旅レポ
長期滞在したくなるゴールドコースト、心と身体をリセットする旅。コロナ後の久々海外にもぴったり
2023年6月9日 06:00
オーストラリア政府観光局、クイーンズランド州政府観光局、ジェットスターが共同主催のプレスツアー。最終回の本稿は、ゴールドコーストの後半編。大人気のカフェやファーマーズ・マーケット、アートギャラリーなどのスポットをご紹介します。
今回、現地でお世話になったホテルの方から聞いた話でしっくりきた言葉があります。それは「オーストラリアはいつもより2時間早く起きて2時間早く寝るのが快適」というもの。郷に入っては郷に従えではありませんが、私も普段の生活ではめったにないような生活リズムで過ごしていたら、すこぶる体調がよかったのでした。ココロも身体もリセットできる国。オーストラリアはそんな旅行先のような気がします。
地元の人に愛されるベーカリー・カフェ
まずは地元の人で賑わう大人気のベーカリー・カフェから。ゴールドコーストの中心地サーファーズ・パラダイスからクルマで南下すること15分ほどの所にある「パドックベーカリー」です。この日は土曜ということもあって朝から大賑わい。木漏れ日が差し込む屋外席にはリラックスした様子で朝食を楽しむ人々の姿がありました。足元にはご主人さまが食べ終わるのをのんびり待つワンちゃんの姿も。なんて平和な光景!
築70年の古民家を改造したという「パドックベーカリー」。開放的なガーデン席のほか、2階建ての建物のテラス席やロフトなど席数はかなりあるのですが、それでもほぼ満席状態。気取らない雰囲気で居心地抜群なので納得です。そして運ばれてきたお料理がとにかくオシャレ! まるで料理雑誌の特集ページのようなスタイリングに一同しばらくは写真の撮り合いでした。
日曜の朝に開催されるファーマーズマーケットでローカル気分を満喫
翌日もまたまた早起きして「HOTA ファーマーズ&アーティザンマーケット」へ。「HOTA」は“Home Of The Arts”の略で、「アート、エンタテイメント、文化などと暮らしをつなぐゴールドコーストのアイコニックな場所」なのだそう。
このエリアには映画館や劇場があったり、広い芝生や水遊びができる池も。そんな場所で毎週日曜6時~11時半に開催しているのが、このファーマーズ・マーケットなのです。地元産の旬な農産物をはじめ、パンやハチミツ、加工肉やスパイス、生花などのブースがずらり。もちろんその場で食べられるフード屋台もたくさんありましたよ。
“うわ~楽しい! ゴールドコーストに住んでいたら毎週来ちゃうだろうな~”なんて思いながら、コーヒースタンドで買ったアイスラテを片手に回っていたら、あっという間に時間が過ぎてしまい大慌てでベーグルサンドを買って朝食を。今回私はスパイスや豆類を量り売りしているお店でアラブのスパイス「デュカ」を購入。家ではアボカドのオープントーストにパラパラとかけてオージー風を楽しんでいます。
HOTAギャラリーで現代ポップアートを鑑賞
ファーマーズ・マーケットで朝食&お買い物を楽しんだあとは、すぐ近くにあるHOTAギャラリーへ。6月4日まで開催されていた「POP MASTERS」を鑑賞しました。アンディ・ウォーホルやキース・ヘリング、ジャン=ミッシェルバスキアといった世界的に有名なアーティストの作品コレクションが一同に介したHOTAギャラリー初の国際大規模展覧会で、大胆で明るいポップアートの世界に引き込まれてしまいました。現代ポップアートはゴールドコーストという土地にお似合いです。
ギャラリーショップというのはどこも楽しいもの。ここHOTAギャラリーのミュージアムショップもご多分に漏れず物欲刺激されまくりの魅力的な空間で、うっかりしていると財布の紐が緩みます(カード払いですが)。同行のライターさんのなかにはオリジナルのトートバッグを4つ買った人も! アクセサリーなどの小物類が特にかわいかったです。
観光フェリー「HOPO」で運河沿いをクルーズ
アート鑑賞のあとは「HOPO(ホポ)」というかわいらしい名前のフェリーに乗船しました。Googleマップでゴールドコーストの街をどんどん拡大していくと、海に近い陸地に川が入り組んでいる部分がたくさんあるのが分かります。「これは川ですの? 池ですの?」と現地のガイドさんに聞いてみると「運河です」とのこと。ゴールドコーストは運河の街なのですね~! 「HOPO」はその運河沿いを走る観光フェリーです。
さながら浅草~お台場を結ぶ水上バスのようなイメージのHOPO。東京とちょっと違うのは、乗船しながら眺めることができるウォーターフロントの豪邸のレベルの高さです。「え!? あの家、玄関が運河側!?」とか「家までのアプローチがヨット!?」などとびっくりしながら目の保養をさせていただきました。非日常の風景を水辺から楽しむことができるHOPO、オススメです。
ケアンズやゴールドコーストはコロナ明けの海外渡航向き
オーストラリア東海岸のケアンズとゴールドコーストの2都市を巡った今回の旅。どこもカジュアルな服装でOKで、チップの必要がなくて、現地の人々は気さくでフレンドリーで、ワインやコーヒーが美味しくて、旅行しやすい国だなぁと改めて感じました。サステナブルの意識が強く、エコ先進国であることを肌で感じられたことは個人的に大きなポイントでした。
年中温暖なケアンズは乾季の5~12月がベストシーズン。ゴールドコーストは年間を通して晴天率が高く(今回の旅はいまいちでしたが)カラリとした気持ちのよい日が続きます。
コロナ禍を経て3~4年ぶりの海外旅行を計画中という人は、身構えずにリラックスできるケアンズやゴールドコーストをぜひ候補に入れてみてはいかがでしょうか。なんといっても日本との時差が1時間だけなのは、やっぱり楽ですよ!