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タミヤ、1/100「フジドリームエアラインズ エンブラエル 175」を静岡ホビーショーで公開

1号機~10号機のデカールを同梱

業者招待日:2016年5月12日~13日

一般公開日:2016年5月14日~15日

入場無料

1/100スケールの組み立てキット版として発売されたタミヤ「フジドリームエアラインズ エンブラエル 175」。写真は1号機

 タミヤは、ツインメッセ静岡(静岡県静岡市駿河区)で開催されている「第55回静岡ホビーショー」(業者招待日:5月12日~13日、一般公開日:5月14日~15日、入場無料)において、1/100エアークラフトモデル「フジドリームエアラインズ エンブラエル 175」を公開した。

ずらりと展示された1号機から9号機の作例

 タミヤのフジドリームエアラインズ エンブラエル 175は、FDA(フジドリームエアラインズ)が導入しているエンブラエル 175型機を1/100でモデル化したもの。タミヤは同モデルをFDA向けに完成品として提供しており、FDAのオンラインショップ「FDAショップ」から完成品を購入することができていた。

7号機
機種まわりのプロポーション
ウイングレットも再現
パーツ割り。客席窓がないのは、組み立て易さや塗装の容易さなどに配慮。研ぎ出しでピカピカに仕上げる際にも便利
1号機~10号機のデカールを同梱
3点姿勢を実現するための重りはナットをこの位置に。もちろん同梱される
コクピットはクリアーパーツで再現
客席窓はデカールで対応する

 今回、静岡ホビーショーに展示されたものは、その組み立てキット版。FDAショップでは3種類のカラーしか選ぶことができなかったが、タミヤが一般販売する組み立てキット版では、1号機から10号機のデカールを同梱。それぞれ作り分けて楽しむことができるようになっている。

 FDAの実機では、1号機、2号機、4号機がエンブラエル 175より胴体長の短いエンブラエル 170となっているが、その点に関しては「雰囲気を楽しんでもらいたい」とのこと。メインのボディカラーは自分で塗装する必要があるが、なるべく複雑な調色をしなくてすむような塗装指定も説明書で解説されているとのことだ。

 タミヤの1/100スケールというと、オールドファンにとっては「ミニジェットシリーズ」を思い出してしまうが、このスケールにしたのは「エンブラエル 175を模型化するにあたって、サイズ感がちょうどよかったため」とのことで、全長315mmのスケールモデルに仕上がっている。模型化の経緯についても、タミヤと同じ静岡の航空会社であるFDAとの“地元つながり”が大きく影響しており、先日J-AIR(ジェイエア)が日本初導入したエンブラエル 190型機の模型化などは現時点で検討していないという。

 1/100スケールの旅客機は、日東科学の旅客機シリーズが定番として存在していたが、現在では絶版のため非常に入手が困難。1/200や1/144スケールが主流となっている。そこに突然登場した1/100スケールの旅客機、しかもタミヤからの登場だけにシリーズ化にも期待したいところ。三菱航空機「MRJ 90」などは、同じサイズ感の航空機だけに可能性を聞いてみたが、これについても「現時点で予定はない」とのこと。いずれにしろ、1/100 エンブラエル 175の販売が好調でない限りは難しいとのことだ。

 7月発売の1/100 エンブラエル 175。シリーズ化を夢見て、10機並べてみるのは楽しいかもしれない。

(編集部:谷川 潔)