イベントレポート

【ツーリズムEXPO 2019】ミャンマーが観光ビザフリー期間延長。2020年の観光年で「安くミャンマーを巡れる」施策などを検討

2019年10月24日~27日 開催

ツーリズムEXPOジャパンでミャンマー連邦共和国 ホテル・観光大臣 オウン・マウン氏が記者会見し、観光ビザフリーの期間延長や、新たな観光地開発などについて紹介した

 ミャンマー連邦共和国は10月24日、ツーリズムEXPOジャパン2019(10月24日~27日開催)で記者会見を開き、約1年前の10月1日に1年間の期限を設けてスタートした観光ビザフリー制度の期間延長などを説明した。

 会見には同国 ホテル・観光大臣のオウン・マウン(Ohn Maung)氏が臨席。同国の観光ビザについては、2018年10月1日に免除制度がスタートし、入国カードの記入も必要なくなったが、この制度を引き続き実施。オウン・マウン氏は日本とミャンマーの友好交流拡大に意欲を見せ、桜の植樹祭をネピドーやヤンゴンで行なったほか、2020年1月19日にカヤー州で実施する予定であることを紹介した。

 2019年1月にはバガンの遺跡群が世界遺産に認定されたが、さらに、新たな観光地開発についても紹介。

 ミャンマー南部の島々ではスキューバダイビングなどのマリンスポーツを楽しめる一方、北部にあるミャンマー最高峰のカカボラジ山をはじめとする山々でウインタースポーツやトレッキングを楽しめるなど多様性のある観光地を持つことをアピール。バガン西方のビーチリゾートであるガパリビーチでは空港の拡張を進めるなど、各地へのアクセス性についても改善を進めているという。

 また、ミャンマーの観光促進ビデオについても、日本語訳を進めたいと話した。

ミャンマー観光連盟 会長 ヤン・ウィン氏

 何度も日本を訪れているというミャンマー観光連盟 会長のヤン・ウィン(Yan Win)氏は、マンダレーの北西にある「ミングンパゴダ」を紹介。「パゴダに上るとバガンも見える」と話し、「ぜひ訪れて」と呼びかけた。

 また、2020年にはミャンマー観光年を準備しており、「たくさんの日本人に来ていただける」と期待を寄せる。

 具体的な施策については検討中であるとしたが、「1996年に初めての観光年を実施したが、当時は民間企業が育っておらず協力も得られなかった。結果、政府が主体となったが経験がなかった。今は観光連盟にも11の下部組織があり、ホテル業協会などと協力してよい観光年にしたい」と話し、「通常とは違う形で観光に訪れていただいたり、安くミャンマーをめぐっていただけたりする施策を検討している」と紹介した。