旅レポ

ジェットスター・アジアで行くエキゾチック・シンガポール

帰りに沖縄をプチ観光してオトク気分♪

ジェットスター・アジア航空の沖縄~シンガポール線の初便に乗って、初めてのシンガポールへ!

 ジェットスター・アジア航空の沖縄~シンガポール線の初便に乗ってチャンギ国際空港に到着したのが前回まで。早速街の中心部へ向かいました。

 タクシーや空港エアポート・シャトルという手もありますが、私は費用が抑えられるMRT(地下鉄)で。MRTと路線バスが乗り放題になるツーリストパスもありますが、まずは様子見でスタンダードチケットを買いました。

MRT(地下鉄)に乗って街の中心部へ。まずはホテルにチェックイン

券売機
紙でできている
路線図。色分けされていて分かりやすい
各駅はホームドアが設置されている
30分くらいでラベンダー駅に到着

 今回宿泊したのはラベンダー駅から徒歩5分の「Hotel Boss」。スーペリア ダブルルーム(朝食なし)で118シンガポールドル(約9912円、1シンガポールドル=約84円換算)だったので、ちょうど1万円くらい。

 シンガポールはホテルが全体的に高く、ウォーターフロントエリアのホテルだとこの値段ではまず泊まれないようです、念のため。ホテルの1階にはフードコートやコンビニ、お土産屋さんもあるので便利。ついでにラベンダー駅周辺にもお店がたくさんあるので食べるところには困りませんでした。

大きな通りに面してドドーンと建つ新しいホテル「Hotel Boss」。部屋専用のWi-Fi付き
高層階の19階! が、シティビュー指定にしなかったので眺望はほぼなし!
寝に帰るだけなので問題なし。バスタブはありませんでした

ホテル近くのアラブ・ストリートから観光スタート

 ホテルから歩いてすぐのところにあるアラブ・ストリートから観光スタートです。2階建ての低くて古い建物が軒を連ねるエキゾチックなにおいプンプンのエリアで、ひときわ目立つのがイスラム寺院のサルタン・モスク。黄金に輝くドームは、夜も幻想的な雰囲気を醸し出していました。

モスクが見えてきました
夜のサルタン・モスク
同じような古い建物が続きます

 アラブ・ストリートはそれほど広くないのでぐるりと徒歩で回れます。イスラムファッションのお店や、カラフルな布屋さん、絨毯のお店など、買うものはほとんどありませんでしたが、異国情緒たっぷりでぶらぶら歩きがとっても楽しい通り。時間があればこの街でご飯を食べたかったのですが、先に進みます。

ムルタバやビリヤニが食べられるレストラン
こんな感じのイスラムファッションのお店がいっぱい
奇抜なカフェやレストランもあって若者に人気

シンガポール通オススメのペーパーチキンを求めて

 お次はシンガポール通のお友達が「ぜひ行くべし!」と勧めてくれたレストランに行くべく、タクシーを拾いましたの。シンガポールのタクシーは安いという事前情報どおり、確かに日本と比べると安い! 初乗りが3.6シンガポールドルだったので約302円です。ちゃんとメーターが付いているし、お釣りも正確。以後数回乗ったどのタクシーも領収証をもらえましたよ。

シンガポールのタクシーは安心して乗れました

 着いたところはリトルインディア(後述します)の少し外れにある「ヒルマン・レストラン」。ここのペーパーチキンなるものがどうやら有名らしいのです。

ヒルマン・レストラン(あいにくクルマが停まっているところ)
プラスチックのお皿が用意され、「これはポッキー?」と思ったらお手拭きでした

 店構えはいたって普通の大衆食堂といった感じなのですが、骨なし鶏肉をパラフィン紙に包んで油で揚げたこのお店の名物「ペーパーチキン」を食べたフランス人シェフのポール・ボキューズ氏が絶賛したことから有名になったのだとか。そのペーパーチキン、5個(11シンガポールドル、約924円)、10個(22シンガポールドル、約1848円)、15個(33シンガポールドル、約2772円)、20個(44シンガポールドル、約3696円)とオーダー可能。私は最小ロットの5個で。

こちらがペーパーチキン
ホントだ~紙に包んである! ではいただきます

 こっ、これは文句なしに美味しいですわ~! 紙の中で肉汁とともに蒸し上げられた柔らかいお肉がたまりません。パリパリの紙をはがすとじゅわ~と出てくる肉汁も食欲をさらに刺激! 揚げたて熱々で出てくるのもうれしい。ペロリと完食してお店をあとにしました。

ローカル感たっぷりのホーカーズに立ち寄りました

 ペーパーチキンを完食した15分後に食べたのが、バナナ・プラタ。私の大好物「ロティ・プラタ」というインドのクレープ? パンケーキ? にバナナが乗っかっているというもので、シンガポールB級グルメを堪能するのに欠かせないホーカーズ(屋台村)で食べました。

オーダーしたあと、席について待っているとお店の人が運んでくれます

 このバナナ・プラタ。最初はデザートのつもりだったのですが、サービスで出てきたカレーソースにつけて食べたら、あら不思議。普通にごはんとしていけますの。炭水化物でお腹が膨れたところで先に進みます。

「そのままでもいいけど、よかったらこれにつけて食べてみて」とカレーソースが。これがなかなかイケるのです!

夜はマリーナ・ベイ・サンズで光と水のショーに感動する

夜のマリーナ・ベイ・サンズをイベント広場から見上げるの図

 夜は高層ビルが立ち並ぶ様子が圧巻のベイエリアへ。シンガポールのシンボルとなりつつあるマリーナ・ベイ・サンズ前で開催されている音楽と光と水のショー「SPECTRA」を見るためですの。

続々と人が集まってきます

 レーザー光線と迫力の噴水技術、そして壮大な音楽で魅せるこのショーはストーリー仕立てになっていて観覧無料。席は広場の階段エリアに自由に座るスタイル。毎晩20時と21時の2回開催されていますが、週末は22時も加わって3回上演のようです。15分ほどの最先端ビジュアルは必見ですよ。その後、MRTでホテルまで戻って(その前にお夜食を少々食べて)1日目は終了ですの。

ショーの名前は「SPECTRA」
シンガポール摩天楼の夜景
緑もライトアップしていてキレイ
Jollibeanという豆乳スイーツ屋さんで買った「ジャパニーズアズキシェイク」
フードコート「コピティアム」で夜食にチキンライス。いっぱい食べた1日でした

カトンの老舗コーヒー店「チン・ミー・チン」で朝食にカヤトーストを

 おはようございます、2日目です。シンガポールといったらカヤトーストと思っていた私ゆきぴゅーは、朝食にどうしても行きたいお店がありました。それがカトン地区にある老舗コーヒーショップ「チン・ミー・チン」。ここのカヤトーストが美味しいという事前情報をゲットしていたからです。シンガポール中心街と空港の中間くらいのところにあるカトンへは、MRTと路線バスを使って行きました。

一番右の水色の建物がチン・ミー・チン
念願のカヤトーストですの!
パンももちろんですが、カヤジャムがとにかく美味しい♪ 毎朝食べたい味

 店内ではおばちゃんたちが忙しく働いていて、私が日本人だと分かると「セルフサービス」などと片言の英語で世話を焼いてくれました。まあるいパンにたっぷり塗られたカヤジャムは評判どおりとっても美味しくて感動的。甘~いコピとエッグタルトで幸せな朝食をいただきました。

カヤジャムは店頭の冷蔵庫に入って売っていましたが、このパッケージでしっかり日本まで持ち帰る自信がなかったので断念

 このカトン地区は、シンガポールのなかでもプラナカン文化が色濃く残るエリア。「プラナカン」とは19世紀以前にシンガポールやマレーシアなどにやってきた外国貿易商人と現地女性の間に生まれた混血の子孫の総称で、彼らが築き上げてきた文化は東洋西洋のエッセンスが混ざりあい、華やかで美しい工芸品などに現われています。そんなプラナカン雑貨を取り扱うショップも多いカトンは女性に人気のようです。

プラナカン文化を感じられるカトンの町並みを散策
シンガポールは店の玄関前の小道がどこも印象的
プラナカン様式の建物が並ぶ一角。インスタ映えの場所ですの

いよいよシンガポール観光の王道へ

 カトンから街の中心部に戻って、向かった先はマリーナベイエリア。いよいよマーライオンを見に行きますの。

シンガポール川を行く屋形船
白亜の歴史的建物は5つ星のフラートン・ホテル
南国の花と緑が美しい街。思わず足を止めてしまいます

 世界3大ガッカリ名所の一つといわれるマーライオンですが、そんなことはありませんでしたわ。思わず感嘆の声を上げてしまいましたもの(向こうに見えるマリーナ・ベイ・サンズの全景に感動したのかもしれませんが)。

でましたマーライオン

 とりあえずここに来たらお決まりの写真の撮り方があるようなので私もやってみました。

まずはゆきぴゅーが挑戦
ジェッ太もやってみたよ!
3つのタワーからなるホテル「マリーナ・ベイ・サンズ」
レンズをぐぐぐっと望遠にして左右、真んなかをズームアップ。有名な屋上のインフィニティプールは宿泊者のみです
船から眺めるのもまた一興ですわね

ドリアン香るチャイナタウンへGo!

提灯がぶら下がる町並み

 お次はチャイナタウンへ移動。カラフルな提灯が頭上を彩る活気ある街はぶらぶらと歩くにはよいサイズ感。屋台に雑貨屋さんに、レストラン。お茶とか漢方とか中華料理とかドリアンとか、いろんなにおいがミックスされてカオス状態な感じ。それがウケているのか欧米人の観光客が特に多かったように思います。

シアン・ホッケン寺院は1841年に建てられた中国寺院
なぜかチャイナタウンにあるヒンドゥー教の寺院、スリ・マリアマン寺院。彫刻が見事
どうしても提灯ばかり撮ってしまったのはナゼでしょうか
シンガポールグルメのラクサを食べました
ドリアン、ドリアン、ドリアン! そんななか、ドリアン顔出しパネルを発見
歩き疲れたのでフルーツショップでパパイヤジュース
ちょっと離れると落ち着いた雰囲気のレストランも
この日2個目のエッグタルトは有名店「東興」で。美味過ぎる~! 私これ一気に5個食べられる自信ありますわ

最後はリトルインディアで南インドカレーの定番フィッシュヘッドカレー

チャイナからインドへやってきました

 エキゾチック街めぐりは終盤に。MRTでリトルインディア駅に移動しました。地上に出た瞬間からインドっぽい(行ったことないんですが)の香りと熱気が立ち込めて、不思議と心が落ち着いたのはナゼですの~!? チャイナタウンよりリトルインディアの方が肌に合うような気がした私はインドに行くべきでしょうか。

八百屋さんの数に圧倒! インド料理っていろんな種類の野菜を使うのですね
ヒンドゥー教の神様にお供えする花飾りを売るお店もあちこちに
メイン通りの華やかなこと! インド人がビートルズみたいに撮れました
とても気に入りましたわ、リトルインディア
テッカセンター2階の衣料品売り場。すごい数のサリー!

 リトルインディアでこの旅最後のお食事です。行ったのは「バナナリーフ アポロ」というインド料理レストラン。ここのフィッシュヘッドカレーが美味しいとガイドブックにあったからですの。

レストラン「バナナリーフ アポロ」

 メニューを指さすと、ライスとナンはどっちにするか? と聞かれたので「どっちがオススメですの?」と聞くとライスと即答だったのでライスにすることに。カレーは小さいサイズが選べたのですが、出てきたのを見てビックリ!「これSサイズ?」と聞いてしまったほどたっぷりありますの。2人でも多い量!

名物フィッシュヘッドカレー

 食べてみると、ライス押しの理由が分かりました。どろどろではなくサラっとしているのでナン向きではないのです。おそるおそるスプーンで持ち上げた魚の頭のほかに、ナス、オクラ、トマトとたくさんの野菜が入っていて、ほどよい酸味がやみつきに。辛過ぎず、スープのように胃袋に収まっていくカレー。お腹いっぱいになっても、いつまでも飲んでいられるバランスの取れたパーフェクトなカレーだと思いました。南インドカレー、バンザイ!

魚の頭を持ち上げるの図
このパパドの美味しさにもびっくり。持って帰りたかった!

 夕方18時過ぎから続々と店内がお客さんで埋まっていった「バナナリーフ アポロ」。ちなみにお隣に座っていたオーストラリアからきたというご婦人たちは「シンガポールに来るたびにこのレストランに来て、このカレーを食べるのよ」とウィンクしながら話してくれたほど世界各国にファンがいるようでした。

チャンギ空港でシャワーを浴びてスッキリしてからのフライト

チャンギ空港第3ターミナルにあるヘブン・ラウンジ

 さて、ホテルをチェックアウトしてから夜20時過ぎまで歩き回ったので汗だくですの。なんとしてもフライト前にシャワーを浴びて着替えたい! そう思っていた私は、チャンギ空港の第3ターミナル1階にあるラウンジ「THE HAVEN」を利用しました。

24時間営業です

 世界中の空港ラウンジが使える「プライオリティ・パス」をお持ちの方なら無料で利用できますが、私は持っていないので有料でシャワーだけ。10時~22時までは14シンガポールドル(約1176円)、22時を過ぎると20シンガポールドル(約1680円)になるらしく、今回は22時9分のチェックインだったため(泣)、サービス料・税込みで23.54シンガポールドル(約1977円)。それでも約2000円で頭も体も洗って着替て、スッキリさっぱり気持ちよく飛行機に乗れたのですからよしとします。

受付でキーを渡され個室のシャワールームへ。タオルやシャンプー、ドライヤーなど完備。ちょっと狭いけれどキレイです
自動手荷物預け機は緊張するですの@チャンギ国際空港
ジェットスター・アジアの沖縄行きフライトは日付が変わった1時50分出発

朝8時に那覇に到着、その後どうする!?

機内で朝を迎えます

 朝8時に那覇空港に到着する3K791便。沖縄以外の人はそこからどう行動するでしょうか? もちろんそのまま国内線に乗り換えてもよいのですが、私はせっかくなので夕方まで那覇をプチ観光しましたの。ということでまずは沖縄っぽい朝食を求めて向かったのが、ゆいレールの美栄橋駅から徒歩5~6分の「いちぎん食堂」。沖縄そばのやさしいおダシが胃袋に沁みました。

荷物は空港のコインロッカーに預けて、ゆいレールで那覇中心部へ
「いちぎん食堂」のそば定食700円

 その後は、やちむん(焼き物)を売るお店が並ぶ壺屋通りをぶらぶら。午後は那覇空港近くに数年前にオープンした瀬長島のウミカジテラスを散策して海を見ながらまったり。隣接の瀬長島ホテルには温泉もありますよ。

やちむんを売るお店が点々とする壺屋通り
瀬長島より那覇空港に着陸する飛行機を眺めるの図
瀬長島ホテルのテラスラウンジ

 最後に、皆さんがきっと聞きいてみたいと思っている質問にお答えします。それは東京方面からわざわざ沖縄を経由してシンガポールに行くのってアリなの? ということ。

 前述のとおり、私は帰りにプチ那覇観光をしましたが、結果としてシンガポールのあとに沖縄も満喫できて3割増しくらいで楽しめた旅だったというのが率直な感想です。時間が許すならたまにはこんなよくばり旅もよいかも。何より赤道直下の気温30℃から一気に10℃の東京ではなく、暑くもなく寒くもない20℃の沖縄の気候がかなり心地よかったということも付け加えておきましょう。

沖縄からシンガポール。さぁジェットスター・アジアで行ってみませんか♪

ゆきぴゅー

長野生まれの長野育ち。2001年に上京し、デジカメライター兼カメラマンのお弟子さんとして怒涛の日々を送るかたわら、絵日記でポンチ絵を描き始める。独立後はイラストレーターとライターを足して2で割った“イラストライター”として、雑誌やWeb連載のほか、企業広告などのイメージキャラクター制作なども手がける。