旅レポ
沖縄県粟国島で楽しむアクティビティとスイーツ。カヤック、三線、もちきびの入ったアイスを満喫
2019年2月11日 00:08
OCVB(沖縄観光コンベンションビューロー)が主催する「粟国島(あぐにじま)メディアツアー」に参加して過ごした粟国島体験の3回目。
今回は島で楽しめる体験型アクティビティを中心にお届けします。
沖縄だから、やっぱりマリンアクティビティ
沖縄県の離島といえば、誰もが思い浮かべるのはエメラルドブルーの海。島の西側に、数ある沖縄の島のなかでもめずらしい火山で隆起した地形を持つ粟国島ですが、ほかの島同様、この島にも東側には1kmにもわたる白い砂浜「ウーグの浜」があり、さまざまなマリンスポーツを楽しめます。
さすがに冬場の平均気温は20℃を切るものの、常に東京よりは10℃ほど高く、ツアーを実施した10月の平均気温は25℃を超えていて、ギンガメアジの大群が織りなす巨大トルネードが見られる4月から7月を過ぎても、まだまだシーカヤックやシュノーケリングなどが楽しめてしまうのです。もちろん現地ではインストラクターの丁寧な指導も受けられますので、初心者でも安心です。
また、このビーチには、沖縄古来の風情を色濃く残す粟国島には似つかわしくないくらい(失礼)きれいで、しっかりした公共のシャワー施設が完備されているので、遊んだあとも快適に次の行動に移れます。
絶景を楽しみながらまわる全36ホールの「粟国島パークゴルフ」
島の東側には傾斜地を利用したパークゴルフ場があります。パークゴルフは子供でも楽しめる気軽さと、決して「子供向け」ではない大人が楽しめる本格的な楽しさを併せ持つスポーツで、ツアー参加者も、ほんの少しの闘争心と、みんなで和気あいあい楽しめる気持ちよさで、プレーを大いに満喫しました。粟国島パークゴルフ場は真っ青な空の高さと、一面に広がる芝生の鮮やかな緑、そして大海原を見渡しながらプレーできる最高のロケーションですので、仲間や家族との旅にオススメです。ゴルフ経験者も、クラブを握ったことのないような初心者も誰でもワイワイ一緒に楽しめます。
沖縄音楽には欠かせない、三線(さんしん)の体験プログラム
三線の奏でる独特の音色は、それだけで沖縄を感じてしまうほど沖縄音楽には欠かせないものですが、粟国島では、そんな三線を体験するプログラムも用意されていています。
体験の会場は観光協会のある「島あしび館」で、必要なものはすべて用意されていますので、予約後は手ぶらで参加できます。日ごろから音楽演奏には縁遠く不器用な筆者には、短時間で1曲完成するのは少々ハードルが高かったのも正直なところですが、それでも自分の手で奏でる沖縄の音は忘れがたい思い出となりました。
マリンアクティビティ、パークゴルフ、三線体験。そして前回までにご紹介したヤヒジャ海岸の奇岩巡りや鍾乳洞「洞寺(てら)」巡り、塩の生産施設見学などなど、一見何にもないような小さな島にギュッと詰まったさまざまな体験プログラムは、どれもこの島を十二分に感じさせてくれるものばかりです。また、粟国島の海岸線で拾った貝殻を使ったジェルキャンドル作りなど、三線体験以外にも室内で行なえるプログラムも多数用意されていますので雨が降っても安心です。
地元産のさとうきびが生み出すスイーツも
島の基幹産業はさとうきび農業。粟国産のさとうきびから作られた黒糖はこの島のさまざまな食品に使われています。粟国産のマージン(もちきび)や、アカマーミー(小豆)と組み合わせた食品も多く、いずれも粟国の塩がそれぞれの味を引き立てています。島のいたるところで見られるソテツを原料とした味噌も作られています。川や湖がなく淡水に恵まれず、一見農業には適していないように思える粟国島ですが、実は地元産の自然食品が充実していて独自の味が楽しめるのもこの島の魅力です。
時折、時が止まってしまったように思える風景に出くわす粟国島らしく、この地にはまだ「洗骨」という葬制が残っているそうです。全国的にも今ではほとんど見られなくなったという神秘的なこの風習をテーマにした映画「洗骨」が2月9日(沖縄のみ1月18日より先行公開)より公開されています。
この映画を手掛けたのは、沖縄出身の照屋年之(お笑いコンビ ガレッッジセールのゴリ)さん。もちろん舞台は今回ご紹介した粟国島です。粟国島に足を運ぶ前に、一度映画館に足を運んで島の一端を感じてみるのもいいかもしれません。