旅レポ

タイ・チェンマイで至福のスパと美食フレンチを堪能! 長期滞在に便利なワーケーション施設も見てきた

チェンマイでスパを受けてきました!

「Work」と「Vacation」を組み合わせた「ワーケーション」という言葉がここ数年で一気に浸透してきました。実はチェンマイはコロナ禍以前からワーケーションの地として注目されていた街。タイ国政府観光庁のサイトでは、タイでワーケーションをおすすめする理由として次の5つを挙げています。

・2時間の時差を有効利用できる
・価格以上のお得感がある
・地方でもWi-Fi環境が充実していて、コワーキングスペースもある
・余暇を過ごすアクティビティが充実している
・滞在場所の選択肢が豊富

 3項目の“地方でもWi-Fi環境が充実していて、コワーキングスペースもある”は、まさにチェンマイのこと。ほどよいスケール感の街には古い歴史があり、レトロとモダンが入り混じっていて自然もある。大都会バンコクも刺激的でいいけれど、長期滞在するならチェンマイがぴったりかもしれませんね。

ちょっと外に出ればコーヒーショップがあり、作業に疲れたら横になって脱力できそうな部屋もある。チェンマイのコワーキングスペースはリフレッシュ空間も充実

 今回は2か所のコワーキングスペースを見てきましたので、まずはそちらからご紹介しましょう。3月末~4月上旬に開催されたタイ国政府観光庁主催の視察ツアー、チェンマイ編その2です。

チェンマイの人気コワーキングスペースその1、畳の掘り炬燵スペースもある「yellow」

緑に囲まれた入り口をくぐれば仕事モードにスイッチが入る?!メンバーは指紋認証で入館可能です

 おしゃれなカフェやレストランが点在するニマンヘミン中心部にある「yellow」は、植物に囲まれたエントランスから入ります。入り口の右手にはカフェがあり、真っ直ぐ進むと広~いワーキングスペースが広がります。

誰も座っていなかった畳スペース。やっぱり背もたれがあるほうがいいのかな
周りのテーブル席はPCを広げる西洋人がいっぱい

 中央の「yellow」ロゴがある場所は畳敷きになっていて、なんと掘り炬燵スタイル。日本人にはぴったりでしょ?と案内してくれたスタッフさん。でも西洋人には向かないのか、この時は誰も利用していませんでした。ラウンジエリアや仕切り付きブース、Skypeブースなど座席はいろいろ選択可能になっています。

こちらがYouTubeルーム。ホント何でも出来るんですのね~とびっくり。ユーチューバーさんにオススメしたい!

「yellow」には動画の撮影や収録、ストリーミングをするための専用部屋、その名も「YouTubeルーム」があります。クロマキー合成が出来るように壁はグリーンバッグになっていたりと超本格的! そんなデジタルノマドワーカーやリモートワーカーにとっての命綱が通信環境ですが、もちろん無料Wi-Fi完備で超高速インターネットが利用可能。シャワールーム、会議室、そして高機能空気清浄機完備と、欲しい設備はなんでも揃っています。

デジタルコンテンツクリエイターっぽい人の姿も。ちょっと憧れちゃいます

 2022年4月時点での利用料金は、コワーキングビジターで、9時から18時まで利用できる1日パスが239バーツ(約905円、1バーツ=約3.79円換算)、7日間24時間利用可能のウィークリーパスが1090バーツ(約4131円)、1か月以内に10日間利用できるフレキシパスが2290バーツ(約8679円)などとなっていました。なお、メンバーになると別料金体系になります。

おしゃれなカフェのような空間も
寝そべってノートPCを広げられる場所
スナック類の軽食コーナー(有料)
入り口を入ってすぐの右手にはカフェ

チェンマイの人気コワーキングスペースその2、ソーダボトル工場をリノベーション「PUNSPACE」

建物の前には大きな木。なんとも気持ちのいい場所です

 続いて訪れたのは、堀と城壁に囲まれたチェンマイの旧市街エリア。ソーダボトル工場だった建物をリニューアルして2018年にオープンしたコワーキングスペース「PUNSPACE」です。ほかにもターペー門近くとニマンヘミンに2店舗あって、メンバーになると他店舗も追加料金なしで利用可能です。

大きな窓なので外の緑をたまに見ながら作業できそう
工場だった建物ならではの構造。天井が高いです
壁の色が落ち着きますね

「yellow」同様に、こちらも24時間・無休で高速インターネット完備。プリンターやスキャナー、コピー機が使えるほか、Skypeルームにシャワー、カフェ、キッチンなども揃っていて、パワーランチも提供できるとのことでした。

「PUNSPACE」には人間工学に基づいた机と椅子が揃っています。これ大事!

「PUNSPACE」のウリは芝生が広がる中庭があること。建物の前に大きな木が立っていて、木陰にはハンモックが掛かっていました。庭の周りには小さなカフェ(というか屋台)も並んでいるのでお腹が空いた時にも困ることはなさそう。

ドリンクコーナー。冷蔵庫もありました
“私はここから来ました”コーナー

 ビジター料金は、月~土曜の9時から18時まで利用できる1日パス(無料コーヒー紅茶付き)が289バーツ(約1095円)、7日間24時間利用可能のウィークパスが1699バーツ(約6439円)となっています。また一番人気は1か月のメンバーパスで3899バーツ(約1万4777円)とのこと。なおメンバー料金は、座席がHot desk、いわゆるフリーアドレスかそうでないかによって料金が変わります。

喫煙エリア
庭にはハンモック

「yellow」と「PUNSPACE」、どちらのコワーキングスペースも利用者は仕事をしながら旅行をしている西洋人が多いとのこと。コロナ禍で仕事の仕方、旅行の仕方が変化した今、チェンマイでワーケーションする日本人もこれからどんどん増えていくかもしれませんね。

ステキにリノベーションされた建物が気に入りました

至福のスパ体験「ラリンジンダ ウェルネス スパ」

まずはここでミントの葉と塩のスクラブを使って足を洗ってもらいます

 チェンマイを南北に流れるピン川沿いにある「ラリンジンダ ウェルネス スパ リゾート(RarinJinda Wellness Spa Resort)」内のスパ施設でたっぷり2時間のマッサージを受けてきました。ここはホテルの多い川の西側と違って比較的静かなエリア。ちらっとホテルの中も見させていただきましたが、プールを囲む白い建物がとっても素敵でした。宿泊者は川沿いのレストランで食事ができるそうですよ。

「ラリンジンダ ウェルネス スパ リゾート」はホテルに併設してスパがあります

 数々の賞を受賞しているというスパは、温水ハイドロセラピープールをはじめハイドロセラピータブ、ヴィシーシャワー、温泉などがあって施設はかなり充実していました。そして熟練のセラピストさん揃い! 今回は「クラシカル タイ マッサージ」という2時間のトリートメントを受けたのですが、私にはすごく合っていて終わったあとは身体がすっきり軽くなりました! ちなみにタイ古式マッサージのようなエビ反り系のアクロバティックさはなく、オールハンドで身体のすみずみまでもみほぐすという感じ。ハーバルボールも途中で登場しました。

緑あふれる敷地内
休憩スペースも
施術前に渡される抗原検査キット
洗練された雰囲気の受付エリア
パンダンティーのウェルカムドリンク

 調子の悪い部分(右の肩甲骨周り)をあえて伝えないでやってもらったのですが、終わったあとにセラピストさんに聞いてみると、ズバリ当てられました。やっぱりわかるのですね~! 今回の「クラシカル タイ マッサージ」は2350バーツだったので、終わったら担当のセラピストさんに料金の約10%のチップを渡しました。コップンカー。

ハイドロセラピープール
ビシイシャワー
施術を受けたお部屋。2人で受けられる広い部屋もあります
オリジナルのプロダクトもいろいろ

川沿いに佇む大人のリゾート「クロス チェンマイ リバーサイド リゾート」

1階プールスイートのプライベートプール

 スパ体験をしたラリンジンダ ウェルネス スパ リゾートからピン川沿いを更に北にクルマで5分ほどいった場所にある「クロス チェンマイ リバーサイド リゾート」は、タイ北部の伝統的なランナースタイルとモダン要素をミックスしたスタイリッシュホテルです。2018年開業で客室数は29室のみ。リゾートの中庭に立つ樹齢100年余のタマリンドの木がゆっくりとした時間の流れを演出してくれています。

ウェルカムドリンクはタマリンドジュース
タマリンドの木がある中庭では結婚式もできるそう。奥はライブラリーバー&カフェ
「オキシジェンダイニング」は前面ガラス張りで超おしゃれなレストラン
2020年にはミシュランの星も獲得しています
カウンター席
川沿いには芝生の広場が広がっています。朝の散歩が気持ちよさそう
絵になるクラッシックカー
お部屋番号の照明の凝り方がスゴイ

 洗練されたアーバンリゾートという雰囲気のこちらのホテル、客室設備もスタイリッシュにまとまっていて、LEDスマートテレビやBluetoothスピーカーなどを利用して今どきの滞在が楽しめそう。コーヒーメーカーやバスルームアメニティなどもこだわっているのがわかりました。今回は見学できなかったのですが、プライベートカバナを備える屋上プールやスパやフィットネスもあるようです。

1・2階にあるガーデンビュースイート。キングベッド1台、51m2
洗面台
テラス
2~4階のグランドリバービュースイート。キングベッド1台、65m2、バスタブ付き
洗面台
アメニティ
1階のみのプールスイートはプライベートプールあり。177m2
テラス
プールサイドのリクライニング

チェンマイで美食フレンチ体験!「ル・クリスタル」

温かみのあるランナー建築の店内へ

 タイでフランス料理を食べるとは思ってもみなかったのですが、「ル・クリスタル」でのディナーは思い出すと今でもうっとりしてしまうほど素敵なひとときでした。ピン川のほとりにあるこちらのお店は、タイ版「TATLER」マガジンから10年連続で“ベストフレンチレストラン”を受賞している有名店なのだそう。サービス、味、すべてにおいて一流といった感じ!

美しいテーブルセッティングにうっとり

 いただいたのは、メイン料理に銀色の丸い蓋がかぶさって出てくる本格的なフレンチのコース。前菜からデザートまで、これまた美味しいワインとともにたっぷり堪能することができました。チェンマイでアニバーサーリーを祝うことがあったらぜひ利用してほしいお店です。

コース料理の一例 ※一部他の同行者の分もあります
ライブジャズバンドも登場して終始ムードたっぷり
テラス席もある屋外。夜はロマンチックな雰囲気

 いよいよ次回は最終回。チェンマイ編その3をお伝えします。

ゆきぴゅー

長野生まれの長野育ち。2001年に上京し、デジカメライター兼カメラマンのお弟子さんとして怒涛の日々を送るかたわら、絵日記でポンチ絵を描き始める。独立後はイラストレーターとライターを足して2で割った“イラストライター”として、雑誌やWeb連載のほか、企業広告などのイメージキャラクター制作なども手がける。