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DJI「Osmo Pocket 4」Vlog初心者が発売前に試してみた。簡単操作なのに映像はプロ並み、旅行のおともに仲間入り【実機レビュー】

2026年4月22日 発売
人生初のジンバルカメラとして、DJIの最新機種を使ってみた

 DJI JAPANは4月16日、電動3軸のポケットジンバルカメラ「Osmo Pocket 4」を発表した。公式オンラインストアと認定ストアで先行予約を受け付けており、4月22日に発売する。

 今回は発売前の商品を試用する機会を得たので、実際に使ってみた感想を交えながら紹介しよう。なお、お出かけ全般担当の記者は、DJIの製品だけでなく、ジンバルカメラ自体を利用するのは初めて。取材時に手持ちスマホで動画撮影は行なっているものの、いちVlog初心者による率直なレビューとして参考にしていただきたい。

Osmo Pocket 4 クリエイターコンボとバッテリーハンドルを使ってみた

どんなカメラ? センサー・レンズの進化点をサクッと解説

「Osmo Pocket 3」の後継機で、新開発の1インチCMOSセンサー&14段ダイナミックレンジを搭載。録画仕様は新たに4K/240fpsに対応し、暗い場所やスローモーションの撮影でもよりクリアな映像を記録できるようになった(旧モデルは最大4K/120fps)。

深夜にOsmo Pocket 4で撮影した写真。暗い場所でも綺麗に撮影できる
上下左右に動かしてみた
深夜に歩きながらの撮影も実践

 レンズの仕様は従来と変わらず、焦点距離が20mm(35mm換算)、f/2.0の単焦点広角レンズで、最短撮影距離は20cm。オプションとしてマグネットで装着できる広角レンズを用意している。焦点距離は15mm(35mm換算)で、後述するクリエイターコンボには付属、単品での購入も可能。

 静止画で広角レンズのあり・なしを比較すると、「広角レンズあり」はスマホよりも若干ゆがみが気になるものの、臨場感のある画としてあえて違いを楽しむのもよいと思った。

オプションとして広角レンズを用意(クリエイターコンボにも付属)
広角レンズあり・なしを比較してみた

撮影モードは何がある? カラーモードはノーマル 10bit/D-Log 10bitの2種類に

 撮影モードは、パノラマ・写真・動画・低照度・スローモーション・ハイパーラプスの6種類。低照度とスローモーション以外は、縦向きの撮影も対応している。

 カラーモードは、HLG/D-Log Mからノーマル 10bit/D-Log 10bitの2種類に変更。試しに街を歩いた様子と、会社のビルから地上を見下ろした様子(ハイパーラプス)を撮影してみたが、ノーマル 10bitだと撮って出しのデータでも自然な色味になっていた。

画面の向き・撮影の向きはそれぞれ個別に設定可能
ハイパーラプスやパノラマ(後述)も撮影してみた
実際に撮影したタイムラプスの映像(5分を20秒に編集)
夜の街を歩いた様子

 そのほか、画面全体の雰囲気を変えられるフィルムトーン機能や、肌のなめらかさ・明るさを調整できる美肌機能を搭載。シャッタースピード、ISO感度、ホワイトバランスの手動調整(マニュアル設定)が可能で、マイクのチャンネル・指向性も変更できる。

 トラッキング機能は「ActiveTrack 6.0」から「ActiveTrack 7.0」へと進化。インテリジェントトラッキング性能により、人混みのなかでも常に被写体にフォーカスを合わせ、フレーム内に収めながら撮影できるという。

シャッタースピードなどを手動で変えられる
こちらが写真モードで撮影した顔の肌
本体の美肌機能でなめらかさ・明るさ・トーンを調整して撮影
トラッキング機能も進化

ズーム・カスタムボタンが追加、スティックの出っ張りは大きめ

 操作は、新設計の「5Dジョイスティック」を搭載。押し込むことでジンバルを中央位置に戻したり、向きやズームの調整も感覚的に行なえる。公式サイトの3Dモデルと比較すると、前モデルのスティックよりも高さがあるように思えるが、小さなスティックでも傾き加減を調整しやすく、持ち歩きの際もそこまで不便に感じなかった。

 ズームは、前モデルと同じ「2倍ロスレスズーム」を採用しているが、これまで非対応だったアクティブトラック、D-Log、写真モードにも対応(低照度、スローモーション、ハイパーラプスは非対応)。

 さらに画面下には新たに2つのボタン(ズーム・カスタム)を搭載。画面が横向きの場合のみ利用できる。ズームボタンは、1・2・4倍ズームをクイックに切り替え可能。カスタムボタンはジンバルの再センタリングやロックなど、任意の機能を割り当てられる。

画面を横向きにすると現われる2つのボタン
ズーム機能を動画でもチェック

内蔵ストレージ搭載。買ってすぐに使えて、メモリーカードの容量不足も怖くない

 Osmo Pocket 4では、新たに107GBの内蔵ストレージを搭載。買ってすぐ、メモリーカードを挿入していない(空き容量なし)ときも撮影可能で、撮影した映像はPC(最大800MB/s)やスマホに転送できる。試しに20秒のハイパーラプス(167MB)をPCにコピーしたときは、待ち時間なしですぐに転送完了した。

内部ストレージとメモリーカードは切り替え可能
PC接続時はウェブカメラとしても使える

内蔵バッテリーの充電はどのくらい持つ? 本体のサイズ感は?

 内蔵バッテリーの容量は1545mAhで、前モデルの1300mAhからアップグレード。内蔵ストレージの追加もあり、本体サイズと重量は大きく・重くなっているが、それでもiPhoneと同じかやや軽く、手のひらに縦がギリギリ収まる程度のサイズ感に留まっている。

 繊細な部分を保護するジンバルクランプ+キャリーポーチまたは保護カバーがあれば、製品名のとおり“ポケット”に入れて持ち運べるかもしれないし、長財布くらいの横幅があればショルダーバッグやミニバッグにも収まるだろう。

本体のみ・電源オフの状態
バッテリーハンドルを装着して持った様子
ポータブル キャリーポーチ
クリエイターコンボのみ付属するキャリーバッグ
Osmo Pocket 4Osmo Pocket 3
本体サイズ(縦×横×高さ)144.2×44.4×33.5mm139.7×42.2×33.5mm
重量190.5g179g
バッテリー容量1545mAh1300mAh

 フル充電の場合は、1080p/24fpsの映像を最大240分撮影可能。急速充電に対応しており、18分で0%から80%まで充電、その状態から最長3時間の撮影が可能としている。

 体感では近所のお散歩くらいなら単体でも問題なさそうだが、旅行やお出かけのVlog撮影用とするなら、容量を簡単に増やせるアクセサリ「バッテリーハンドル」が不可欠だと感じた。

 実際にフル充電の状態から半日使った具体例として、30秒~1分程度の動画20本弱と写真数枚の撮影、3回・計5分ほどの外部マイク(DJI Mic 3)接続&録音、画面の明るさは中くらいで数本ごとに撮影内容をモニターで確認し、スマホアプリと接続した状態で1時間ほどスリープさせた場合のバッテリー残量は29%だった。

急速充電に対応
丸一日持ち歩くにはバッテリーハンドルが欠かせない

写真は解像度アップ&ライブフォトに新対応

 動画データから静止画を切り出す方法があるし、「スマホと同様に写真撮影モードが必要」という人は少ないかもしれないが、静止画の解像度は約940万画素(9.4メガピクセル)からアップグレードしているとのこと。

 本製品から新たに最大37メガピクセルの「スーパーフォト」(ライブフォト)モードを搭載し、よりスマホに近い感覚で撮影できるようになった。

 初期設定では撮影モードにかかわらず、カスタムボタンを1回押すと通常のフォト撮影ができるようになっているので、すぐに見返したい地図やメニュー表などをサクッと撮るのに使ってみてはいかがだろうか。

 また、パノラマモードでは「180°」「3×3」の2種類を選択可能。「3×3」では、カメラが正面+四方八方を向いて撮影した9枚の写真を合成してくれる。真四角に広範囲を撮影できるので、少し時間はかかるが集合写真にも活用できるかもしれない。

通常の写真
パノラマモード「3×3」
パノラマモード「180°」

選べる3種類のセット、それぞれどんな人にお勧め?

 Osmo Pocket 4を購入する場合は、いわゆる松竹梅の3パターンから必要な周辺機器(アクセサリ)を考えて選ぶ必要がある。

 Vlogに興味があり、ミニ三脚・補助ライト・外部マイクなど最初から全部入りセットがほしい人は「クリエイターコンボ」を、とりあえずいろんなシーンで撮影してみたい人には「スタンダードコンボ」を、ほかの荷物と一緒に持ち歩かない・付属品を個別に検討したい人には「エッセンシャルコンボ」をお勧めしたい。

Osmo Pocket 4 スタンダードコンボ(7万9200円)

 本体、USB Type-C to C PDケーブル(USB 3.1)、ジンバルクランプ、リストストラップ、1/4インチネジ付きハンドル、ポータブル キャリーポーチ入り

とりあえずいろんなシーンで撮影してみたい人向け「スタンダードコンボ」

Osmo Pocket 4 クリエイターコンボ(9万9880円)

 スタンダードコンボの同梱物に加え、広角レンズ、補助ライト、ミニ三脚、キャリーバッグとDJI Mic 3一式(トランスミッター、ウインドスクリーン×2、マグネティッククリップ、マグネット、磁気タイプの充電ケーブル)入り

全部入りセットがほしい人向け「クリエイターコンボ」

Osmo Pocket 4 エッセンシャルコンボ(7万7660円)

 スタンダードコンボから、持ち運び時にジンバルを保護する「ジンバルクランプ」とリストストラップを除いた、最低限のアイテムがそろうセット。

付属品を個別に検討したい人向け「エッセンシャルコンボ」

 そのほかアクセサリとして、長時間の持ち歩きには欠かせない「バッテリーハンドル」、ブラックミスト フィルター、NDフィルターセット(磁気着脱式)、拡張アダプター、保護カバーなどを単品で販売する。

 保証プラン「DJI Care Refresh」は、1年版と2年版の2種類を用意。1年版は最大2回、2年版は最大4回の製品交換が含まれている。

 軽微な損傷や部品の点検は、修理・交換サービス(無料または少額の負担)にて対応。故障や急ぎの場合は、特別価格で新品または新品同等の製品と交換することもできる。

補助ライト・外部マイクまで全部入り! クリエイターコンボの付属品を紹介

Osmo Pocket 4 クリエイターコンボ
バッテリーハンドル

 今回手に入れたのは、Osmo Pocket 4 クリエイターコンボとバッテリーハンドルの2点。前モデルのクリエイターコンボになかった補助ライトが新たに追加されたほか、保護カバーはよりコンパクトなジンバルクランプに変更、外部マイク一式はDJI Mic 2から最新の3になり、マイク本体が小型化したぶん専用の充電ケーブルが増えている。

 補助ライトは3段階の明るさ・色温度から調整できる。マグネット式なので簡単に着脱でき、装着したまま画面から電源オン・オフも切り替えられる。カメラ部分と同じサイズ感なのにかなり明るいので、バッテリー残量を気にしつつ、暗い場所や逆光のシーンで活用したい。

補助ライトは3段階の明るさ・色温度から調整できる

 外部マイク(トランスミッター)は、付属のマグネットまたはクリップを使い、服の襟元に装着可能。手に持つと、なんだかSNSでよく見る芸能人のインタビュー動画っぽい……!

 電源ボタンを長押し(起動)するだけで自動的にカメラと接続されるので、取り出したらすぐ使えるのがうれしいポイント。しかし、本体の内蔵マイクがかなり優秀なので、アナウンスやBGMが流れている環境でなければ、外部マイクなしでもいけちゃうかも。

DJI Mic 3を使うには電源を入れるだけ! ペアリングなど面倒な設定がない

手持ちスマホ派の旅行系記者にとって、便利・不便なところをまとめてみた

 スマホで4K動画を撮影すると、大きな画面でプレビューできるのは便利な一方、たった半日の撮影でも、数秒~数分の動画データがカメラロールに何十個も並んでしまう。

 例えばテーマパークのパレード・ステージショー系は1本が長尺になるので、ストレージの空きを確保するためには、こまめにデータを削除・移行する必要がある。取材が続くと、この作業がまあまあなストレスに……。

動画のせいでスマホの空き容量がすぐなくなるのはつらい

 そんなときOsmo Pocket 4があれば、必要なデータのみアプリでスマホへ転送し、より少ないデータ数で編集作業を進められる。というのもPCでがっつり編集ではなく、複数カットをつないだり、音声を消したり、クレジットなど単純なテキストを追加したりといった簡単な作業を、移動中など狭い場所・短い時間でなるべく手軽に済ませたいのだ(これはVlog初心者というより、記者ならではの事情かもしれない)。

 また、ずらっと料理が並ぶショーケースや視界いっぱいに広がる海などを撮りたいときに、ジンバルなしでなめらかにスマホを動かすのも意外とテクニックが必要。できるだけ荷物を軽く小さくするのに、これまでスマホ用のジンバルは避けていたが、Osmo Pocket 4ならあまり場所を取らないので、いつもの持ち物リストに追加したいと思えた。

 今回の記事では触れられなかったVlog中級者向けの機能もたくさんあるので、Osmo Pocket 4の活用方法を学びながら、動画撮影・編集の技術も磨いていきたい。ぜひ「トラベル Watch」公式YouTubeのチャンネル登録もお願いします!

初回利用時にはスマホアプリと接続して初期設定を行なう必要がある
うまく接続できず何度かリセットしたが、今後のアップデートで改善されるはず……!
ジェスチャー操作がけっこう楽しいので最後に見てください
実際に撮影された映像