旅レポ

ホノルルの最新ホテル「ザ・リッツ・カールトン・レジデンス・ワイキキビーチ」でスパを体験

ザ・リッツ・カールトン・レジデンス・ワイキキビーチ エヴァタワーのプレミアスイートからの眺め

 2018年10月に新棟が完成し、グランドオープンを迎えたハワイ・ホノルルのラグジュアリーホテル「ザ・リッツ・カールトン・レジデンス・ワイキキビーチ」。

 前回は宿泊した部屋を紹介したが、今回はほかのグレードの部屋やスパ、ダイニングなどの付帯施設を紹介していく。

ザ・リッツ・カールトン・レジデンス・ワイキキビーチ

所在地:383 Kalaimoku Street, Waikiki Beach, HI 96815
TEL:+1-808-922-8111
TEL(日本国内):0120-853-201
客室設備:無料Wi-Fi、テレビ、キッチン、コーヒーメーカー、冷蔵庫、オーブン、洗濯機、乾燥機、シャワーブース、バスタブ、温水洗浄便座など
付帯施設:レストラン、スパ、ジム、プール、ビジネスセンター、会議室、シアタールームなど
Webサイト:ザ・リッツ・カールトン・レジデンス・ワイキキビーチ

 滞在中ちょくちょく立ち寄ったのは、オールデイダイニングの「ザ・マーケット」。朝食はもちろん、遅く目が覚めたときも、コーヒーが飲みたくなったときでも、いつも開いているので気軽に入れる。

 フロント同様、ビーチのある南側は壁がなく、大きく開いているため、朝から気持ちのよい風が吹き込んできて、朝食にはもってこいの環境だった。食事中、頻繁に小鳥が遊びに来るのも南国感があって、リゾートに来ていることを朝から実感させてくれる。

 朝食時間帯は高確率で日本語対応のスタッフがフロアに出ているようだが、ぱっと見でいないように思えても、メニューの指さしで注文はできるはず。支払いを部屋付けにすることもできるので、ルームキーをテーブルに見えるように置いておけば(言わなくても)きちんと対応してくれる。

 ちなみに、ザ・マーケットの奥には寿司職人・中澤圭二氏が手掛ける江戸前寿司の名店「すし匠」がある。店内は10席でこちらでも人気なので、確実に入るには事前に予約しておいたほうがよいだろう。それから、もう一か所訪れておきたいのは、1階にある「ディーン&デルーカ」。日本でもフードメニューが充実したカフェとして知られているが、ホテルの1階にあるこの店舗はハワイ1号店で、日本でも見かけるようなトートバッグはもちろん、マグカップなどのおみやげも売っていた。

オールデイダイニングの「ザ・マーケット」
ある日の朝食。「Early Bird」(33ドル、約3630円、1ドル=約110円換算)。タマゴ2つ(焼き方はお好みで)、ハム/ポルトガルソーセージ/ベーコンのどれか、バターミルクパンケーキ。これにフレッシュジュースと100%コナコーヒー(または紅茶)が付いてくる
別の日の遅い朝食。「Acai Bowl」(15ドル、約1650円)。アサイーボールにはバナナとベリー、オーツ麦、チアシードが。右は「Seasonal Fruit&Berry Bowl」(10ドル、約1100円)

 すべてのセラピストが日本人でフロントも日本語が通じる、ということからも力の入れ具合が分かるスパ「ザ・リッツ・カールトン・スパ」では、80分コースを体験した。日本語表記のメニュー(PDF)もあり、Webサイトで見ることができる。記者はスパも初めてなら全身マッサージを受けるのも初めてなので、正直フロントまでは「自分がここに来ていいのか?」といった居心地のわるさを感じていたが、待合室を兼ねたロッカールームで意識が変わった。

 フロントから階段を降りると長い廊下があり、男女それぞれのロッカールームがある。中に入るとなんだかいい匂いがして、金属のボウルで冷やされたタオルやキレイに整えられたアメニティが目に入る。この匂い、実はユーカリを使ったスチームサウナのもので、ロッカールームにはスチームサウナ、ドライサウナ、シャワーが完備されている。ユーカリの葉から採れるオイルには殺菌作用があるとのこと。ロッカーの中には「Monarch」と書かれたふわふわの着心地のバスローブがあって、着替えると布団に包まれているような落ち着いた気分になってくる。そして、着替えて待っていると、施術担当者が迎えに来てくれる。分からないことだらけなので、「迎えに来てくれる」というのもよかった。

 廊下を奥に進むと個室の施術室があり、まずは足先のマッサージ。続いてベッドでうつ伏せ、仰向けになって全身のマッサージを行なう。このスパで使われているトリートメントオイルは、英国の高級スパ「ESPA」発祥のものと、ハワイメイドブランド「ハワイアン・フォレスト・ナチュラルズ」のもの。

 記者がスパ初体験というのを伝えていたこともあってか、マッサージは施術内容を一つ一つ説明してくれたので、このころにはもう身構えることもなく、ただただ身を委ねるだけになっていた。数年前に一度だけ受けた膝からの下のマッサージは痛くて途中でやめてもらったのだけど、ここではもちろんそんなことはなく、最後の方はついウトウトとしてしまう。起こしてもらうと、全身から力が抜けたような心地よい脱力感があって、肩や腰などの凝りを取る、というよりは(そういう効果もあるのだろうけど)全身のリフレッシュを促進するものなのだと感じられて、女性がスパやマッサージを愛好する理由がようやく分かった気がする。

スパのフロント。ホテル自体のフロントやインフィニティプールと同じレベルにある
このスパでも使っているESPAの製品などがズラリ。もちろん購入できる
受付を済ませると階下のロッカールームに通される
きちんと整頓されたアメニティが待ち受けている
シャワー、スチームサウナ、ドライサウナを完備。写真はドライサウナ
ロッカーを開けるとMonarchのバスローブ
これがすごくふわふわ
施術室は廊下の先にある
施術室。実際はもう少し落ち着いた暗さ
まずはここで足の先をほぐしてもらう
スパで使っているのはいずれもESPAのトリートメントなど

 前回の記事で、記者が泊まったのは「デラックス」グレードの「スタジオ・デラックス・オーシャンビュー」とお伝えしたが、より高層にある「グランド」と「プレミア」の客室も紹介しておく。

こちらは記者が泊まった「デラックス」と同じグレードのスイートルーム
「グランド」のスイートルーム。角部屋なら海だけでなくホノルルの街並みも楽しめる
こちらも「グランド」のスイートルーム。ベッドルームがツインになっている
エヴァタワーの「プレミア」グレードのスイートルーム
とにかく眺めが素晴らしい。空と海のコントラストをきれいに感じられる
開放感のあるベッドルーム
バルコニーからはダイヤモンドヘッドも見える
隣に立つダイヤモンドヘッドタワーはこんなふうに見える
バルコニーでパノラマ撮影した様子
そのほかの付帯施設。インフィニティプールはベッドに寝そべるとプールと海がつながって見える
タオル。プールのスタッフの半分は日本語で対応できるとのこと
このほかにもっと独立したカバナもある
ダイヤモンドヘッドタワーに入ってすぐのコンシェルジュデスク
イベントにも使えるスペースはフロントと同じレベルにある
コンシェルジュデスクの向かいにあるシアタールーム
シアタールームの隣の会議室スペース
天吊りのプロジェクターを装備
24時間オープンのジム

編集部:松本俊哉