旅レポ

ゴールドコーストを“暮らすように旅”する。地元ベーカリーの朝ごはん、クラフトジンのブレンド体験

長いビーチの先にサーファーズ・パラダイスの高層ビル群が見えるバーレイヘッズ

 オーストラリアのケアンズとゴールドコーストの2都市を巡るプレスツアーに参加してきました。前回まではケアンズをお伝えしましたが、ここからはゴールドコースト。人気のベーカリーに朝食を食べに行ったり、新鮮野菜やオーガニック食材が並ぶマーケットに行ったり、アート鑑賞したりと、ありきたりな観光ではなく“暮らすような旅”を楽しんできました。

世界屈指のサーフスポット、ゴールドコースト

のんびりと日光浴をする人たち@バーレイヘッズ

 ゴールドコーストはケアンズと同じオーストラリア北東部のクイーンズランド州にある都市です。現在日本からゴールドコーストまで直行便があるのはジェットスターのみで、成田~ゴールドコースト間を週4便~運航中(7月12日~10月13日はデイリー)。ケアンズ同様に夜間フライトで、朝6時半に到着します。

未経験ですが見ているとやってみたくなるサーフィン

 ゴールドコースト空港から街の中心部へ向かう途中にあるバーレイヘッズからは、どこまでも続く白砂のビーチの先に高層ビル群というダイナミックな景色が一望できます。のんびりしていたケアンズとはまた全然違う雰囲気に(わわわ、都会!)と少々とまどいつつも、ワクワク感が増してきました。

 余談ですが、私は今回の旅で「サーファーズパラダイス」が、れっきとした地名だと知ってびっくり。湘南あたりに「波乗り天国」とかいう地名があるのと同じですわよね!?(ちょっと違う?)

お洒落なお店にお洒落な人たち!

 途中で立ち寄ったホテル「ザ ランガム ゴールドコースト」では、本格アフタヌーンティーを楽しみました。セイボリーはエディブルフラワーがあしらわれていて見た目がとっても華やか&キュート。ペストリーは「キケン! キケン!(胃袋が)」と思いつつ、1つ口に入れたらパクパクと次々に手を伸ばしてしまう美味しさでした。地元でも大人気のアフタヌーンティーだというのが納得です。

ロビー階にある「パームコート」。モダンで洗練されたピンクの空間にうっとり
2名分が3段で提供されます
どれも食べるのがもったいないほど美しい! 飲み物は2種類いただけます

宿泊はポップでアートなデザインホテル「QTゴールドコースト」

ポップでアーティスティックなお部屋

 今回泊まったのは、ゴールドコーストの中心部にあるサーファーズ・パラダイスのビーチから1ブロックという立地の5つ星ホテル「QTゴールドコースト」。カラフルでポップなゲストルームは居るだけで元気が出る楽しい空間でした。ロビー階には気取らずくつろげるカフェがあり、その奥には静かな屋外プールも。

ポップな雰囲気のロビー
ガラスに人物がプリントされているので、ドアが開くたびに毎回ビクッとしていたエレベーター。特に心臓にわるいのが手を挙げてるおじさんバージョン
キングサイズベッドのオーシャンビュールーム
バルコニーからの景色
カラフルなバスローブ
冷蔵庫の中身はミニバーで有料
バスアメニティはオーストラリアのコスメブランド「ケビン マーフィー」。こちらのお部屋はシャワーのみでバスタブはありませんでした

「QTゴールドコースト」で印象に残っているのはダイニング「BAZAAR」の朝食です。それもそのはず、ベストホテルブレックファスト賞を受賞したことがあるそうで、パンやヨーグルト、シリアルにジュースなどとにかく種類が豊富! 最終日だけの利用でしたが、センス抜群のディスプレイに一気に眠気が吹っ飛んでしまいました。ココ、朝食を食べに行くだけでも価値アリですよ。

定評があるというQTゴールドコーストの朝食。目移りするほど品数が多くてびっくり
……と言いつついつもと変わりないチョイスなのでした

ゴールドコースト最大のショッピングセンター「パシフィック・フェア」

1日つぶせるお買い物天国

 観光客はもちろんローカルにも人気だという巨大ショッピングモール「パシフィック・フェア」にも立ち寄りました。有名ブランドからOZファッション、生活用品、グルメなどバラエティ豊かなお店が400店舗以上集まっていて、ユニクロやZARAなどなじみのブランドも。オーストラリア土産の定番「T2(ティーツー)」の紅茶専門店も入っていました。フードコートもあるので、ショッピングだけでなく&グルメも楽しめそう。

人気のお土産T2(ティーツー)。フレーバーがあり過ぎて迷いに迷って結局買えず(泣)
ららぽーとの巨大版といった感じ
ニュージーランドのアウトドアブランド「カトマンドゥー」でメリノウールのTシャツを買ってきました

マウント・タンボリンでトレッキング

マイナスイオンを浴びに

 サーファーズパラダイスからクルマで50分ほどの場所にあるタンボリンマウンテンを訪れました。このあたりはタンボリン国立公園に属していて亜熱帯雨林が生い茂るエリア。ゴールドコースト=海のイメージでしたが、小一時間のドライブで、こんな緑いっぱいの高原のような場所に行けるとは! カーティスフォールズという美しい滝があるということで、そこを目指してプチトレッキングを楽しみました。駐車場から往復で1.1km、片道15分ほどで到着します。

ビーチサンダルで全然平気なローカルの若者たち
鳥のさえずりを聴きながら亜熱帯雨林のジャングルを歩きました
落差5mほどのカーティスフォールズ

クラフトジンのブレンディング体験が楽し過ぎた! コールドロン蒸溜所

コールドロン蒸溜所。月曜が定休日のようです

 世界的にブームのクラフトジンは、ここオーストラリアでも然り!ということで訪れたのは、トレッキングをした場所からのどかな田舎道をクルマで10分ほど走った場所にある「コールドロン蒸溜所」です。周辺はブドウ畑や牧草地が広がっていてファームステイができそうな牧場なども。

出迎えてくれたのはフレンドリーなイケメンオージートリオ! よろしくお願いします
敷地は東京ドームの1.5倍ほどの広さ。ブドウ畑を見渡せるテラス状の丘になっていてピクニック気分で訪れることができます
トニックウォーターなどで割ってジンをテイスティング
ベースのジュニパーベリーにプラスしているハーブなどのボタニカル
オリジナルジンのブレンド体験前にすでにほろ酔い

 まずは景色のよいオープンテラスでクラフトジンをテイスティング。配合しているものによってこんなにも風味や香りが違うのですね~と理解したところで、屋内の実験室のような場所へ移動。ずらりと並んだジンのボトルを目の前にワークシートが渡されました。

ワークシートを受け取って、ジンとはなんぞやという説明を聞きます

 ジンのブレンディングのステップとしては大きく4つ。まず、1. ジンのコンセプトを決める(これ大事)、2. 植物の候補リストを作成する(トリオに相談すべし)、3. 味見をしつつ調合(化学者の気分で)、4. ラベルに名前と成分表を書いて栓をして完成!(達成感あり)となるのですが、これが思っていた以上に楽しかった!

ビーカーに250mL入るまで3~4種類加えます
手の甲に一滴落として味見しつつ調合具合をみます

 ブレンドは、柑橘、花、スパイス、ハーブ・フルーツ&ナッツの4つに分けたボタニカルベース群のなかから、それぞれ1つをチョイスします。私のジンのコンセプトは「さわやかなゴールドコーストの海(だったような……)」ということで、120mLのジュニパーベースに、レモン、ハニー、ピンクペッパー、ミントの4種類を調合。少し量が足りなかったので最後にコリアンダーもプラスしてみました。世界で一つだけのオリジナルブレンドジンの完成です。

250mLになったら瓶に詰めて蓋をします
ラベルを貼ったら完成。帰国後にあっという間に飲み終えてしまいましたが、瓶は思い出にとってあります
ラベル裏には配合リストを手書き
こちらは本格的なジンの蒸留ができる「ジン作り体験」で使う道具。体験時間は2.5時間でA$250
もちろんコールドロン蒸溜所のジンもお土産で購入可能

 このクラフトジンブレンド体験の所要時間は約45分で、料金はA$75と気軽に楽しめるアクティビティなのが魅力です。コロナ禍と重なったタイミングの2020年オープンというコールドロン蒸溜所なので、ここを訪れる日本人観光客はまだ少ないと思いますが、今後は日帰り人気のスポットになるのでは? ゴールドコースト旅行を計画している人は候補に入れてみてはいかがでしょうか。オリジナルブレンドのクラフトジン、よいお土産になりますよ。

景色を楽しみながらジンと一緒に食事も楽しめます
実験みたいで楽しいクラフトジンのブレンド体験でした
ゆきぴゅー

長野生まれの長野育ち。2001年に上京し、デジカメライター兼カメラマンのお弟子さんとして怒涛の日々を送るかたわら、絵日記でポンチ絵を描き始める。独立後はイラストレーターとライターを足して2で割った“イラストライター”として、雑誌やWeb連載のほか、企業広告などのイメージキャラクター制作なども手がける。