旅レポ

沖縄を2階建てオープントップバスで快走! 「美ら島SKY」バスツアーに乗ってみた

2021年1月13日 開始

セルリアンブルーは2階建てオープントップバス「美ら島SKY」号によるツアーを1月13日に開始する

 沖縄県内で貸し切りバスや船舶を利用したツアーを企画・実施しているセルリアンブルーは、2階建てオープントップバス「美ら島SKY」号によるバスツアーを2021年1月13日に開始する。

 政府の実施するGo To トラベルと沖縄県が実施する「おきなわ彩発見バスツアー」キャンペーンを組み合わせて、お得な料金で提供するもので、運営は糸満市に本社を置く美ら島観光バス(有限会社美ら島)が行なう。

赤いボディが目を引く2階建てオープントップバス「美ら島SKY」号。「よみがえれ!首里城」のロゴが入っている
客席は2階のみ。窓が大きく視界もよい

 ツアーは1日に4便あり、それぞれルートと料金が異なる。

 那覇9時出発の「ウミカジテラスコース」は、豊見城市瀬長島のウミカジテラス~福州円(那覇市若狭)~国際通りを巡るコース。

 ウミカジテラスでショッピングや散歩を楽しんだり、中国式庭園の福州園で異国情緒を味わえる。4コースのなかではもっとも手軽なコースだ。

 ツアー代金は、通常2500円が前述のキャンペーン利用により実質支払額625円で参加可能(4歳以上。3歳以下は無料・座席なし)。福州園の入場料込み。なお水曜日は福州園が休園のため、ツアーも水曜は運休になる。

 那覇11時20分出発の「アメリカンビレッジコース」は、泊大橋から西海岸道路を経由して北谷町のアメリカンビレッジに向かうコース。海沿いの道路を気持ちよく走り、アメリカンビレッジでショッピングやランチが楽しめる。ツアー代金は2800円(同820円)。

 那覇14時20分出発の「DMM水族館コース」は、5月にオープンした「DMMかりゆし水族館」(豊見城市)を楽しむことに特化したコース。水族館では自由時間が70分間設けられており、帰路は瀬永島を一周して空港~国際通りを経由。

 ツアー代金には5000円(同1250円)で、水族館の入場料が含まれおり、さらに1000円分の地域共通クーポンが付いてくる。

 那覇17時30分出発の「DMMかりゆし水族館+サムズステーキディナーコース」は、水族館とディナーがセットになったコース。ステーキディナーのフルコースが味わえる「サムズアンカーイン・イーアス店」は、目の前の鉄板でシェフがパフォーマンスしながら焼いてくれるスタイルのレストラン。サムズは沖縄で歴史のあるステーキチェーン店で、イーアス店は6月にオープンした。

 ツアー代金は大人8000円(同2200円)で、水族館入場料と食事代を含む。1000円分の地域共通クーポンも付く。

開放感あふれるオープントップ。感染予防の面でも安心だ
ショッピングや軽食が楽しめるウミカジテラス。30分間の自由時間が設けられている
福州園に向かう直前、若狭海浜公園の大龍柱も屋根の上に見え大迫力
中国式庭園の「福州園」。中国福建省福州市と那覇市の友好都市締結10周年と那覇市市制70周年を記念して、1992年に完成
国際通りを経由して終点の県議会前へ

 今回は「ウミカジテラスコース」の試乗会に参加した。

 バス移動中には、高い目線からの景色が楽しめるのはもちろん、ガイドさんの話も楽しく、町の説明や歴史を聞かせてくれて飽きさせない。

 見応えがあるのは、ゆいレールの線路の下を通るときや街路樹の葉っぱが覆いかぶさってきそうなところなど。瀬長島など空港近辺の移動中には、頭上を飛行機が飛ぶなんていうことも。

 瀬長島から福州園に向かう際には海底トンネル(沈埋トンネル)「うみそらトンネル」を経由する。ガイドさんいわく「ジェットコースターに乗ってる気分になれる」オススメの経路とのこと。

ゆいレールの線路が手が届きそうなところに
瀬長島では頭上に飛行機が見えるチャンスも
まるでジェットコースターのような(!?)うみそらトンネルへ突入

 バスツアーの楽しみは、目的地だけでなく移動中にもたくさんあるということが感じられた。試乗中は青空に恵まれたが、雨天時にはカッパを無料配布する。雨が強い場合は屋根を閉じる。

「美ら島SKY」バスツアーの実施期間は、「おきなわ彩発見バスツアー」キャンペーンの終了する2月28日までとなっているが、Go To トラベルの実施状況により期間や金額を変更する可能性もあるので、詳細はWebサイトで確認していただきたい。

大城和歌子

横浜生まれのウチナーンチュ二世。東京での出版社勤務を経て1998年11月に沖縄移住、フリーのライターとなり「和歌之介」のペンネームで活動。主に音楽系記事を得意とし、沖縄インディーズの隆盛を間近で体感した。自らも音楽活動をゆる~く展開。現在、那覇市内でレコードバー「リンドウ」を営んでいる。