旅レポ
タイ・チェンマイで至福のスパと美食フレンチを堪能! 長期滞在に便利なワーケーション施設も見てきた
2022年5月17日 11:00
「Work」と「Vacation」を組み合わせた「ワーケーション」という言葉がここ数年で一気に浸透してきました。実はチェンマイはコロナ禍以前からワーケーションの地として注目されていた街。タイ国政府観光庁のサイトでは、タイでワーケーションをおすすめする理由として次の5つを挙げています。
・2時間の時差を有効利用できる
・価格以上のお得感がある
・地方でもWi-Fi環境が充実していて、コワーキングスペースもある
・余暇を過ごすアクティビティが充実している
・滞在場所の選択肢が豊富
3項目の“地方でもWi-Fi環境が充実していて、コワーキングスペースもある”は、まさにチェンマイのこと。ほどよいスケール感の街には古い歴史があり、レトロとモダンが入り混じっていて自然もある。大都会バンコクも刺激的でいいけれど、長期滞在するならチェンマイがぴったりかもしれませんね。
今回は2か所のコワーキングスペースを見てきましたので、まずはそちらからご紹介しましょう。3月末~4月上旬に開催されたタイ国政府観光庁主催の視察ツアー、チェンマイ編その2です。
チェンマイの人気コワーキングスペースその1、畳の掘り炬燵スペースもある「yellow」
おしゃれなカフェやレストランが点在するニマンヘミン中心部にある「yellow」は、植物に囲まれたエントランスから入ります。入り口の右手にはカフェがあり、真っ直ぐ進むと広~いワーキングスペースが広がります。
中央の「yellow」ロゴがある場所は畳敷きになっていて、なんと掘り炬燵スタイル。日本人にはぴったりでしょ?と案内してくれたスタッフさん。でも西洋人には向かないのか、この時は誰も利用していませんでした。ラウンジエリアや仕切り付きブース、Skypeブースなど座席はいろいろ選択可能になっています。
「yellow」には動画の撮影や収録、ストリーミングをするための専用部屋、その名も「YouTubeルーム」があります。クロマキー合成が出来るように壁はグリーンバッグになっていたりと超本格的! そんなデジタルノマドワーカーやリモートワーカーにとっての命綱が通信環境ですが、もちろん無料Wi-Fi完備で超高速インターネットが利用可能。シャワールーム、会議室、そして高機能空気清浄機完備と、欲しい設備はなんでも揃っています。
2022年4月時点での利用料金は、コワーキングビジターで、9時から18時まで利用できる1日パスが239バーツ(約905円、1バーツ=約3.79円換算)、7日間24時間利用可能のウィークリーパスが1090バーツ(約4131円)、1か月以内に10日間利用できるフレキシパスが2290バーツ(約8679円)などとなっていました。なお、メンバーになると別料金体系になります。
チェンマイの人気コワーキングスペースその2、ソーダボトル工場をリノベーション「PUNSPACE」
続いて訪れたのは、堀と城壁に囲まれたチェンマイの旧市街エリア。ソーダボトル工場だった建物をリニューアルして2018年にオープンしたコワーキングスペース「PUNSPACE」です。ほかにもターペー門近くとニマンヘミンに2店舗あって、メンバーになると他店舗も追加料金なしで利用可能です。
「yellow」同様に、こちらも24時間・無休で高速インターネット完備。プリンターやスキャナー、コピー機が使えるほか、Skypeルームにシャワー、カフェ、キッチンなども揃っていて、パワーランチも提供できるとのことでした。
「PUNSPACE」のウリは芝生が広がる中庭があること。建物の前に大きな木が立っていて、木陰にはハンモックが掛かっていました。庭の周りには小さなカフェ(というか屋台)も並んでいるのでお腹が空いた時にも困ることはなさそう。
ビジター料金は、月~土曜の9時から18時まで利用できる1日パス(無料コーヒー紅茶付き)が289バーツ(約1095円)、7日間24時間利用可能のウィークパスが1699バーツ(約6439円)となっています。また一番人気は1か月のメンバーパスで3899バーツ(約1万4777円)とのこと。なおメンバー料金は、座席がHot desk、いわゆるフリーアドレスかそうでないかによって料金が変わります。
「yellow」と「PUNSPACE」、どちらのコワーキングスペースも利用者は仕事をしながら旅行をしている西洋人が多いとのこと。コロナ禍で仕事の仕方、旅行の仕方が変化した今、チェンマイでワーケーションする日本人もこれからどんどん増えていくかもしれませんね。
至福のスパ体験「ラリンジンダ ウェルネス スパ」
チェンマイを南北に流れるピン川沿いにある「ラリンジンダ ウェルネス スパ リゾート(RarinJinda Wellness Spa Resort)」内のスパ施設でたっぷり2時間のマッサージを受けてきました。ここはホテルの多い川の西側と違って比較的静かなエリア。ちらっとホテルの中も見させていただきましたが、プールを囲む白い建物がとっても素敵でした。宿泊者は川沿いのレストランで食事ができるそうですよ。
数々の賞を受賞しているというスパは、温水ハイドロセラピープールをはじめハイドロセラピータブ、ヴィシーシャワー、温泉などがあって施設はかなり充実していました。そして熟練のセラピストさん揃い! 今回は「クラシカル タイ マッサージ」という2時間のトリートメントを受けたのですが、私にはすごく合っていて終わったあとは身体がすっきり軽くなりました! ちなみにタイ古式マッサージのようなエビ反り系のアクロバティックさはなく、オールハンドで身体のすみずみまでもみほぐすという感じ。ハーバルボールも途中で登場しました。
調子の悪い部分(右の肩甲骨周り)をあえて伝えないでやってもらったのですが、終わったあとにセラピストさんに聞いてみると、ズバリ当てられました。やっぱりわかるのですね~! 今回の「クラシカル タイ マッサージ」は2350バーツだったので、終わったら担当のセラピストさんに料金の約10%のチップを渡しました。コップンカー。
川沿いに佇む大人のリゾート「クロス チェンマイ リバーサイド リゾート」
スパ体験をしたラリンジンダ ウェルネス スパ リゾートからピン川沿いを更に北にクルマで5分ほどいった場所にある「クロス チェンマイ リバーサイド リゾート」は、タイ北部の伝統的なランナースタイルとモダン要素をミックスしたスタイリッシュホテルです。2018年開業で客室数は29室のみ。リゾートの中庭に立つ樹齢100年余のタマリンドの木がゆっくりとした時間の流れを演出してくれています。
洗練されたアーバンリゾートという雰囲気のこちらのホテル、客室設備もスタイリッシュにまとまっていて、LEDスマートテレビやBluetoothスピーカーなどを利用して今どきの滞在が楽しめそう。コーヒーメーカーやバスルームアメニティなどもこだわっているのがわかりました。今回は見学できなかったのですが、プライベートカバナを備える屋上プールやスパやフィットネスもあるようです。
チェンマイで美食フレンチ体験!「ル・クリスタル」
タイでフランス料理を食べるとは思ってもみなかったのですが、「ル・クリスタル」でのディナーは思い出すと今でもうっとりしてしまうほど素敵なひとときでした。ピン川のほとりにあるこちらのお店は、タイ版「TATLER」マガジンから10年連続で“ベストフレンチレストラン”を受賞している有名店なのだそう。サービス、味、すべてにおいて一流といった感じ!
いただいたのは、メイン料理に銀色の丸い蓋がかぶさって出てくる本格的なフレンチのコース。前菜からデザートまで、これまた美味しいワインとともにたっぷり堪能することができました。チェンマイでアニバーサーリーを祝うことがあったらぜひ利用してほしいお店です。
いよいよ次回は最終回。チェンマイ編その3をお伝えします。