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奈良「飛鳥・藤原の宮都」が世界文化遺産に登録決定。日本国形成の舞台となった19資産

2026年7月26日 発表
奈良県橿原文化会館で行なわれたパブリックビューイング。集まった1000人以上が世界遺産登録決定を祝った

 韓国・釜山で開催された「第48回ユネスコ世界遺産委員会」において7月26日、奈良県の飛鳥時代を中心とした遺跡群「飛鳥・藤原の宮都」の世界文化遺産登録が決定した。日本国内の世界文化遺産としては2024年の「佐渡島の金山」に続く22件目、自然遺産を含めた総数では27件目、奈良県内では4件目の登録となる。

「飛鳥・藤原の宮都」は、奈良県の橿原市、桜井市、明日香村にまたがる宮殿・官衙跡、仏教寺院跡、墳墓の合計19の構成資産からなる。主な史跡には約1300年前の宮殿跡である「藤原宮跡」、奈良市・薬師寺の前身にあたる「本薬師寺跡」、一辺約30mで二段築盛の形をした「菖蒲池古墳」、同地域で最大の規模を誇った古代寺院の跡地「大官大寺跡」などがある。日本の古代国家形成の舞台として価値があり、良好な状態で遺されているという。

 登録決定の当日、奈良県橿原文化会館などではパブリックビューイングとYouTubeによるライブ配信が行なわれ、会場に集まった1000人以上が歴史的瞬間を分かち合った。

 橿原市の亀田忠彦市長は、同市が市制70周年を迎える節目での登録決定に対し、「約20年にわたる登録への挑戦が実を結んだ」として謝意を表明している。

約1300年前、三代の天皇が治めた都・藤原京の中心に位置した宮殿跡「藤原宮跡」(写真提供:世界遺産「飛鳥・藤原」登録推進協議会)
横穴式石室の玄室内を柵越しに現地で見学できる貴重な古墳史跡「菖蒲池古墳」(写真提供:世界遺産「飛鳥・藤原」登録推進協議会)
奈良市西の京・薬師寺の前身となった寺院で、現在は小堂が残る「本薬師寺跡」(写真提供:世界遺産「飛鳥・藤原」登録推進協議会)
飛鳥・藤原地域最大の古代寺院で、現在は香具山南麓の水田に碑が残る「大官大寺跡」(写真提供:世界遺産「飛鳥・藤原」登録推進協議会)