旅レポ

OMO3札幌すすきの by 星野リゾートに泊まってみた。元祖さっぽろラーメン横丁でハーフサイズをはしご!

2022年1月28日 開業

「OMO3札幌すすきの by 星野リゾート」に泊まってみた

 星野リゾートは1月28日、北海道札幌市に「OMO3札幌すすきの by 星野リゾート」をグランドオープンした。プレオープン中、一足早く宿泊することができたので、本稿ではその模様をお伝えしたい。

すすきのにオープンした「OMO3札幌すすきの by 星野リゾート」。地上13階建てで、客室数は226室(写真提供:星野リゾート)

デスクワークにも対応する機能的な客室

 OMO3札幌すすきのの客室数は226室で、スーペリアツインルーム(定員1~2名)、ダブルルーム(定員1~2名)、ユニバーサル仕様のトリプルルーム(定員1~3名)の3タイプを用意している。

 宿泊したのはスーペリアツインルームで、21.1m 2 の適度な広さと機能的なインテリアになっている。無料Wi-Fiや有線LAN、コーナーを上手に使ったデスクも十分な広さがあるので、デスクワークも可能だ。背もたれを備えたチェアが用意されているのもよい。

 このほか、テレビ、電気ケトル、冷蔵庫、金庫といった設備も揃っており、洗濯が必要なら2階にあるコインランドリーも利用できる。バスとトイレは別になっているが、バスはシャワーブースのみの仕様だ。機能的で快適な空間になっているので、旅の疲れも癒され充実した時間が過ごせる。

ほどよい広さのスーペリアツインルーム
都市型ホテルとして十分な設備が備わっている。デスクもあるので、ワーケーションも可能だ
トイレは洗浄機能付きで、歯ブラシなどのアメニティも用意されている。シャワーはボディシャワーも付いている多機能タイプ

 星野リゾートが運営する宿泊施設はそれぞれコンセプトに合わせてブランドがあり、非日常を追求した「星のや」、ファミリーリゾートの「リゾナーレ」、温泉旅館の「界」などがあるが、「OMO(おも)」は都市観光ホテルとして展開しているブランドだ。

 OMOのコンセプトは「寝るだけでは終わらせない、旅のテンションを上げる都市観光ホテル」となっており、地域と一体となって街を楽しみ尽くす旅を提案している。さらにOMOのなかでもサービスの幅が分かれており、OMO7はレストランやブュッフェスタイルの朝食が楽しめるフルサービスホテル、OMO5はカフェが併設されたブティックホテル、OMO3は24時間営業のショップ「OMO Food&Drink Station」があるベーシックホテルで、OMO1はシンプルなカプセルホテルになっている。

 今回宿泊したOMO3札幌すすきのはベーシックタイプで、1月7日に同じく北海道にオープンした「OMO5小樽 by 星野リゾート」はブティックタイプと、立地に合わせたサービスを提供している。

北海道には「OMO7旭川 by 星野リゾート」「OMO5小樽 by 星野リゾート」がある
OMOブランドの違い(ニュースリリースより抜粋)
OMO Food&Drink Stationでは、このような軽食や飲料が24時間手軽に購入できる

 サービスに幅のあるOMOだが、街を楽しみ尽くすために共通のサービス「Go-KINJO」がある。Go-KINJOは、街歩きの楽しみ方を案内してくれる「OMOレンジャー」と「ご近所マップ」の2つのコンテンツで構成されている。地域ごとに観光資源が異なるように、ホテルごとに内容は異なっているので、違うOMOを訪れる楽しみもある。

 OMO3札幌すすきのが掲げているコンセプトは「幸せな夜更かし」。札幌市の歴史ある繁華街であるすすきのは、コロナ前には飲食店が約3500店舗あり、北海道の豊かな食を楽しむにはうってつけのエリアだ。美味しい食事に美味しいお酒を出す店が軒を連ねていれば、ついつい夜更かししてしまう。そういった想いがコンセプトに込められている。

 実際、フロント、ラウンジを備えたパブリックスペース「OMOベース」には、すすきのの街歩き(食べ歩き)が充実する「ご近所マップ」が設置されているのだが、こちらのマップは「スタッフが500店以上食べ歩いたなかから厳選して紹介しています」と総支配人の羽毛田実氏が話すように、とても魅力的な内容になっている。訪れた際はぜひとも見てもらいたい。

1階にあるご近所マップは必見
オススメの店舗が分かりやすく紹介されているので参考になる

OMOのお勧めアクティビティ! OMOレンジャーが教える・案内する

 もう一つ、宿泊した際に体験してもらいたいのが「すすきのアペロ」だ。これは、OMOレンジャーが毎日16時と17時から約15分間、ジンギスカン、ラーメン、スープカレー、〆パフェについて熱く語ってくれるもので、夜の食べ歩きに出かける前にぜひとも聞いて参考にしてもらいたい。

 4種類のなかからどれについて語るかは、OMOレンジャーのその日の気分によるそうだが、筆者が参加した会では、ジンギスカンについていろいろとレクチャーしてもらった。この日は後ほど紹介するラーメンの食べ歩きが控えていたのだが、食欲をかきたてる説明に思わず「ジンギスカン食いてー」と店の詳細を聞きに行ってしまったほどだ。ちなみに、すすきのアペロは参加費は無料だ。

ジンギスカンについて熱く語るOMOレンジャー。この日はジンギスカン鍋の違いや店によるこだわりポイントを詳しく解説してくれた

 それ以外には、OMOレンジャーが案内してくれる有料ツアーとして、老舗料亭「杉ノ目」と炉端焼き店「ウタリ」を巡り、最後には和食の料理長がプロデュースする「シメパフェ」で締める「老舗料亭から始まる すすきのはしご酒ツアー」(5300円)、初めての人でもバーの楽しみ方を人気店「THE NIKKA BAR」で学べる「THE NIKKA BARでの席予約付き はじめてのBAR体験」(7000円)が用意されているので、興味ある方は参加してもらいたい。

用意されている有料アクティビティ。老舗料亭の料理長にシメパフェを作ってもらったり、人気のバーに席のリザーブをお願いするなど、熱意が感じられるおもしろい企画になっている

 今回、筆者が参加したのは「元祖さっぽろラーメン横丁」の17店舗から3店舗でハーフサイズのラーメンを食べ比べできる「ハーフサイズで札幌ラーメンはしご」だ。こちらのアクティビティは宿泊プランとセットになっており、好みの店でハーフサイズのラーメンを3杯注文できるチケットをもらい、それを持って店に向かうもので、1月28日から始まっている。

 事前にOMOレンジャーによる横丁攻略ガイドも受けられるので、好みの店をスムーズにピックアップできるはずだ。この日は「ドラムカンスープ 天鳳」と「みそ吟札幌本店」で、ハーフサイズの味噌ラーメンをいただいた。同じ味噌でも個性の違いがはっきりとしており、どちらも美味しかったのは言うまでもない。ちなみにチケットの有効期限は5か月間あるので、自分の食欲に合わせて(後日でも)訪問できるのがポイントだ。

ハーフサイズのラーメンを3杯注文できるチケット。このほか、元祖さっぽろラーメン横丁の小冊子も渡される
ドラムカンスープ 天鳳の味噌ラーメン。3種類の味噌をブレンドしたコクのある旨さ
みそ吟札幌本店の味噌ラーメン。シャキシャキのモヤシとコーンがポイント

 足を延ばして郊外を観光するもよし、札幌市内を散策するもよし、すすきので食べ歩き・飲み歩きをするもよしと、札幌を観光するにはとても便利なのがOMO3札幌すすきのだ。しかも、すすきのの楽しみ方を日々研究しているOMOレンジャーの存在は非常に頼もしく、水先案内人として活躍してくれるはずだ。

1階のレセプション。フレンドリーなスタッフがにこやかに迎えてくれる

OMO3札幌すすきの by 星野リゾート

所在地: 北海道札幌市中央区南5条西6-14-1
TEL: 0570-073-022(9時30分~18時)
客室数: 226室
チェックイン/アウト: 15時/11時

野村シンヤ

IT系出版社で雑誌や書籍編集に携わった後、現在はフリーのライター・エディターとして活動中。PCやスマートフォン、デジタルカメラを中心に雑誌やWeb媒体での執筆や編集を行なっている。気ままにバイク旅をしたいなと思う今日この頃。