリディアン・イルデパン以外のホテルに泊まっている人は送迎付きのツアーに申し込むようです

 さっそくホテルで借りてきたシュノーケルセットを着けて水のなかに入ると、スズメダイやフエダイなどの魚がたくさん! 上からでも泳いでいる魚が見えるほどの透明度でした。サンゴにはイソギンチャクが、そのイソギンチャクのまわりにはクマノミも。まさにシュノーケリング天国です。

今回はiPhoneを防水ケースに入れて撮影

 ちなみにこのピッシンヌナチュレルには、トイレや売店、自販機、コインロッカーなどは一切ありません。正真正銘、自然が作り出した天然プールなので、この天国のような美しい場所に“おじゃましています”という気持ちで訪れるべきだな~と思いました。いつまでもこの景色がありますように!

サンゴのまわりには小さい魚がたくさん
海とつながっているので潮位の変化もあります

海辺のレストランでシーフードランチ。エスカルゴやセミエビに舌鼓

エスカルゴを運んでくれたかわいらしいウエイトレスさん

 ピッシンヌナチュレルからル・メリディアン・イルデパンへ戻る途中のビーチ沿いにあるレストラン「SNACK LE KOUGNY」でランチをいただきました。朝から行動して海にも入ったので気づけばお腹がペコペコ。ここで食べたシーフードランチの美味しさが忘れられません。

ビーチのすぐ近くの木陰にテーブルが置かれていてレストランというよりは海の家といった感じ
素朴でナチュラルな雰囲気がステキ
モクマオウの木陰

 最初に出てきたのは、前の晩にホテルのダイニングレストランでも食べたイルデパン名物のエスカルゴ。バターで和えた濃厚ソースをまとったエスカルゴはライスとの相性抜群。パンもいいけれどライスの方が合うかも~。

名物エスカルゴ。島からの持ち出し禁止なので、イルデパンでしか食べられない食材
バター+ほろ苦い味付けはライスにぴったりのお味。よく混ぜていただきます

 続いて、ロブスターやセミエビがココナッツで和えたお芋やサラダなどとともにどど~んと登場。ハーブを加えてシンプルにグリルされただけのお料理ですが、香ばしいエビの香りがたまりません。ニューカレドニアの離島イルデパンの、歩きでしかたどり着けない海辺の小さなレストランでこんな豪華シーフードグリルが食べられるなんて!

厨房から豪華なプレートが! 笑顔で何回も写真撮影に応じてくれてメルシーボークー
グリルされたエビは旨味がギュッとつまっていて美味! 海の近くで食べるシーフードは最高

ル・メリディアン・イルデパンのほかの客室を見てきました

 今回「ル・メリディアン・イルデパン」では一棟独立型のバンガロースイートを利用しましたが(写真はこちらの記事で)、ほかのタイプのお部屋も見学できたのでご紹介しましょう。

 バンガロータイプのほかに、2階建てのホテルタイプの建物があって、カテゴリーは「スーペリアルーム」と「デラックスルーム」。それぞれ10室ずつあって、広さはどちらも43m2です。

ホテルタイプの建物。デラックスはプールに近く、スーペリアはガーデンに囲まれています

 まずはプールやビーチに近い場所にある「デラックスルーム」から。ホテルタイプといっても、なかに入るとバンガロースイートと同じく天蓋付きベッドがあって、バスルームもバスタブやシャワーブースを完備。ウッディでエレガントな客室は快適そのものです。

白を基調とした明るいお部屋。バンガロースイートと同じく天蓋付きのベッド
バスルーム
デスク&チェア
ベランダがあります

 続いて一番リーズナブルな「スーペリアルーム」。こちらは敷地内の真ん中あたりに建っていて緑あふれるガーデンビューとなります。デラックスよりあとに建てられたそうで、全体的に新しい感じがしました。写真には映っていませんがこちらもバスタブ付きです。

スーペリアルーム
ベッドルームの雰囲気はあまり変わりません
バスルームの雰囲気がデラックスと少し違ってモダンな印象
スーペリアルームの2階客室のベランダから

 ル・メリディアン・イルデパンの客室カテゴリーは料金的にスーペリアルーム→デラックスルーム→バンガロースイートとなるのですが、そのバンガロースイートのなかでも一番ラグジュアリーなのが「パノラミックバンガロースイート」。ビーチの一番奥の突き出た岩の上に位置していて、海を見下ろす感じで3棟建っているようです。

3棟のパノラミックバンガロースイートがある場所がココ!(今回私は内見していません)

 このパノラミックバンガロースイート、なんと各バンガローから直接海へアクセスできる専用のハシゴ付き! ビーチで猫と遊んでいたときに「あれは誰が何のために使うもの?」と思っていたらそういうことでしたか! 究極のプライベート感が堪能できるパノラミックバンガロースイートはハネムーンによろしいかと思います。

本やDVDが置かれたコーナー。悪天候で何もできないときに助かりそう
ビリヤードもできます

 最後に、ホテルのパブリックスペースをご紹介しましょう。ロビー上の中二階はゲームルームとなっていて、本やDVDが置かれたコーナーがあります。日本語の本やDVDもいろいろ。真ん中にはビリヤード台も置かれていました。

フロント横にはスーベニアショップ
パレオやTシャツなど
石鹸はお土産によさそうです
フィットネスセンターにはサウナも
次稿はイルデパン島内ツアーの様子をレポート。島にあるほかのリゾートホテル2軒も
ゆきぴゅー

長野生まれの長野育ち。2001年に上京し、デジカメライター兼カメラマンのお弟子さんとして怒涛の日々を送るかたわら、絵日記でポンチ絵を描き始める。独立後はイラストレーターとライターを足して2で割った“イラストライター”として、雑誌やWeb連載のほか、企業広告などのイメージキャラクター制作なども手がける。