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FDA 9号機は初のメタリックカラーとなる“ゴールド”に

県営名古屋空港にエンブラエル 175が到着

2015年3月23日到着

ゴールドカラーとなったFDA 9号機

 3月23日、県営名古屋空港(愛知県西春日井郡豊山町)にFDA(フジドリームエアラインズ)の9機目となるエンブラエル 175が到着した。この機体はリースではなく30億円弱で同社が購入したもので、来年以降10号機、11号機の導入も予定されている。

 9号機のフェリーフライトは3月19日にエンブラエル社のあるブラジル、サン・ホセ・ドス・カンポス空港を出発。スペイン、ドバイを経由する南まわりルートを通る、約1万8000kmにもおよぶもので、エンブラエルのパイロット2名が操縦を担当。FDAの領収検査員4名らと共に無事、長旅を成功させた。

16時01分にタッチダウン
日差しを浴びると美しさが際立つ
フロントマスクは精悍な印象
機体登録番号を示す“09”の文字もゴールド。16時05分にスポットイン
長旅を無事に終えたエンブラエルのパイロットに花束が贈呈された
横断幕で到着をお祝い
スタッフを交えた記念撮影も行われた
エンジンはGE社製CF34-8E

 FDAでは所有する機体を1機ごとに色を変える「マルチカラーコンセプト」を採用。1号機から順にレッド、ライトブルー、ピンク、グリーン、オレンジ、パープル、イエロー、そして8号機がティーグリーンとなっている。今回の機体は初のメタリックカラーとなるゴールドを選定、これまでとは趣の異なるイメージとなった。

 また、この機体は日本導入初となる「Fuel Burn Improvement(Package2)」仕様。主翼端に従来のウイングレットではなく、大型化したウイングチップを採用するなど空力面を改善しており、エンブラエル社によればベースモデルより約5.5%の燃費改善を実現しているという。

エンブラエル 175(FDA 9号機)スペック

型式:エンブラエル ERJ 175(ERJ 170-200 STD)
機体登録番号:JA09FJ
客席数:84席
最大離陸重量:37.5t
航続距離:約2950km
巡航速度:マッハ0.78(870km/h)
全長:31.68m
全高:9.86m
全幅:28.65m

 9号機は今後、3月24日に報道陣向けに客室内などを公開した後、3月25日からは定期便として就航予定となっている。

3月25日
名古屋小牧-青森(FDA361/362便)
名古屋小牧-熊本(FDA325/326便)
名古屋小牧-花巻(FDA357/358便)

パッケージ2仕様の9機目と初期仕様の3号機(ピンク)との比較。ウイングチップは大型になり角度も緩やかになった。これにより全幅が2.65m増えている
前から見ると角度の違いがよく分かる
ウイングチップの立ち上がりにあるナビゲーションライトはLED化によりスリムに
主翼の付け根部分に楕円形の盛り上がりが加えられた。主翼で発生する渦を軽減するという
機体下面にあるNACAダクトタイプのインテーク。こちらも若干形状が変わっている
APU前にあるカバーも小型化して空気抵抗を減少
ホイール面のカバーはパッケージ1仕様から。
2号機、3号機と並ぶ

安田 剛