旅レポ
「JPリゾート 伊豆高原」開業前に泊まってみた! 露天風呂付きオーシャンビュー客室で非日常を味わう
2021年3月31日 07:00
- 2021年4月1日 開業
「かんぽの宿 伊豆高原」は4月1日、名称を「JPリゾート 伊豆高原」に変更してリニューアルオープンする。
日本郵政は全国に33施設ある「かんぽの宿」のリニューアルを2021年春を目処に進めてきたが、なかでも伊豆高原は営業名称を変更したこともあり、新しく生まれ変わったと言ってもよいほどの大規模リニューアル。唯一無二のフラグシップ施設にふさわしく、非日常感をたっぷり味わえるワンランク上のリゾートホテルとなった。ここでは、事前に報道向けに開催された内覧会・試泊レポートをお届けする。
JPリゾート 伊豆高原
所在地: 静岡県伊東市八幡野1104-5
客室数: 55室(プレミアムスイートルーム4室、プレミアムルーム18室、スタンダードルーム33室)
客室: :30~116m 2
付帯施設: レストラン、大浴場、ショップなど
TEL: 0557-51-4400
今回のリニューアルのコンセプトは「本質を磨く、上質な宿」。従来からある“保養所”のイメージとはほど遠い、ハイランクの時間と空間を滞在中は存分に味わうことができた。
そんなJPリゾート 伊豆高原があるのは静岡県伊東市。近くには景勝地として知られる城ヶ崎海岸や、大室山、伊豆シャボテン動物公園やぐらんぱる公園など人気の観光名所や施設が数多くあるエリアだ。ペンションや別荘を見下ろす伊豆高原の高台にあり、正面に相模灘を望む絶景ロケーション。伊豆大島はもちろん、晴れていれば利島や新島、式根島まで見ることができる。
建物は本館を挟んで西館と東館からなり、大浴場に近い東館はスタンダードルーム、本館と西館は各部屋に半露天風呂付きのプレミアムルーム。
客室はスタンダード33室、プレミアム22室の全55室で、全室オーシャンビューとなる。チェックインは15時から、チェックアウトはスタンダードルームが10時、プレミアムルーム、プレミアムスイートルームが11時となっている。
客室紹介。まずは宿泊した「温泉半露天付プレミアムテラスツイン」から
今回利用したのは「温泉半露天付プレミアムテラスツイン」。セミダブルベッド2つのほかに、ごろんと横になれる大きめのソファ、ローテーブルとチェアがゆったりと配置されている。
海が一望できるテラスがあって、時間ごとに変化する広い空と相模灘の景色を楽しめる。ただしムリのない姿勢でノートPCを置けるデスク&チェアはないため、がっつりワーケーションをするのには不向きかもしれない。なお、館内・客室では無料のWi-Fi接続サービスが利用できる。
何と言っても部屋に温泉が付いているのはうれしい。完全なオープンエアではなく半露天とはいえ、外の空気が感じられるし、目隠しからは海も見える。自分の好きな時間に自分だけの温泉に入ることができる極上体験だった。
カップルや夫婦にオススメ「温泉半露天付プレミアムラグジュアリースイート」
スイートルームは全4室で、すべて本館2階にある。こちらは「温泉半露天付プレミアムラグジュアリースイート」というJPリゾート 伊豆高原のなかで最も高い価格帯のゲストルーム(大人1泊2食付きで4万4200円~/人)。記念日などのアニバーサリー利用にもよいだろう。座ると目線の先に水平線がくるようになっているソファでのんびり過ごしてみたい。
2世代利用に最適な「温泉半露天付プレミアムデラックススイート」
1室のみのデラックススイートは本館2階にあり、ベッドルームが2室用意されたラグジュアリー空間だ。ここは2世代ファミリーやグループ利用にオススメ。最大人数9名となっているが、4~7名利用を推奨しているという。
バリアフリー対応のユニバーサルツイン
すべての宿でバリアフリー対応の客室を備えるかんぽの宿。ここJPリゾート 伊豆高原でも、玄関やバスルームに段差がないバリアフリー設計の客室を3室用意している。いずれもスタンダードルームとなる。
リゾートホテルでも天然温泉が自慢
全国にある「かんぽの宿」は、ほとんどの宿がその土地に湧く天然温泉を利用している。ここも伊豆高原温泉という温泉名の天然温泉で、露天風呂が自慢の大浴場がある。
大浴場は毎朝男女を入れ替えるシステムなので、朝と夜で違う露天風呂に入ることができる。ちなみにサウナもそれぞれスチームサウナとドライサウナなので、どちらも利用したければ朝風呂を利用したい。また、大浴場のほかに貸切風呂(介護機能付き家族風呂)もある。
見晴らし抜群のダイニングでの夕食
本館3階にある「ダイニング匠海」でいただく夕食は、17時30分~と19時30分~の2部制となっている。料理人の様子が間近で見られるライブキッチンを楽しみながら、旬の味覚をふんだんに使った料理をコースで味わえる。
この日は、器使いが素晴らしい竹籠五種盛りからはじまって、お造り、煮物、口直しの氷菓、洋皿、ご飯物、デザートに水菓子というコース。特に料理長特製秘伝のたれを使った煮物の金目鯛の煮付けは絶品で、そのたれでごはんを食べたいとひそかに思っていたら、なんとご飯物のときにお供として提供された。何杯でもいける魅惑のたれである。
夕食メニューは約1か月ごとに変わるとのことで、季節ごとに旬の食材を楽しめるだろう。またお造りで食べるわさびは地元伊豆産の本わさびで、自分ですりおろす楽しみも。
伊豆高原をもっと知って好きになれる館内アクティビティ「ロビートーク」
JPリゾート 伊豆高原では、毎晩19時から「ロビートーク」という館内アクティビティが開催される。これは宿泊客に地元・伊豆高原の魅力を伝えて地域全体の観光促進を図ることを目的としたもので、伊豆高原全体の発信地のような宿を目指す本施設ならではのコンテンツ。地元の観光業に携わるさまざまな人たちのトークを予定しているという。
この日は城ヶ崎にある「ニューヨークランプミュージアム&フラワーガーデン」から土谷館長と、伊東市ビジターセンターから西谷理事が来訪し、それぞれ約20分ほどのプレゼンテーションを行なった。ためになる情報満載でトークも楽しいので、翌日どこに行こうかな?と思っている人は参考になるだろう。
夕食2部の人は夕食前に、そして夕食1部をチョイスした人も少し早めに食べ終えれば間に合うので、ぜひ参加してみてほしい。