旅レポ
ゴールドコーストを“暮らすように旅”する。地元ベーカリーの朝ごはん、クラフトジンのブレンド体験
2023年6月8日 06:00
オーストラリアのケアンズとゴールドコーストの2都市を巡るプレスツアーに参加してきました。前回まではケアンズをお伝えしましたが、ここからはゴールドコースト。人気のベーカリーに朝食を食べに行ったり、新鮮野菜やオーガニック食材が並ぶマーケットに行ったり、アート鑑賞したりと、ありきたりな観光ではなく“暮らすような旅”を楽しんできました。
世界屈指のサーフスポット、ゴールドコースト
ゴールドコーストはケアンズと同じオーストラリア北東部のクイーンズランド州にある都市です。現在日本からゴールドコーストまで直行便があるのはジェットスターのみで、成田~ゴールドコースト間を週4便~運航中(7月12日~10月13日はデイリー)。ケアンズ同様に夜間フライトで、朝6時半に到着します。
ゴールドコースト空港から街の中心部へ向かう途中にあるバーレイヘッズからは、どこまでも続く白砂のビーチの先に高層ビル群というダイナミックな景色が一望できます。のんびりしていたケアンズとはまた全然違う雰囲気に(わわわ、都会!)と少々とまどいつつも、ワクワク感が増してきました。
余談ですが、私は今回の旅で「サーファーズパラダイス」が、れっきとした地名だと知ってびっくり。湘南あたりに「波乗り天国」とかいう地名があるのと同じですわよね!?(ちょっと違う?)
途中で立ち寄ったホテル「ザ ランガム ゴールドコースト」では、本格アフタヌーンティーを楽しみました。セイボリーはエディブルフラワーがあしらわれていて見た目がとっても華やか&キュート。ペストリーは「キケン! キケン!(胃袋が)」と思いつつ、1つ口に入れたらパクパクと次々に手を伸ばしてしまう美味しさでした。地元でも大人気のアフタヌーンティーだというのが納得です。
宿泊はポップでアートなデザインホテル「QTゴールドコースト」
今回泊まったのは、ゴールドコーストの中心部にあるサーファーズ・パラダイスのビーチから1ブロックという立地の5つ星ホテル「QTゴールドコースト」。カラフルでポップなゲストルームは居るだけで元気が出る楽しい空間でした。ロビー階には気取らずくつろげるカフェがあり、その奥には静かな屋外プールも。
「QTゴールドコースト」で印象に残っているのはダイニング「BAZAAR」の朝食です。それもそのはず、ベストホテルブレックファスト賞を受賞したことがあるそうで、パンやヨーグルト、シリアルにジュースなどとにかく種類が豊富! 最終日だけの利用でしたが、センス抜群のディスプレイに一気に眠気が吹っ飛んでしまいました。ココ、朝食を食べに行くだけでも価値アリですよ。
ゴールドコースト最大のショッピングセンター「パシフィック・フェア」
観光客はもちろんローカルにも人気だという巨大ショッピングモール「パシフィック・フェア」にも立ち寄りました。有名ブランドからOZファッション、生活用品、グルメなどバラエティ豊かなお店が400店舗以上集まっていて、ユニクロやZARAなどなじみのブランドも。オーストラリア土産の定番「T2(ティーツー)」の紅茶専門店も入っていました。フードコートもあるので、ショッピングだけでなく&グルメも楽しめそう。
マウント・タンボリンでトレッキング
サーファーズパラダイスからクルマで50分ほどの場所にあるタンボリンマウンテンを訪れました。このあたりはタンボリン国立公園に属していて亜熱帯雨林が生い茂るエリア。ゴールドコースト=海のイメージでしたが、小一時間のドライブで、こんな緑いっぱいの高原のような場所に行けるとは! カーティスフォールズという美しい滝があるということで、そこを目指してプチトレッキングを楽しみました。駐車場から往復で1.1km、片道15分ほどで到着します。
クラフトジンのブレンディング体験が楽し過ぎた! コールドロン蒸溜所
世界的にブームのクラフトジンは、ここオーストラリアでも然り!ということで訪れたのは、トレッキングをした場所からのどかな田舎道をクルマで10分ほど走った場所にある「コールドロン蒸溜所」です。周辺はブドウ畑や牧草地が広がっていてファームステイができそうな牧場なども。
まずは景色のよいオープンテラスでクラフトジンをテイスティング。配合しているものによってこんなにも風味や香りが違うのですね~と理解したところで、屋内の実験室のような場所へ移動。ずらりと並んだジンのボトルを目の前にワークシートが渡されました。
ジンのブレンディングのステップとしては大きく4つ。まず、1. ジンのコンセプトを決める(これ大事)、2. 植物の候補リストを作成する(トリオに相談すべし)、3. 味見をしつつ調合(化学者の気分で)、4. ラベルに名前と成分表を書いて栓をして完成!(達成感あり)となるのですが、これが思っていた以上に楽しかった!
ブレンドは、柑橘、花、スパイス、ハーブ・フルーツ&ナッツの4つに分けたボタニカルベース群のなかから、それぞれ1つをチョイスします。私のジンのコンセプトは「さわやかなゴールドコーストの海(だったような……)」ということで、120mLのジュニパーベースに、レモン、ハニー、ピンクペッパー、ミントの4種類を調合。少し量が足りなかったので最後にコリアンダーもプラスしてみました。世界で一つだけのオリジナルブレンドジンの完成です。
このクラフトジンブレンド体験の所要時間は約45分で、料金はA$75と気軽に楽しめるアクティビティなのが魅力です。コロナ禍と重なったタイミングの2020年オープンというコールドロン蒸溜所なので、ここを訪れる日本人観光客はまだ少ないと思いますが、今後は日帰り人気のスポットになるのでは? ゴールドコースト旅行を計画している人は候補に入れてみてはいかがでしょうか。オリジナルブレンドのクラフトジン、よいお土産になりますよ。