旅レポ
世界遺産グレートバリアリーフをヘリで空から、シーウォーカーで海中から堪能してみた
2023年5月15日 06:00
3月中旬に訪れたオーストラリアのケアンズ&ゴールドコースト。本稿ではケアンズの沖合いに浮かぶ緑の島・グリーン島をご紹介。海の世界遺産グレートバリアリーフで楽しんだ人気アクティビティを中心にご紹介します。
ヘリコプターフライトでグリーン島へ。鳥の目線でアウターリーフを堪能できる遊覧飛行がすごかった!
前回ご紹介した熱帯雨林の街キュランダと並んで、ケアンズのもう1つの人気アクティビティといえばグリーン島観光です。私も大昔ケアンズを訪れた際に船で行った記憶が。それが今回はなんとヘリコプター! 世界遺産グレートバリアリーフを、まずは空から楽しみました。
参加したのはケアンズ発の「ヘリコプターで行くグリーン島1日ツアー」というフライ&クルーズパッケージ。ノーチラスアビエーションのヘリコプターでグリーン島に行き、グレートアドベンチャーズの高速船でケアンズに戻るというものです。大人570オーストラリアドル~のツアー料金には、シュノーケルセット、グラスボトムボート、島内プール利用料金、そして復路高速フェリー代が含まれます。
体重や荷物を計測し、日本語安全説明ビデオを観たら、歩いてすぐのヘリポートへ。自分たちが乗るヘリコプターがどこからともなく飛んできて目の前に降りる光景から早くもワクワク! 機内ではヘッドセットを装着します。(セスナ機は乗ったけれどヘリコプターは人生初かも~!)なんて思っていたらあっという間にふわっと浮いて海が眼下に。刻々と変化していく海の色に目が離せませんでした。
のちほど降り立つグリーン島を過ぎ、離陸から15分ほどでアウターリーフ上空に。エメラルドグリーンの浅瀬のなかにサンドケイと呼ばれる砂の島が見えます。(今、目の前に広がっているのはきっと地球上で最も美しい光景の1つだろうなぁ~!)と感動しながら夢中でシャッターを切っていました。
オーストラリア大陸の北東部に広がる世界最大のサンゴ礁地帯グレートバリアリーフは、長さ約2300km。面積にすると日本列島とほぼ同じ! とんでもないスケールの世界遺産ですよね。
ケアンズから(グリーン島を越えて)アウターリーフまでの移動手段にはクルーズもあるのですが、船だと片道1時間半から2時間かかるそう。それがヘリコプターならわずか25分! 時間短縮になるのはもちろん、船酔いしやすい人にはうれしいですよね。空から眺める壮大なグレートバリアリーフの絶景は一生の思い出になりますよ。一度はヘリコプターフライトをやってみたいなと思っていた人はここでやるべき!
ノーチラスアビエーションには、ケアンズで楽しめるさまざまなヘリコプターフライトパッケージが用意されています。45分または60分の遊覧飛行なら、グレートバリアリーフと熱帯雨林の両方を体験できるものも。一度に2つの世界遺産を空から俯瞰できるってすごい! 出発はケアンズ市内からなので、参加しやすいのも利点です。個人的には今回のヘリコプターフライト、かなりオススメです。
グリーン島ではシーウォーカーに挑戦!
ケアンズの沖合い27kmに浮かぶグリーン島は、1周歩いて30~40分の小さな島。多くの観光客は片道約50分の高速船で訪れ、シュノーケルやダイビング、グラスボトムボートなどのアクティビティを楽しみます。そんなグリーン島で今回体験したのは「シーウォーカー」。そう、ヘルメットを装着して海底散歩ができる、アレです!
シーウォーカーは、海上からホースを通して空気が送られる専用ヘルメットをかぶりながら海中散歩を楽しむマリンアクティビティです。必要なのは水着だけ。特別なスキルやライセンスは必要なく、泳げない人でも大丈夫です。
30~40kgもあるヘルメットを水面でかぶるときはちょっとドキドキしましたが、水中では浮力のおかげでそれほど重さは気になりませんでした(とはいえずっしりきますが)。耳抜きをしながらハシゴを降りるときもスタッフさんがフォローしてくれるので安心です。
水中散歩をするのはサンゴ礁が広がる水深約5mの水底で、時間は15~20分ほど。ガイドバーと呼ばれる長い棒を全員で持って歩きます。イソギンチャクのまわりにはかわいいクマノミも見ることができましたよ。安全のため自身の水中カメラなどは持っていけませんが、水中カメラマンが海中での様子を撮影してくれます。顔のまわりにお魚いっぱい!という南の島ならではのショットをぜひ思い出に。
グリーン島でお世話になったグレートアドベンチャーズの玉腰さんから最新情報が届きました。なんと最近シーウォーカーのプラットフォーム周辺でジュゴンの出没しているのだとか。時期によっては見られることもあるそうですよ。うらやましい!
グリーン島唯一の5つ星リゾート「グリーンアイランドリゾート」
多くの観光客、特に日本人は日帰りツアーで訪れることが多いグリーン島ですが、実は島の真ん中に素敵な宿泊施設があります。それが「グリーンアイランドリゾート(Green Island Resort)」。宿泊者はシュノーケル用具やカヌーやカヤック、グラスボトムボートが無料になったり、日没時には無料のイブニングドリンクが振る舞われたりも。デイビジターがいなくなった夕方以降や、清々しい朝のグリーン島は、きっとひと味違う光景を見ることができるはず。
ケアンズから高速船でグリーン島を往復するなら、グレートアドベンチャーズの「グリーン島ディスカバリーツアー」がお勧めです。ケアンズからの往復高速船乗船券に、サンゴ観賞用のグラスボトムボート乗船やシュノーケルセットのレンタル、プール利用のほか、シャワーや更衣室など島内施設が使える特典付き。最大7時間のグリーン島滞在が可能なので、時間を有効に使ってグリーン島を楽しめますよ。日系企業なので日本語でのサポートが充実。シーウォーカーをやる前のレクチャーも日本語で受けられたのが心強かったです。